スーパーGT:TEAM Red Bull MUGEN、ついに始動!
名門レースチームとして永い歴史を持つチーム無限と、エナジードリンクブランドのレッドブルが手を組み、世界最高峰のGTカーレースであるSUPER GTに挑む。

新マシンであるNSX GTに施された斬新なマットネイビー&メタリックレッドのカラーリングを始め、チームロゴ、チームウェア、ドライバーヘルメット、ピットスペースのグラッフィクなどの、すべてを一新。まさに「レッドブル、チーム無限に翼をさずける」だ。

7月18~19日、開幕戦 富士スピードウェイ。新たに始まるその歴史、目が離せない。

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NSX GT技術解説
TEAM Red Bull MUGENがSUPER GT(GT500クラス)を闘うNSX GTは、3月に実施されたサプライズお披露目の際には「#白いレッドブル カラー」をまとっていた。いよいよ決戦を迎え、今度はオフィシャルカラーであるレッドブルカラーにお色直しされた。

姿カタチは市販型NSXを彷彿とさせるホンダ製レーシングマシンだが、今シーズンからGT500車両規則の改定に合わせ、DTMとの統一性を持つクラス1規定に準拠したものとなった。特に話題を集めたのは、搭載されるパワーユニットの搭載位置だ。2.0ℓ直列4気筒直噴ターボエンジン「HR-420H」が、NSXのアイデンティティだったミッドシップからフロントシップへと変わった。

もともとGT500は共通カーボンモノコックが使用され、空力パーツやミッションなども規定に沿った共通部品だ。しかし、搭載位置が変われば、サブフレームを一新する必要があるばかりか、前後重量配分、冷却風の処理、吸排気の取り回しなど、ゼロベースと言える開発が必要とされた。ライバルであるトヨタGRスープラ、日産GT-Rのように、純正時点でフロントシップのマシンではない。それでもホンダと無限は、同一条件で勝つことを目的として、フロントシップのNSX-GTを見事にまとめてみせた。

いかにもスーパーカーっぽい鋭利で薄いフロントノーズ。ここにパワーユニットが搭載されているとは到底思えない。搭載位置に固執することは決して彼らのポリシーではない。「与えられた条件下で勝つこと」こそが絶対譲れないポリシーだ。まるでそう主張しているような、戦闘的な表情だった。

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カテゴリー: F1 / SUPER GT