F1イタリアGP FP1レポート:フェルスタッペンが高速モンツァでトップ発進
2024年F1 オランダGPのフリー走行1回目が8月30日(金)にモンツァ・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペンがトップに立った。レッドブルのドライバーであるフェルスタッペンは、フェラーリのシャルル・ルクレールを0.228秒差で抑えた。

ランド・ノリス(マクラーレン)が3番手、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)が4番手、そして、意外なバルテリ・ボッタス(ザウバー)がトップ5を締めくくった。

しかし、セッションはメルセデスの育成ドライバーのアンドレア・キミ・アントネッリが2回目のフライングラップでターン11で激しいクラッシュしてしまったことで、早々に赤旗が提示された。

ここ数戦とはうってかわって、ドライバーたちは完璧なコンディションでFP1を開始した。気温は33℃、路面温度は50℃で60分間のFP1セッションハスタートした。

スタート時の話題は、このセッションに初めて公式のF1プラクティスに参加したメルセデス・ジュニアのアンドレア・キミ・アントネッリと、今シーズン終了までウィリアムズのローガン・サージェントのシートに割り当てられたルーキードライバーのフランコ・コラピントの存在に集中した。

注目度の高さに違わぬ活躍を見せたのは、アントネッリのほうで、序盤に最速ラップを記録した。メルセデスが2人のドライバーをソフトタイヤで走らせたのは、ミディアムタイヤを履く大半のドライバーと比較すれば明らかに有利だった。

しかし、アントネッリの2回目のフライングラップではドラマがあった。18歳のドライバーはパラボリカを速過ぎるスピードで進入し、スピンを喫してグラベルに飛び出してバリアに激突した。

メルセデスのドライバーは無傷で立ち去ったが、若手ドライバーにとってはもちろん、チームにとっても最悪のシナリオだった。特に、アントネッリは空力パーツに関する知識を深めるためのバック・トゥ・バック・テストの一環として、チームの改良型フロアを走らせていた。

来季メルセデスでハミルトンの後任となることが期待されている若きドライバーにとって、これは明らかに早急な無理をし過ぎたケースである。その様子を見守るジョージ・ラッセルは、ダメージを負ったW15の状態に満足していない様子だった。

イタリアグランプリ モンツァ・サーキット アンドレア・キミ・アントネッリ

15分近い赤旗中断の後、被害を受けたメルセデスは安全な場所に移動され、セッションが再開された。

バルテリ・ボッタスはFP1で序盤のトップドライバーの一人であり、ソフトタイヤを履いたザウバーのドライバーは、1分22秒127を記録し、ハミルトンに次いでタイミングスクリーンのトップに立った。ハミルトンとアレックス・アルボンがトップ3を形成し、残り25分となった。

ウィリアムズに関しては、コラピントはチームメイトのベストタイムから約0.1秒遅れという、素晴らしいとは言えないものの、納得のいくセッションを過ごしていた。

アントネッリのクラッシュの再現のような場面で、サインツは最終コーナーの進入でフェラーリのリアを滑らせたが、経験豊富なスペイン人は跳ね馬をコントロールし、次の周回まで持ちこたえた。

イタリアグランプリ モンツァ・サーキット シャルル・ルクレール

残り10分を切ったところで、地元のヒーローであるルクレールがホットラップを決め、スタンドから歓声が沸き起こった。一方、ノリスはすぐ後ろにつけた。

しかし、両ドライバーはフェルスタッペンの1分21秒676というタイムによってすぐに追い抜かれてしまった。それまでRB20のハンドルを握って苦戦していたように見えたオランダ人ドライバーの頼もしいパフォーマンスだった。

セッションはフェルスタッペンとレッドブルが首位で終え、2位のルクレールはフェラーリにとって週末に向けての明るい材料となった。ノリスはFP1のトップから0.241秒遅れでトップ3を締めくくった。

その後、サインツ、そして印象的なボッタス、ピアストリ、ハミルトン、アルボン、セルジオ・ペレス、そしてフェルナンド・アロンソがトップ10を締めくくった。

一方、不運なアントネッリを除いて、ハースのニコ・ヒュルケンベルグがアルピーヌのエステバン・オコンに次ぐ最後尾でフィニッシュした。



F1イタリアGP フリー走行1回目 順位・ラップタイム

順位NoドライバーチームタイムGAPLAP
11マックス・フェルスタッペンレッドブル1分21秒676 18
216シャルル・ルクレールフェラーリ1分21秒9040.22823
34ランド・ノリスマクラーレン1分21秒9170.24125
455カルロス・サインツJr.フェラーリ1分22秒1260.45023
577バルテリ・ボッタスザウバー1分22秒1270.45121
681オスカー・ピアストリマクラーレン1分22秒1990.52323
744ルイス・ハミルトンメルセデス1分22秒2140.53823
823アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1分22秒2200.54423
911セルジオ・ペレスレッドブル1分22秒3110.63520
1014フェルナンド・アロンソアストンマーティン1分22秒3740.63918
1120ケビン・マグヌッセンハース1分22秒5720.89621
123ダニエル・リカルドRB1分22秒6050.92921
1322角田裕毅RB1分22秒7141.03823
1410ピエール・ガスリーアルピーヌ1分22秒7631.08721
1524周冠宇ザウバー1分22秒8541.17821
1618ランス・ストロールアストンマーティン1分22秒8641.18820
1743フランコ・コラピントウィリアムズ1分22秒8801.20423
1831エステバン・オコンアルピーヌ1分22秒8801.20420
1927ニコ・ヒュルケンベルグハース1分23秒1571.48123
2012アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス1分23秒9552.2795


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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イタリアGP