F1トルコGP 決勝 (ドライバーコメント)
2010 FORMULA 1 TURKISH GRAND PRIX
1位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「かなり波乱の多いレースだった。素晴らしいスタートではなかったし、マーク(ウェバー)よりうまく反応できたようだけど、クルマがどこかへ行ってしまっているようだった。幸い、ターン3の進入でセバスチャン(ベッテル)にアタックすることができた。彼を追い抜くことができて安心したし、そのあとピットストップで右リアにいつもより長く時間がかかってしまい、彼に対してタイム失うまで、ずっとマークに挑戦していた。そのあとは、1台ではなく2台のレッドブルとバトルしなければならなかった。彼らの一台をオーバーテイクするだけでも厳しかったので、2台をオーバーテイクするのは本当にタフだった。序盤から燃費を気にしなければならなかったとしてもね。でも、彼らにとっては残念なことだけど、彼らは衝突した。それで僕たちは追い抜くことができた。そのあと、僕たちは1-2の可能性があると確信していたし、タイヤを労わって、フィニッシュのために燃料をセーブしようとしていた。彼らが僕に与えたターゲットタイムがおそらく彼らが意図していたより遅かったので、ジェンソンが突然僕のテールにいた。彼と素晴らしいバトルができたし、かなり思いがけないことだったので、追い越すことができて嬉しかったよ。僕たちはレースをすることを許されているけど、良識的でいなければならない。結局、僕たちはチームなんだ。二人ともコンストラーズタイトルを獲得したいと思っているし、二人ともドライバーズタイトルを獲得したいと思っている。でも、僕たちは愚か者ではない。ジェンソンに接触するような危険は冒さない。僕たちはやんわりと抑えることを知っているし、お互いにリスペクトしているので、実際には問題はない。そうは言っても、今日の勝利は、それほど良い気分ではない。以前のレース優勝とは少し異なっていたからね。理想的には、レーサーとして僕の前で彼らがクラッシュするのを見ることではなく、前のドライバーをオーバーテイクして勝ちたい。勝利を受け継ぐのではなく、ライバルを追い越すために戦って、自分のやり方で勝利を稼ぐ方が嬉しい。それでも、チームのためにはとても満足している。僕のガールフレンドがここにいるのも嬉しいし、父親は休日だし、彼に勝利を捧げたかったので、今日は本当に勝ちたかった。明日は彼の50歳の誕生日なんだ。グランプリ優勝はこれまで彼に与えることができた最高のバースデープレゼントだね」
2位 ジェンソン・バトン (マクラーレン)
「クレイジーなレースだったね! スタートは良かったけど、ターン1の進入でルイスの後ろでスタックしてしまったし、そのあとミハエル(シューマッハ)がアウトサイドから追い抜いていった。ターン12でミハエルから取り戻すことができたけど、バルセロナがあったので、とても得るところが大きかったし、そのあとは僕たち4人、2台のマクラーレンと2台のレッドブルが引き離していった。オーバーテイクするために十分に近づくのはとても難しかったけど、タイヤを労わることができたし、そのあとピットストップ直前にはプッシュして、セバスチャンに近づくことができた。彼の前に出られたかもしれないけど、結局はできなかった。それでも、僕たち全員がかなり接戦だったし、レース終盤には何が起こるかわからなかった。2台のレッドブルによって正にそうなったし、ルイスと僕はうまく1-2を与えられた。僕たちはそのあと二人とも燃料を節約するように言われた。実際、僕はその時点ですでに30周分くらい燃費を節約していた。僕たちはレースのペースがそんなに速いとは想像していなかった。終盤にターン8の出口でルイスとのバトルがあった。なぜ彼が少し遅かったのかはわからないけど、ターン12の進入でうまく走れて、彼を追い越すことができた。でも、最終コーナーでポジショニングを誤ってしまい、出口で弱くて、彼はピットストレートで僕に並んで、ターン1の進入でインサイドから追い抜くことができた。そのあとは、かなり限界に近かったので燃料をもっとセーブするように言われた。タフなバトルだったけど、僕たちは接触しなかったし、1位と2位でフィニッシュできた」
3位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「セバスチャンはトップスピードで少しアドバンテージがあったし、彼がインサイドに入ってきて、僕たちはサイド・バイ・サイドになった。僕は自分のレーシングラインを保持していたので、彼が突然右に向かってきたときは驚いたよ。一瞬の出来事だったし、チームにとって残念なことだった。マクラーレンは手堅かったし、それまで上位の4名全員が良いレースをしていた。僕たちのどちらもお互いに接触することなど望んではいなかった。もちろん、理想的ではないけど、起こり得ることだ。レースはまだ長い道のりだったけど、僕たち二人にとってトラック上での面白い数メートルだった。結局、僕たちのどちらも望まない結果になってしまった。僕たちのチームには素晴らしい特徴があるし、上位に2人速いドライバーがいる。15位や16位を賭けているのではない。勝利を目指しているので、多くの危険がある。それについてセバスチャンと話し合うつもりだし、僕たちの意見には違いがあるかもしれないけど、僕たちは大人だし、どんどん推し進めるつもりだ」
4位 ミハエル・シューマッハ (メルセデスGP)
「スタート直後にジェンソンを捕らえたのは、当初のプランどおりだったが、フォーメーションラップのペースが遅くてタイヤに熱が入っていなかった。また、マクラーレンはトップスピードが高く、ジェンソンを抑え切るのは難しかった。序盤は、コースにとどまっているだけでもかなり大変な状況だった。ジェンソンに逆転されてからは、グリッドと同じポジションで走行していた。セバスチャンがリタイアしたので、ひとつポジションが上がった。だが、今日のレースにはそれ以上の可能性がなかった。今日は上位陣が激しいバトルを演じたので、ファンにとって素晴らしいショーになったと思う。いずれにしても、我々はまた一歩、レッドブルに近づき、フェラーリに差をつけることができた。これに関しては、ポジティブに捕らえている。非常に嬉しい」
