F1エミリア・ロマーニャGP FP1:角田裕毅 フェルスタッペンから0.451秒差

セッションは気温19度、路面温度39度のドライコンディションでスタート。今大会ではピレリの最も軟らかい新コンパウンド「C6」が2025年シーズンで初めて投入されており、序盤から多くのドライバーがソフトタイヤでタイムを出しにかかった。
注目の話題のひとつは、アルピーヌF1がジャック・ドゥーハンに代えてフランコ・コラピントを起用したこと。アルゼンチン出身のコラピントは今後5戦に出場する予定で、初日となるこの日は17番手につけた。
フェラーリ勢にはトラブルが続出。シャルル・ルクレールはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソの進路を妨げてしまい、無線で「ほとんどクラッシュだった」と抗議される場面があった。さらにターン14で挙動を乱し、ターン15ではグラベルに片輪を落とすシーンも。加えて「ヘルメットが浮く」との不具合を訴えた。一方、ルイス・ハミルトンも「ブレーキが効かない」と報告しており、フェラーリ勢にとっては課題の多い初日となった。
終盤にはウィリアムズのアレックス・アルボンが縁石に乗り上げるなど、アグレッシブな走行を展開。レッドブルのマックス・フェルスタッペンもスライドを喫し、ステアリング操作に苛立つ様子を見せた。
そして残り2分、ザウバーのガブリエル・ボルトレトがターン18(リヴァッツァ)でクラッシュ。赤旗が提示され、そのままセッションは終了となった。
トップはピアストリで、1分16秒545を記録。2番手にはわずか0.032秒差でチームメイトのランド・ノリスが続き、3番手にウィリアムズのカルロス・サインツJr.、4番手にはメルセデスのジョージ・ラッセルが0.054秒差で続いた。トップ4はわずか0.06秒以内にひしめく接戦となっている。
フェラーリのハミルトンは5番手。以下、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、フェルスタッペン、アルボン、クラッシュしたボルトレト、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)がトップ10入り。
アストンマーティンのランス・ストロールが11番手で、ルクレール、キミ・アントネッリ、アロンソ、レーシングブルズのリアム・ローソンと続き、角田裕毅は16番手。フェルスタッペンとは0.451秒差で、9ポジションの開きが出た。
なお、今季7戦目にしてエステバン・オコン(ハース)が最下位となったが、トップから最下位までのタイム差はわずか1.117秒。イモラでは引き続き僅差の戦いが予想される。
エミリア・ロマーニャGPのフリー走行2回目(FP2)はこのあと、現地時間17時(日本時間24時)から行われる予定だ。

2025年F1 エミリア・ロマーニャGP フリー走行1回目 順位・ラップタイム
1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分16秒5452.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分16秒577
3.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分16秒597
4.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分16秒599
5.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分16秒641
6.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分16秒696
7.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分16秒905
8.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分16秒922
9.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分16秒925
10.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分16秒998
11.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分17秒032
12.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分17秒077
13.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分17秒094
14.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分17秒121
15.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分17秒286
16.角田裕毅(レッドブル) - 1分17秒346
17.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分17秒373
18.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分17秒446
19.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分17秒641
20.エステバン・オコン(ハース) - 1分17秒862
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1エミリア・ロマーニャGP