F1パワーランキング:2023年第8戦スペインGP終了時点
Formula1.comが2023年F1第8戦スペインGP終了後のF1パワーランキングを発表。スペインGPではマックス・フェルスタッペンが圧勝し、再びランキングトップに立ったが、他に審査員の目に留まったのは誰だろうか。バルセロナから採点が届いた。

F1パワーランキングは、Formula1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。

1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
フェルスタッペンはプラクティスでトップに立ち、予選でポールポジションを獲得、決勝では全ラップをリードして圧勝した。また、ファステストラップも獲得し、ドライバーズランキング首位のリードを53ポイントに広げた。

2.ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
予選5番手からスタートしたハミルトンは、W14を走らせ、勝利を狙うつもりだったという。望んでいた勝利を手に入れることはできなかったかもしれないが、ランス・ストロールやカルロス・サインツらを相手に見事なオーバーテイクを披露し、2位でフィニッシュした。

3.周冠宇(アルファロメオ)
周冠宇のレースで話題になったのは、角田裕毅がアルファロメオのドライバーをコース外に追いやり、順位を上げたとして5秒のタイムペナルティを科したスチュワードの決定だった。しかし、そのインシデントだけを語るのは、周のレースを悪く言うことになる。13番手からスタートした周は、タイヤマネージメントとオーバーテイクでトップ10入りを果たし、アルファロメオにとってメルボルン以来のポイントを獲得した。

4.ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
ラッセルにとっては、とても充実した週末だった。Q2でノックアウトされ、また予選ではメインストレートでチームメイトと接触するなど、かなり落ち込んだ様子だった。しかし、日曜日の決勝では、ラッセルの最高の姿を見ることができた。見事なスタートと一連のオーバーテイクにより、セルジオ・ペレスを抑えて3位でフィニッシュ。ラッセルが11番手、ペレスが12番手でスタートしたため、今シーズン、レッドブルより後ろからスタートしてレッドブルを破った最初のドライバーとなったこと。

5.エステバン・オコン(アルピーヌF1チーム)
モナコで表彰台を獲得したオコンにとって、スペインでの6番手スタートから、8位で終わったことは最高の結果とは言えないかもしれない。しかし、控えめでありながらプロフェッショナルなパフォーマンスであり、アルピーヌ時代に見慣れてきたオコンのパフォーマンスだった。彼はチームに貢献し続け、チャンピオンシップでの5位固めに貢献した。

6.角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
角田は今シーズン、何度も胸が張り裂けるような瞬間を経験しており、周の事件で与えられた5秒ペナルティにより9位から12位に落ちたことを知って取り乱した。しかし、チームをポイント争いに巻き込み続けるアルファタウリレーサーにとって、今回もパンチの効いたドライブだった。ポイント獲得を逃すのはつらいことだろうが、シーズンを通してこれまで通りの走りを続ければ、トップ10入りは間違いないだろう。

7.ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)
マイアミとモナコでポイント獲得に失敗したストロールは、その反省からスペインにやってきた。予選は6番手、序盤はルイス・ハミルトンをオーバーテイクして3番手につけるなど、自信に満ちた走りを見せた。残念ながら、彼とアストンマーティンは表彰台を狙えるほどのペースを持っていなかったが、6位入賞はストロールにとって嬉しい復調となった。

8.カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
サインツは夢にまで見たようなホームでの表彰台を獲得できなかったかもしれないが、それは努力が足りなかったわけではない。素晴らしい予選により、彼は2番グリッドでレースをスタートしたが、残念ながらレッドブルやメルセデスに匹敵するペースがなかった。しかし、それでも彼にとって力強い週末の一つであり、誇りに思う週末だった。

9.セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)
ペレスにとって土曜日は、Q1でノックアウトされそうになり、Q2でセッションを終えるなど、計画通りにはいかなかったと言えよう。しかし日曜日には、RB19のペースを活かして後続を引き離すなど、かなり調子を上げていた。残念ながら、ラッセルの3位を追うには時間が足りなかったが、モナコでの厳しい戦いと予選での苦戦を経て、日曜日の走りはメキシコ人にとって今後の自信に満ち溢れたものだった。

10.ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)
ガスリーは土曜の予選4位で上位フィニッシュを期待していたが、サインツ、フェルスタッペンへの妨害でグリッドを6つ下げ、10番手からのスタートを余儀なくされ、アルピーヌでの初表彰台獲得の望みはかなわなかった。スタートが悪かったためにターン2の出口で芝生に突っ込み、順位を落としてから事態はさらに悪化した。しかし、素晴らしい動きで戦い抜き、11位でフィニッシュし、角田のペナルティも恩恵を受けて唯一のポイントを獲得した。

惜しくも圏外
フェルナンド・アロンソはスペインGPを7位で終え、今季初のトップ10入りを逃した。また、アレックス・アルボンは16位でチェッカーフラッグを受けたものの惜しくもランクインを逃した。

2023年のF1世界選手権 スペインGP

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1スペインGP