5位 ニコ・ロズベルグ (メルセデスGP)
「僕にとってはあまり波乱のないレースだったけど、5位にはそれなりに満足している。レースの多くでミハエルよりわずかに早かったけど、オーバーテイクは不可能だったし、ロバートが後ろでプッシィしていたので、用心しならなければならなかった。僕にとって、レースで最もエキサイティングな部分はピットストップでのインラップとアウトラップだったね。かなり速かったし、チームの素晴らしい仕事とあわせて、トラックで後ろにいたクルマの前に留まることができた。全体的なペースはまだ改善しなければならないけど、今週末得られたことには満足している」
6位 ロバート・クビサ (ルノー)
「ほとんどなにもないレースだったが、5位というリザルトには相応に満足している。レース中、自分の方がミハエルより速いことが多かったが、オーバーテイクはできなかった。特に後ろからロバート(クビカ)が盛んにプレッシャーをかけてくるので、前に出るよりもポジションを守ることに注意を払わざるを得なかった。今回のレースで面白かったのは、ピットストップを挟んだインラップとアウトラップだ。両ラップともにハイペースで走行できたうえ、ピットクルーがいい仕事をしてくれたので、直後にいたライバルに先行されずに済んだ。全体的なペースをもう少し改善する必要はあるが、今週末の結果には概ね満足している」
7位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「スタートからフィニッシュまで僕にとってはとても退屈なレースだったけど、難しくもあった。ずっと僕と似たようなペースだったクビサと2台のメルセデスの後ろでスタックしていた。頻繁に近づくことはできたけど、実際にロバートをオーバーテイクするチャンスはなかった。8番手からのスタートはタフになるだろうとわかっていたし、それが証明された。今、僕たちは落ち着いて、クルマをすぐクルマを改善しなければならないし、カナダでの次のレースで始めなければならない。ここでは特に高速コーナーでのパフォーマンスが不足していた。雨? 終盤のラップで少し降っていたけど、僕のドライビングに影響はなかったよ」
8位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「僕たちにとって非常に難しい週末でダメージを最小限に抑えられた。このチャンピオンシップでの僕たちの目標はマクラーレンやレッドブルと表彰台を争うことだし、過去のチームに敬意を表して言えば、ルノーと8位を争うことではない。僕たちはパフォーマンスを改善させなければならない。バレンシアではマシンに重要なアップデートを持ち込むし、僕たちがいるべき場所に戻れることを期待している。カナダのトラック特性は、僕たちのクルマにより適しているので、物事が良くなることを確信している。僕たちに優勝を争うポテンシャルがあったモナコでわかったように、フィールドの勢力図はレースごとに変化する。終盤はペトロフをアタックしたし、今回の2ポイントが一年の終わりに役に立つことが期待している。彼は良いレースをしてたので、パンクしてポイント圏内でのフィニッシュを阻止してしまったことは申し訳なく思っている。すべてのことに関わらず、僕たちはまだタイトルを争うために良いポジションにいる。でも、今は踏ん張らなければならないときだ」
9位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「最終的には良いレースだったし、楽しかったよ。スタートと一周目はうまくいったし、唯一のマイナス面は、重要なときにピットストップで数秒失ってしまったことだ。それで2つポジションを落としてしまい、小林と戦わなければならなかった。いくつか順位をあげるために、ウェバーとベッテル、そのあとのアロントとペトロフとの争いから利益を得られたのはかなりラッキーだった。これまでの週末を考えれば、9位は最大限だったと思う。OK、ピットストップでポジションを失ったかもしれないけど、この段階ではどんなポイントでも満足だ。次のレースではいくつか開発物を持ち込むし、僕たちの次の仕事は僕のクルマにSRW(スウィッチャブル・リアウイング)を使うことだ。それらが得られれば、次のレースでは本当に良くなると思う」
10位 小林可夢偉 (ザウバー)
「今年初めて2台そろって完走でき、そして初ポイントを獲ることができて本当にうれしいです。スタートは路面が汚れている列からのでスタートでしたが、出足もよく、序盤のペースもよかったです。ソフトタイヤの最初のスティントを短くする難しいレース戦略をとったのは、僕たちのペースはハード側のタイヤの方がよかったからです。そのため10周目にピットインして、残りのレースを1セットで走り切ることにしました。レース終盤には右フロントタイヤのベルトが見えてきたので、とくにターン8など、とにかく気をつけて走りました。エイドリアン・スーティルに抜かれた時にそれほどディフェンスしなかったのもそのためです」
--位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「テレビを観れば、何が起こったかはわかると思う。ハッピーな気分ではない。僕はコーナーに向けてインサイドにいた。僕はそこにいたし、前にいて、ブレーキングポイントに集中して、僕たちは接触した。マークのクルマが僕の右リアホイールに接触して、僕はコースオフした。これ以上言うことはない。レース中、僕たち全員が同じペースだったし、2〜3周で僕はマークより少し速かったと思う。僕は彼を捕えていたし、バックストレートで彼を捕えられると思った。僕はとても近づいていたし、左から彼を追い抜いた。そういうことさ。起こり得ることだし、誰もそれを必要とはしていないけど、今はできることはあまりない」
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