F1見聞録:ミハエル・シューマッハの評価を分けるセカンドドライバー条項
ミハエル・シューマッハは、契約にチームメイトが“セカンドドライバー”に徹するという条項さえ主張しなければ、史上最高のF1ドライバーだったと元F1チーム代表のエディ・ジョーダンは語る。

今年、F1世界選手権が再開されれば、ミハエル・シューマッハの7回のF1ワールドチャンピオンという史上最多記録に現役チャンピオンのルイス・ハミルトンが並ぼうとしている。

ミハエル・シューマッハは、1991年に投獄されたベルトラン・ガショーの代役としてジョーダンで鮮烈なF1デビュー。その後、ベネトンに移籍して2つのF1ワールドチャンピオンを獲得し、1996年にフェラーリに移籍した。

チームメイトは、エディ・アーバイン。ジョーダンとは残留契約がまとまっていたが、金銭トレードの形で名門に迎え入れられたアーバインだったが、チームの優先はミハエル・シューマッハだった。エディ・アーバインの契約にはナンバー2ステータスを引き受けるという状況があったほどだ。

その後、ミハエル・シューマッハは5つのタイトルを追加し、F1史上唯一の7回のF1ワールドチャンピオンになった。

しかし、エディ・ジョーダンはミハエル・シューマッハがチームメイトに強いたその条項によって彼の名声は傷つけられたと感じている。

「ミハエル・シューマッハね。ミハエルとは少し問題があった…」とエディ・ジョーダンは Off The Ball に語った。

「彼の卓越した才能に疑いの余地はないが、偉大なミハエル・シューマッハと私がサインしなければならなかったフェラーリとのすべての契約を振り返れば、私にとって1つの領域で彼は彼自身の評価を下げている」

「その1つの領域とは、アーバイン、バリチェロ、または彼らが誰であるかに関係なく、すべての契約で契約に常にミハエル・シューマッハに対して2番目のフィドルをプレイしなければならないという条項があったことだ」

「私は自分の信念を望んでいる・・・彼を史上最高のF1ドライバーにしたいが、私にはできない」

「私は、アイルトン・セナと同じようなレベルで最も信じられないほどの自然な才能を持ったドライバーだと感じている。人々はセナについてより多くの愛情を持っているので、セナを最高だと信じたかった」

「おそらくミハエルは最も才能があったが、私にとって30年ほどの間に見た中で最高のドライバーはアランプロストだった」

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カテゴリー: F1 / ミハエル・シューマッハ