【SUPER GT】 開幕戦 結果:KeePer TOM'S LC500が優勝
2017年 SUPER GTの開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が岡山国際サーキットで開幕。9日(日)に決勝レースが行われた。
開幕戦を制したのは#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)。2位には#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)、3位は#1 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/平手晃平)が続き以下、6位までレクサス勢が独占する結果となった。
82周で争われるSUPER GT第1戦岡山の決勝レースは、岡山県警の白バイ2台が先導するパレードラップを1周行った。だが、この最初のスタートで5番グリッドにいたNo.17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史)がスタートできないというトラブルが発生。全車が走行を始めた後に、なんとかエンジンをスタートするものの、最終コーナー手前で再びストップ。さらに、フォーメーションラップ中にモスSコーナーで。今度はポールポジションのNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)がストップ。これでレースは赤旗が出されることとなった。NSXの悲劇はこれで終わらず、全車が整列しなおすためにストレートに戻ってきたところで、さらにNo.64 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット)も止まってしまったのだ。
この決勝スタート前の波乱を経て、午後2時54分に、1周減算の81周でレースがスタートとなった。トップはNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也)に変わり、No.37 KeePer TOM'S LC500(ニック・キャシディ)、No.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路)、No.19 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛)、そして5番手にNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀)がつける。レーススタート直後の2周目のヘアピンで、勝負に出たNo.37 KeePer TOM'S LC500(キャシディ)がタイヤスモークを上げながらコーナーへ進入しトップへ浮上し快走を続ける。
しかし、順調に進み始めたレースも6周目、残っていた2台のNSXのうちの1台、8番手を走行していたNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)が、バックストレートで他のNSX-GT同様にストップ。同時にGT300のNo.52 埼玉トヨペットGreenBraveマークX MCがクラッシュしたことでセーフティカーが入る。
この後の再スタートでもNo.37 KeePer TOM'S LC500(キャシディ)はトップをキープし、LC500勢は快調に飛ばしていく。なんとかこのLC500勢に食らいついていたNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤)はじりじりと順位を下げ、下馬評通りLC500の6台によるトップ争いとなっていくことになった。
30周あたりから、各車がピットインし、GT500クラスの全車がピット作業を終えてコースに戻るが、その後半を担当するドライバーでもLC同士の戦いは白熱。2番手争いのNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴)とNo.6 WAKO'S 4CR LC500(アンドレア・カルダレッリ)は、41周目のバックストレートエンドで競り合って、au TOM'S LC500の一貴がコースオフをしてしまう。
そしてレースも終盤となる53周目、2コーナーでGT300のNo.50 Ferrari 488 GT3がクラッシュ。セーフティカーが3度コースイン。少しずつ開きかけていた各車両の間隔は再び詰まり、ギャップがなくなった状態で再開され、残り20周での激しいスプリントレースの様相となった。
中でもNo.37 KeePer TOM'S LC500の平川とNo.6 WAKO'S 4CR LC500のカルダレッリは、コーナーで、ストレートでGT300の集団と重なりながら、激しいサイド・バイ・サイドを繰り返した。後続のLC500勢でもバトルが展開され、そのさばき方も実に見事。見ごたえたっぷりのレース終盤となった。
しかし、追うNo.6 WAKO'S 4CR LC500の目の前で、GT300の2番手争いを行っていたNo.25 VivaC 86 MCがスピン。クラッシュは避けたものの、これでトップNo.37 KeePer TOM'S LC500との差が開いてしまう。これで楽になったNo.37 KeePer TOM'S LC500が、先頭でチェッカーを受けた。2、3位はNo.6 WAKO'S 4CR LC500、No.1 DENSO KOBELCO SARD LC500と。LC500が表彰台を独占。いや、結果的には参戦6台のLC500でトップ6を手中にした。
