SUPER GT 第5戦 結果:カルソニックIMPUL GT-Rが今季初勝利
8月7日午後、2016 AUTOBACS SUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。GT500クラスはNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rの安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組がポール・トゥ・ウインで今季初勝利を挙げた。
気温33℃、路面温度49℃と、ここ何年かのSUPER GTのなかでもとりわけ暑いコンディションで迎えた2016年SUPER GT第5戦富士スピードウェイ。
午後2時35分、静岡県警察の白バイ9台、パトカー4台の先導のもと、1周のパレードラップがスタートしていった。
その後、1周のフォーメーションラップを経て迎えたスタートでは、ポールポジションスタートのNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がスタートを決め、2番手スタートのNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲)が続いていく。さらに、No.1 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)が3番手につけ、予選グリッドとおりニッサンGT-R NISMO GT500勢が上位を占めていった。
しかし、GT300クラスのラップダウンが出現しはじめると、途端にGT500クラスではトラブルが続出しはじめる。8周目、6番手につけていたNo.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(武藤英紀)がGT300クラスのNo.360 RUNUP Group&DOES GT-Rと接触したこともあってか、左リヤから白煙が。さらに14番手のNo.64 Epson NSX CONCEPT-GT(ベルトラン・バゲット)も緊急ピットインする。
さらに、TGR(第1)コーナーではリヤウイングを失ったNo.37 KeePer TOM'S RC F(ジェームス・ロシター)がコースアウト。11番手付近を走行していたNo.37 KeePer TOM'S RC Fはすぐさまピットに戻り、ウイングを修復。大きく遅れることになってしまう。
後方のトラブルを尻目に、トップを走っていたNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rは、2番手のNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rに対し、序盤で10秒以上のマージンを築く。一方、3番手のNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rはウェイトハンディ84kgが効いているのか、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(小暮卓史)、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴)が迫っていった。
しかし、GT500クラスが18周を終えるころ、TGRコーナーでGT300クラスのNo.9 GULF NAC PORSCHE 911、No.22 アールキューズ SLS AMG GT3によるアクシデントが発生。コカ・コーラ コーナーまで走行したNo.22 アールキューズ SLS AMG GT3からボンネットが外れ、コース上に落ちてしまう。また、No.7 Studie BMW M6もスロー走行するなどアクシデントが相次いだため、19周目にセーフティカー(SC)が導入された。
これでNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rの築いたマージンはなくなってしまうが、25周目のリスタートを決めたNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rは、ふたたびNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rに対して着実にマージンを築いていった。
そんな中、リスタート後GT500クラスのルーティンストップが行われていく。上位陣ではHonda NSX CONCEPT-GT勢が早く、28周を終えてNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが、29周を終えてNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTがピットイン。続いて32周を終えて2番手No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが、その翌周には首位No.12 カルソニックIMPUL GT-Rと3番手No.1 MOTUL AUTECH GT-Rが同時ピットインを行った。
各車がピットインを終えてみると、今回ほんのわずかにピット作業時間が多かったNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)に対し、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大)、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(伊沢拓也)が襲いかかりポジションアップを果たす。さらに、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTとNo.100 はバトルを展開し、これを制したNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが3番手に浮上した。
これでレース終盤に向け、2台のニッサンGT-R NISMO GT500に対し2台のHonda NSX CONCEPT-GTが続いていく展開になるか思われたが、35周目のTGRコーナーで、千代勝正がドライブし2番手を走行していたNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rがハイスピードでクラッシュしてしまった。幸い千代は無事にコクピットから降りることができたが、これでニッサンGT-R NISMO GT500の一角がリタイアを喫してしまう。
首位のNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rは星野一義監督の現役時代を彷彿とさせるように大きなマージンを築きチェッカーに向けて走行するが、その後方では2台のHonda NSX CONCEPT-GT同士のバトルが激化する。いったんは前に出たNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの伊沢拓也に対し、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越広大が激しくプッシュ。サイド・バイ・サイドの戦いを展開しサーキットを盛り上げ、51周目ついに塚越が伊沢をオーバーテイク。2番手を得た。
トップを走るNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rは、最後までハイペースを保ちトップでチェッカー! まさかのストップを喫した第2戦の屈辱を晴らしてみせ、ピットに戻った安田は星野監督とガッチリ握手をかわした。2位はNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT、3位はNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTと、Honda NSX CONCEPT-GTの2台が今季初の表彰台を獲得している。ランキング首位のNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rが4位に入り、レクサスRC F勢の最上位は、着実にポジションを上げてきたNo.36 au TOM'S RC Fの5位となった。
