【SUPER GT】 アウディ:第5戦 富士スピードウェイ 決勝レポート
2017 AUTOBACS SUPER GT第5戦となる「FUJI GT 300km Race」が、8月5日(土)・6日(日)、富士スピードウェイ(静岡県 1周4,563m)で開催されました。
今大会にも新型Audi R8 LMSを擁する#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN SARD(チーム タイサン サード)の2チームが参戦。公式予選、決勝ともに晴れのち曇りという天候の中、ドライコンディションでレースは実施された。観客席には夏休みを迎えた子供たちなど家族連れの姿も多く見られ入場者数は予選、決勝の両日でのべ5万5000人を超えた。
Audi Team Hitotsuyamaは、長年Audi R8 LMSをドライブするリチャード・ライアンと、トップカテゴリーのGT500クラスとGT300クラスの両方でチャンピオン経験をもつ柳田真孝がコンビを組んでいる。予選は想像していたほど上がらなかった気温とタイヤとがうまくマッチングせずタイムが伸び悩み、Q1をクリアできず15位という結果となった。
決勝レースはスタートドライバーを柳田真孝が担当。前半は中位集団の中で思うように順位が上げられない展開ながら、我慢の走りで第1スティントを終え、後半のリチャード・ライアンにステアリングを託す。新しいタイヤに履き替えて第2スティントにのぞんだリチャード・ライアンは、前半はタイヤを温存しながら残り周回数が15周を切った頃から猛追を開始。上位を上回るタイムを連発し、見事にコース上で数台をパス。残りの周回数が2周というところで10位を追い抜き、今シーズン初の入賞を果たした。
Audi R8 LMS で2年目の参戦となるTeam TAISAN SARDは、今シーズンより昨年のGT500クラスのチャンピオンチームであるSARDの野田英樹監督をチームへ招聘。さらにドライバーラインナップも山田真之亮とジェイク・パーソンという共に20代の若手コンビでの挑戦となる。
予選は山田真之亮がチーム初となるQ1をクリアし、最終的に13位のポジションを獲得した。決勝はスタートドライバーをジェイク・パーソンが担当。レース開始後は12位のポジションにつけさらに上位をうかがっていましたが、スタート時のフライングが判明しドライビングスルーペナルティが課せられたため大きく順位を下げてしまった。しかし、その後の第2スティントを任された山田真之亮は、順調にラップを重ね、時に上位チームに匹敵するタイムを刻み19位で完走を果たした。
SUPER GT 第6戦「第46回 インターナショナル SUZUKA 1000km」は8月26(土)~27日(日)、三重県の鈴鹿サーキットにて開催予定。
カテゴリー: F1 / SUPER GT
今大会にも新型Audi R8 LMSを擁する#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN SARD(チーム タイサン サード)の2チームが参戦。公式予選、決勝ともに晴れのち曇りという天候の中、ドライコンディションでレースは実施された。観客席には夏休みを迎えた子供たちなど家族連れの姿も多く見られ入場者数は予選、決勝の両日でのべ5万5000人を超えた。
Audi Team Hitotsuyamaは、長年Audi R8 LMSをドライブするリチャード・ライアンと、トップカテゴリーのGT500クラスとGT300クラスの両方でチャンピオン経験をもつ柳田真孝がコンビを組んでいる。予選は想像していたほど上がらなかった気温とタイヤとがうまくマッチングせずタイムが伸び悩み、Q1をクリアできず15位という結果となった。
決勝レースはスタートドライバーを柳田真孝が担当。前半は中位集団の中で思うように順位が上げられない展開ながら、我慢の走りで第1スティントを終え、後半のリチャード・ライアンにステアリングを託す。新しいタイヤに履き替えて第2スティントにのぞんだリチャード・ライアンは、前半はタイヤを温存しながら残り周回数が15周を切った頃から猛追を開始。上位を上回るタイムを連発し、見事にコース上で数台をパス。残りの周回数が2周というところで10位を追い抜き、今シーズン初の入賞を果たした。
