佐藤琢磨 コメント:インディカー参戦記者会見
佐藤琢磨
まず最初に、今日この場でレース復帰できることをみなさんにお伝えできるということが嬉しくて、本当に喜びを抑えられない気持ちで一杯です。これまで1年半レースに参戦できない非常に悔しい時間を過ごしてきたのですが、今日この日から新たな出発ができる。それも全く新しい挑戦になるので、僕自身も非常に楽しみにしています。
2010年のインディレーシング、インディカー・シリーズに参戦できる。それもKVレーシングという非常に歴史もあり、チームとしてのクオリティも物凄く高い。
実はこ一週間というのは、自分としては何日に何をしたのか忘れてしまうくらい忙しい日々を送りまして、自宅のあるモナコを出発して、はじめにKVレーシングの本拠地であるインディアナポリスに入りまして、そこでスタッフ全員と初めてお会いして。もちろん、キーパーソンは昨年僕がインディにいったときにお会いしていてですね、共同オーナーのジミー・ヴァッサー、元チャンピオンですけども、彼にお会いして、チームスタッフに合って、チーム全体を見て、僕の気持も本当にモチベーションもあがるくらい素晴らしいチームで、すぐにシートフィッティングをしまして、エンジアリングサイドといろんな話をして。約3日間くらいインディで時間を過ごして。そのあとフロリダ州にあるセブリングというサーキットに移動してシェイクダウンテストを行いました。
15日(月)のことだったんですけど、その日は元々他のドライバーのテストプログラムが組まれていたんですが、チームが「なんとか僕を乗せたい」という気持ちを表してくれまして、サーキット側と交渉してチームのプログラムの時間にして1時間〜1時間半くらいの短い時間だったんですけど、僕を乗せてくれるという嬉しいサプライズがありまして、そこで初めてインディカーのマシンに乗ってきました。
コックピットに戻ったのは2008年の12月のテスト以来だったので、本当に長い時間だったんですけども、乗った瞬間から本当に嬉しくて、ヘルメットの中で最高のプレゼントをもらったような、子供のような、そんな気持ちでクルマに乗りました。
初めて乗るクルマ、初めてのサーキット、初めて一緒にやるメンバーだったんですけども、その一時間の中で非常に内容の濃いセッションを送ることができまして、自分自身まだまだクルマのことを勉強しなければいけないんですけども、本当に自然体で走ることができました。それはやっぱり自分にとっても凄く大きな自信に繋がるし、今後シーズンを戦っていく上での最初の第一歩としては本当に素晴らしい出だしだったと思います。
まず、これまでのレースと全く違うアメリカのオープンホイールへの挑戦を決意したひとつに、これまで僕自身はF1で走ってきて、またF1で走ることを前提に活動を続けてきた、これはもう疑いのない事実なんですけども、すべての条件をみて、今自分に必要なのはレースだと。待つ時間はこれ以上待てない。自分自身ももう限界だったし、レーシングドライバーとしてこれ以上レースをしない時間というのはできなかったんですね。
そのときにアメリカ大陸のオープンホイールの頂点にたつインディカーシリーズ、これは以前から凄く興味があったシリーズでして、というのは今のリーグは事実上、エンジンサプライヤー1社、エンジンも基本的に1社、タイヤも1社というカタチでワンメークの状態です。ということは、すべてのチーム・ドライバーに対してイコールの条件で戦える、これは一ドライバー、あるいは選手の立場からすると物凄く魅力で、もちろんチームのノウハウだったり、ピット作業だったり、戦略だったり、チームの総合力というのは凄く問われるんですけども、インディカーシリーズの最大の魅力というのは誰にでも勝てるチャンスがある。そこに僕は一番大きな魅力を感じまして、これまでF1の頂点に立つという気持ちでやってきたエネルギーを今後はインディカーシリーズでチャンピオンを目指して一戦一戦やっていきたいと。そのときにKVレーシングというのは、非常にポテンシャルの高いチームだと僕は信じています。