酷暑のサバイバルレースをNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rが制し、今シーズンのSUPER GT 500クラスはニッサンGT-R NISMO GT500が今シーズン4連勝という結果となった。次戦は8月27〜28日の第6戦鈴鹿1000kmとなる。
カテゴリー: F1 / SUPER GT
気温33℃、路面温度49℃と、ここ何年かのSUPER GTのなかでもとりわけ暑いコンディションで迎えた2016年SUPER GT第5戦富士スピードウェイ。
午後2時35分、静岡県警察の白バイ9台、パトカー4台の先導のもと、1周のパレードラップがスタートしていった。
その後、1周のフォーメーションラップを経て迎えたスタートでは、ポールポジションスタートのNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がスタートを決め、2番手スタートのNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲)が続いていく。さらに、No.1 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)が3番手につけ、予選グリッドとおりニッサンGT-R NISMO GT500勢が上位を占めていった。
しかし、GT300クラスのラップダウンが出現しはじめると、途端にGT500クラスではトラブルが続出しはじめる。8周目、6番手につけていたNo.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(武藤英紀)がGT300クラスのNo.360 RUNUP Group&DOES GT-Rと接触したこともあってか、左リヤから白煙が。さらに14番手のNo.64 Epson NSX CONCEPT-GT(ベルトラン・バゲット)も緊急ピットインする。
さらに、TGR(第1)コーナーではリヤウイングを失ったNo.37 KeePer TOM'S RC F(ジェームス・ロシター)がコースアウト。11番手付近を走行していたNo.37 KeePer TOM'S RC Fはすぐさまピットに戻り、ウイングを修復。大きく遅れることになってしまう。
後方のトラブルを尻目に、トップを走っていたNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rは、2番手のNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rに対し、序盤で10秒以上のマージンを築く。一方、3番手のNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rはウェイトハンディ84kgが効いているのか、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(小暮卓史)、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴)が迫っていった。
しかし、GT500クラスが18周を終えるころ、TGRコーナーでGT300クラスのNo.9 GULF NAC PORSCHE 911、No.22 アールキューズ SLS AMG GT3によるアクシデントが発生。コカ・コーラ コーナーまで走行したNo.22 アールキューズ SLS AMG GT3からボンネットが外れ、コース上に落ちてしまう。また、No.7 Studie BMW M6もスロー走行するなどアクシデントが相次いだため、19周目にセーフティカー(SC)が導入された。
これでNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rの築いたマージンはなくなってしまうが、25周目のリスタートを決めたNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rは、ふたたびNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rに対して着実にマージンを築いていった。
そんな中、リスタート後GT500クラスのルーティンストップが行われていく。上位陣ではHonda NSX CONCEPT-GT勢が早く、28周を終えてNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが、29周を終えてNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTがピットイン。続いて32周を終えて2番手No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが、その翌周には首位No.12 カルソニックIMPUL GT-Rと3番手No.1 MOTUL AUTECH GT-Rが同時ピットインを行った。
各車がピットインを終えてみると、今回ほんのわずかにピット作業時間が多かったNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)に対し、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大)、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(伊沢拓也)が襲いかかりポジションアップを果たす。さらに、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTとNo.100 はバトルを展開し、これを制したNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが3番手に浮上した。
これでレース終盤に向け、2台のニッサンGT-R NISMO GT500に対し2台のHonda NSX CONCEPT-GTが続いていく展開になるか思われたが、35周目のTGRコーナーで、千代勝正がドライブし2番手を走行していたNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rがハイスピードでクラッシュしてしまった。幸い千代は無事にコクピットから降りることができたが、これでニッサンGT-R NISMO GT500の一角がリタイアを喫してしまう。
首位のNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rは星野一義監督の現役時代を彷彿とさせるように大きなマージンを築きチェッカーに向けて走行するが、その後方では2台のHonda NSX CONCEPT-GT同士のバトルが激化する。いったんは前に出たNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの伊沢拓也に対し、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越広大が激しくプッシュ。サイド・バイ・サイドの戦いを展開しサーキットを盛り上げ、51周目ついに塚越が伊沢をオーバーテイク。2番手を得た。
トップを走るNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rは、最後までハイペースを保ちトップでチェッカー! まさかのストップを喫した第2戦の屈辱を晴らしてみせ、ピットに戻った安田は星野監督とガッチリ握手をかわした。2位はNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT、3位はNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTと、Honda NSX CONCEPT-GTの2台が今季初の表彰台を獲得している。ランキング首位のNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rが4位に入り、レクサスRC F勢の最上位は、着実にポジションを上げてきたNo.36 au TOM'S RC Fの5位となった。
酷暑のサバイバルレースをNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rが制し、今シーズンのSUPER GT 500クラスはニッサンGT-R NISMO GT500が今シーズン4連勝という結果となった。次戦は8月27〜28日の第6戦鈴鹿1000kmとなる。
カテゴリー: F1 / SUPER GT