GT500全車が新型となった今シーズン。誰が勝っても新車初勝利であったが、ベース車ブランドも新たになったレクサスLC500が記念すべき勝利一番乗りを果たした。平川にとっては3勝目で、内2勝がここ岡山だ。キャシディは嬉しい初勝利であった。
8番手以降に沈んでいたGT-R勢では、当初はNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がトップを走っていたが、25周目にNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ヤン・マーデンボロー)がこれをパスし、さらにドライバーを交代でNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)がGT-R勢トップに立つとそのまま7位でチェッカーした。
スタート直後にトラブルに見舞われたNSX-GT勢では、8号車、100号車の2台が早々にリタイア。その他の車両はトラブルの出た電装パーツを交換してレースを継続する。トラブルの出なかった16号車がNSX-GT最上位となる9位でフィニッシュした。
カテゴリー: F1 / SUPER GT
開幕戦を制したのは#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)。2位には#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)、3位は#1 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/平手晃平)が続き以下、6位までレクサス勢が独占する結果となった。
ポールのARTA NSX-GTにトラブル!? レースはLC500同士の戦いに
朝まで残っていた雨の影響もあり、明け方の岡山国際サーキットのコース路面はウエットであった。しかし、午後になり曇りがちの天候も日が射すようになり、コースコンディションは改善。決勝レースを前に、完全なドライとなった。82周で争われるSUPER GT第1戦岡山の決勝レースは、岡山県警の白バイ2台が先導するパレードラップを1周行った。だが、この最初のスタートで5番グリッドにいたNo.17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史)がスタートできないというトラブルが発生。全車が走行を始めた後に、なんとかエンジンをスタートするものの、最終コーナー手前で再びストップ。さらに、フォーメーションラップ中にモスSコーナーで。今度はポールポジションのNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)がストップ。これでレースは赤旗が出されることとなった。NSXの悲劇はこれで終わらず、全車が整列しなおすためにストレートに戻ってきたところで、さらにNo.64 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット)も止まってしまったのだ。
この決勝スタート前の波乱を経て、午後2時54分に、1周減算の81周でレースがスタートとなった。トップはNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也)に変わり、No.37 KeePer TOM'S LC500(ニック・キャシディ)、No.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路)、No.19 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛)、そして5番手にNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀)がつける。レーススタート直後の2周目のヘアピンで、勝負に出たNo.37 KeePer TOM'S LC500(キャシディ)がタイヤスモークを上げながらコーナーへ進入しトップへ浮上し快走を続ける。
しかし、順調に進み始めたレースも6周目、残っていた2台のNSXのうちの1台、8番手を走行していたNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)が、バックストレートで他のNSX-GT同様にストップ。同時にGT300のNo.52 埼玉トヨペットGreenBraveマークX MCがクラッシュしたことでセーフティカーが入る。
この後の再スタートでもNo.37 KeePer TOM'S LC500(キャシディ)はトップをキープし、LC500勢は快調に飛ばしていく。なんとかこのLC500勢に食らいついていたNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤)はじりじりと順位を下げ、下馬評通りLC500の6台によるトップ争いとなっていくことになった。
終盤は37号車の平川と6号車のカルダレッリの激闘に
その後もLC500同士のつばぜり合いは激しく、17周目にNo.36 au TOM'S LC500(ジェームス・ロシター)がNo.19 WedsSport ADVAN LC500(関口)のミスを捉えて順位を上げ、22周目にはバックマーカーのパスのタイミングをうまくねらってNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川)がNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋)をパス。27周目のバックストレートエンドではNo.1 DENSO KOBELCO SARD LC500(コバライネン)と関口が当たって19号車がコースオフしてしまう。30周あたりから、各車がピットインし、GT500クラスの全車がピット作業を終えてコースに戻るが、その後半を担当するドライバーでもLC同士の戦いは白熱。2番手争いのNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴)とNo.6 WAKO'S 4CR LC500(アンドレア・カルダレッリ)は、41周目のバックストレートエンドで競り合って、au TOM'S LC500の一貴がコースオフをしてしまう。
そしてレースも終盤となる53周目、2コーナーでGT300のNo.50 Ferrari 488 GT3がクラッシュ。セーフティカーが3度コースイン。少しずつ開きかけていた各車両の間隔は再び詰まり、ギャップがなくなった状態で再開され、残り20周での激しいスプリントレースの様相となった。
中でもNo.37 KeePer TOM'S LC500の平川とNo.6 WAKO'S 4CR LC500のカルダレッリは、コーナーで、ストレートでGT300の集団と重なりながら、激しいサイド・バイ・サイドを繰り返した。後続のLC500勢でもバトルが展開され、そのさばき方も実に見事。見ごたえたっぷりのレース終盤となった。
しかし、追うNo.6 WAKO'S 4CR LC500の目の前で、GT300の2番手争いを行っていたNo.25 VivaC 86 MCがスピン。クラッシュは避けたものの、これでトップNo.37 KeePer TOM'S LC500との差が開いてしまう。これで楽になったNo.37 KeePer TOM'S LC500が、先頭でチェッカーを受けた。2、3位はNo.6 WAKO'S 4CR LC500、No.1 DENSO KOBELCO SARD LC500と。LC500が表彰台を独占。いや、結果的には参戦6台のLC500でトップ6を手中にした。
GT500全車が新型となった今シーズン。誰が勝っても新車初勝利であったが、ベース車ブランドも新たになったレクサスLC500が記念すべき勝利一番乗りを果たした。平川にとっては3勝目で、内2勝がここ岡山だ。キャシディは嬉しい初勝利であった。
8番手以降に沈んでいたGT-R勢では、当初はNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がトップを走っていたが、25周目にNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ヤン・マーデンボロー)がこれをパスし、さらにドライバーを交代でNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)がGT-R勢トップに立つとそのまま7位でチェッカーした。
スタート直後にトラブルに見舞われたNSX-GT勢では、8号車、100号車の2台が早々にリタイア。その他の車両はトラブルの出た電装パーツを交換してレースを継続する。トラブルの出なかった16号車がNSX-GT最上位となる9位でフィニッシュした。
SUPER GT 2017年 開幕戦 岡山 結果:GT500
順位 | No. | 車名 | ドライバー | タイヤ |
---|---|---|---|---|
1 | 37 | KeePer TOM'S LC500 | 平川亮 ニック・キャシディ | BS |
2 | 6 | WAKO'S 4CR LC500 | 大嶋和也 アンドレア・カルダレッリ | BS |
3 | 1 | DENSO KOBELCO SARD LC500 | ヘイキ・コバライネン 平手晃平 | BS |
4 | 38 | ZENT CERUMO LC500 | 立川祐路 石浦宏明 | BS |
5 | 36 | au TOM'S LC500 | 中嶋貴 ジェームス・ロシター | BS |
6 | 19 | WedsSport ADVAN LC500 | 関口飛 国本雄資 | YH |
7 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田次生 ロニー・クインタレッリ | MI |
8 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 安田裕信 ヤン・マーデンボロー | BS |
9 | 16 | MOTUL MUGEN NSX-GT | 武藤英紀 中嶋大祐 | YH |
10 | 24 | フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R | 佐々木大樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | YH |
11 | 17 | KEIHIN NSX-GT | 塚越広大 小暮 卓史 | BS |
12 | 64 | Epson NSX-GT | ベルトラン・バゲット 松浦孝亮 | DL |
13 | 46 | S Road CRAFTSPORTS GT-R | 本山哲 千代勝正 | MI |
14 | 100 | RAYBRIG NSX-GT | 山本尚貴 伊沢拓也 | BS |
15 | 8 | ARTA NSX-GT | 野尻紀 小林崇志 | BS |
カテゴリー: F1 / SUPER GT