オーナーのジミー・ヴァッサーも僕を本当に信頼してくれまして、チーム全体が温かい受け入れをしてくれて、本当にチームから要求されているという状態でチームとやっていくというのは、こんなに幸せなことはないと思います。僕自身、スーパーアグリでチャレンジを思い切りやらして頂いたんですけど、そのときも本当に僕にとって必要なチームだったし、チームにとっても必要なドライバーであったいう関係を築くことが出来て、凄くいいシーズンを送れたし、今回はF3のときもそうだったんですけども、トップを目指すためにKVレーシングから2010年のインディカーシリーズに参戦したいと、今は本当に改めてクルマに乗ったことで僕自身の体のアドレナリンも抑えきれないくらい出てますし、今回日本で3日間ほど滞在するんですけど、そのあとすぐにインディアナポリスに戻りまして、チームとともに今後はアラバマ州にあるバーバー・モータースポーツ・サーキットでインディカーシリーズの合同テストが24日・25日に行われます。これは3月14日のブラジル・サンパウロでの開幕戦を控えた最小で最後の大きな正式な合同テストになるので、ここで改めてマシンに乗って、チームとともに歩んでいく日を今から待ち遠しくて仕方がないという気持ちです。
アメリカでのレースは凄く大変だと思います。自分自身も一から学んでいかなければならないし、インディカーシリーズは、市街地サーキットと今までの慣れ親しんでいるロードコース、いわゆるサーキットですね、それから全く新天地のオーバルレーシング、3つの異なる環境で走らならければならないので、僕としてもたくさんのことを学びながら、なによりも大きな挑戦も目の前に今、最高に気持ちが高まってきているので、開幕戦から自分の持てる力を発揮できるように、一戦一線頑張っていきたいと思います。これまらもみなさん、応援よろしくお願いします。
関連:佐藤琢磨、インディカー参戦を発表 - 2010年2月18日
カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー
まず最初に、今日この場でレース復帰できることをみなさんにお伝えできるということが嬉しくて、本当に喜びを抑えられない気持ちで一杯です。これまで1年半レースに参戦できない非常に悔しい時間を過ごしてきたのですが、今日この日から新たな出発ができる。それも全く新しい挑戦になるので、僕自身も非常に楽しみにしています。
2010年のインディレーシング、インディカー・シリーズに参戦できる。それもKVレーシングという非常に歴史もあり、チームとしてのクオリティも物凄く高い。
実はこ一週間というのは、自分としては何日に何をしたのか忘れてしまうくらい忙しい日々を送りまして、自宅のあるモナコを出発して、はじめにKVレーシングの本拠地であるインディアナポリスに入りまして、そこでスタッフ全員と初めてお会いして。もちろん、キーパーソンは昨年僕がインディにいったときにお会いしていてですね、共同オーナーのジミー・ヴァッサー、元チャンピオンですけども、彼にお会いして、チームスタッフに合って、チーム全体を見て、僕の気持も本当にモチベーションもあがるくらい素晴らしいチームで、すぐにシートフィッティングをしまして、エンジアリングサイドといろんな話をして。約3日間くらいインディで時間を過ごして。そのあとフロリダ州にあるセブリングというサーキットに移動してシェイクダウンテストを行いました。
15日(月)のことだったんですけど、その日は元々他のドライバーのテストプログラムが組まれていたんですが、チームが「なんとか僕を乗せたい」という気持ちを表してくれまして、サーキット側と交渉してチームのプログラムの時間にして1時間〜1時間半くらいの短い時間だったんですけど、僕を乗せてくれるという嬉しいサプライズがありまして、そこで初めてインディカーのマシンに乗ってきました。
コックピットに戻ったのは2008年の12月のテスト以来だったので、本当に長い時間だったんですけども、乗った瞬間から本当に嬉しくて、ヘルメットの中で最高のプレゼントをもらったような、子供のような、そんな気持ちでクルマに乗りました。