Audi R8 LMS で2年目の参戦となるTeam TAISAN SARDは、今シーズンより昨年のGT500クラスのチャンピオンチームであるSARDの野田英樹監督をチームへ招聘。さらにドライバーラインナップも山田真之亮とジェイク・パーソンという共に20代の若手コンビでの挑戦となる。
予選は山田真之亮がチーム初となるQ1をクリアし、最終的に13位のポジションを獲得した。決勝はスタートドライバーをジェイク・パーソンが担当。レース開始後は12位のポジションにつけさらに上位をうかがっていましたが、スタート時のフライングが判明しドライビングスルーペナルティが課せられたため大きく順位を下げてしまった。しかし、その後の第2スティントを任された山田真之亮は、順調にラップを重ね、時に上位チームに匹敵するタイムを刻み19位で完走を果たした。
SUPER GT 第6戦「第46回 インターナショナル SUZUKA 1000km」は8月26(土)~27日(日)、三重県の鈴鹿サーキットにて開催予定。
一ツ山亮次 (Audi Team Hitotsuyama チーム代表)
「練習走行の段階では少し気温が高めでいいタイムがでていたので、いけるんじゃないかという感触はありました。決勝前半はかためのタイヤを装着していたのですが思ったほど気温が上がらず、また集団に巻き込まれたこともあって我慢のレース展開になりました。後半は各チームのピットインが終わって上位とのタイム差を見たときに、リチャード選手なら抜いてくれるだろうと想定していましたが、期待どおりの結果になりました。レース中のラップタイムは悪くありませんし、また次の鈴鹿は1000kmという長丁場のレースになりますので、さらに上位が狙えると思っています。期待していてください」リチャード・ライアン
「ようやくポイントを獲得することができましたが、レース全体としては満足できるものではありません。もう少し気温が上がればさらに予選で上位を狙えたと思いますが、気温ばかりは我々の思うようにはいかないので、それもレースです。決勝は抜くのが難しい、とにかくタフな展開でしたが、プッシュし続けて、目の前に10位のポジションが見えたときは最大限の力でアタックしました。次の鈴鹿は、ドライバーはもちろんチームやタイヤなど総合力がもっとも求められるサーキットで、チームはすでに次に向けて準備を進めています。次は今回よりいい結果を目指して全力を尽くします」柳田真孝
「練習走行では調子よく、気持ちよく走ることができました。ただ決勝ではコーナーは速いのですが、ストレートスピードが思うように伸びず我慢の展開になりました。集団の中で抜きつ抜かれつというシーンも何度かあったのですが、できるだけリスクを冒さずにリチャード選手につなげたいという思いで前半のスティントを走り切りました。この10位というポジションは決して満足できるものではありませんし、次の鈴鹿1000kmレースは今年で最後ということもあり(註:来年はGT世界統一戦鈴鹿10時間耐久レースが開催予定)、またGT500でもGT300でも優勝している相性のいいレースなので、ぜひ最後はアウディで優勝したいと思います」野田英樹 (Team TAISAN SARD チーム監督)
「初めてQ1を突破することができ、まだまだそれくらいのことで喜んでいてはいけないのですが、クルマもチームとしても、少しづつ前進していると感じています。また予選だけですが、我々にとって1つのベンチマークであるもう1台のアウディの上位になれたことも、次の目標に向けてチームのモチベーションアップにつながっていくと思います。決勝はジャンプスタートというジェイク・パーソンの初歩的なミスで、ペナルティをもらう非常に残念な結果になってしまいましたが、まだ若いドライバーなのでそこは経験を積んでいくしかないと思っています。次の鈴鹿では助っ人として元F1ドライバーのクリスチャン・クリエンがドライブします。テストでもいいタイムが出ていますし、若い2人のドライバーにはとてもいい刺激になるはずです。彼にうまくひっぱってもらいながら、鈴鹿では上位を目指します」山田真之亮
「起きてしまったミスはしょうがないので、それをできるだけ取り返したいという思いで走りました。今回は決勝レース中にトップチームを追いかけるシーンもあり、戦える力はあるということを実感できたのが大きな収穫でした。次の鈴鹿はもともとスクールの卒業生ということもあり一番得意なコースです。また元F1ドライバーのクリエン選手が参加するということなので、いろんな面で参考にしながらレースではいい結果を出せればと思っています」カテゴリー: F1 / SUPER GT