初めて乗るクルマ、初めてのサーキット、初めて一緒にやるメンバーだったんですけども、その一時間の中で非常に内容の濃いセッションを送ることができまして、自分自身まだまだクルマのことを勉強しなければいけないんですけども、本当に自然体で走ることができました。それはやっぱり自分にとっても凄く大きな自信に繋がるし、今後シーズンを戦っていく上での最初の第一歩としては本当に素晴らしい出だしだったと思います。
まず、これまでのレースと全く違うアメリカのオープンホイールへの挑戦を決意したひとつに、これまで僕自身はF1で走ってきて、またF1で走ることを前提に活動を続けてきた、これはもう疑いのない事実なんですけども、すべての条件をみて、今自分に必要なのはレースだと。待つ時間はこれ以上待てない。自分自身ももう限界だったし、レーシングドライバーとしてこれ以上レースをしない時間というのはできなかったんですね。
そのときにアメリカ大陸のオープンホイールの頂点にたつインディカーシリーズ、これは以前から凄く興味があったシリーズでして、というのは今のリーグは事実上、エンジンサプライヤー1社、エンジンも基本的に1社、タイヤも1社というカタチでワンメークの状態です。ということは、すべてのチーム・ドライバーに対してイコールの条件で戦える、これは一ドライバー、あるいは選手の立場からすると物凄く魅力で、もちろんチームのノウハウだったり、ピット作業だったり、戦略だったり、チームの総合力というのは凄く問われるんですけども、インディカーシリーズの最大の魅力というのは誰にでも勝てるチャンスがある。そこに僕は一番大きな魅力を感じまして、これまでF1の頂点に立つという気持ちでやってきたエネルギーを今後はインディカーシリーズでチャンピオンを目指して一戦一戦やっていきたいと。そのときにKVレーシングというのは、非常にポテンシャルの高いチームだと僕は信じています。
オーナーのジミー・ヴァッサーも僕を本当に信頼してくれまして、チーム全体が温かい受け入れをしてくれて、本当にチームから要求されているという状態でチームとやっていくというのは、こんなに幸せなことはないと思います。僕自身、スーパーアグリでチャレンジを思い切りやらして頂いたんですけど、そのときも本当に僕にとって必要なチームだったし、チームにとっても必要なドライバーであったいう関係を築くことが出来て、凄くいいシーズンを送れたし、今回はF3のときもそうだったんですけども、トップを目指すためにKVレーシングから2010年のインディカーシリーズに参戦したいと、今は本当に改めてクルマに乗ったことで僕自身の体のアドレナリンも抑えきれないくらい出てますし、今回日本で3日間ほど滞在するんですけど、そのあとすぐにインディアナポリスに戻りまして、チームとともに今後はアラバマ州にあるバーバー・モータースポーツ・サーキットでインディカーシリーズの合同テストが24日・25日に行われます。これは3月14日のブラジル・サンパウロでの開幕戦を控えた最小で最後の大きな正式な合同テストになるので、ここで改めてマシンに乗って、チームとともに歩んでいく日を今から待ち遠しくて仕方がないという気持ちです。
アメリカでのレースは凄く大変だと思います。自分自身も一から学んでいかなければならないし、インディカーシリーズは、市街地サーキットと今までの慣れ親しんでいるロードコース、いわゆるサーキットですね、それから全く新天地のオーバルレーシング、3つの異なる環境で走らならければならないので、僕としてもたくさんのことを学びながら、なによりも大きな挑戦も目の前に今、最高に気持ちが高まってきているので、開幕戦から自分の持てる力を発揮できるように、一戦一線頑張っていきたいと思います。これまらもみなさん、応援よろしくお願いします。
関連:佐藤琢磨、インディカー参戦を発表 - 2010年2月18日
カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー