F1エミリア・ロマーニャGP フリー走行2回目:スプリント・決勝の最終調整
2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPのフリー走行2回目が4月23日(土)にイタリアのイモラ・サーキットで行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデスF1)がトップタイムをマークした。
初日はフリー走行がウェットコンディション、予選のQ1とQ2の途中までがドライで、Q3が再びウェットと焦点の合わせにくいコンディションとなったが、土曜日のイモラは晴れ。気温19度、路面温度31度のドライコンディションで60分間のFP2セッションは行われた。
金曜日の予選Q1に出走した時点でマシンはパルクフェルメ状態となり、イジることができなくなる。変えられるのはステアリングで変更できるデファレンシャル、ウイングのフラップの角度やタイヤ圧などに限られてくる。
しかし、パフォーマンスを向上させるセットアップを変更できない代わりに、スプリントと決勝レースに向けたより具体的な準備をする時間となる。特に金曜日のプラクティスがウェットで行われた今大会は、決勝で最も重要なタイヤを確認するチャンスであり、もう予選向けのショートランに焦点を当てる必要がないため、各チームともむしろ通常の土曜フリー走行よりも積極的にロングランでの周回を重ねた。
63周でタイヤ交換義務のある決勝ではミディアム/ハードがメインになると考えられるが、21周でタイヤ交換義務のないスプリントレースではソフトを使用する可能性がある。昨年はスプリントの上位3名に3-2-1ポイントが与えられたが、今年はルールが変更になり、スプリントの8位までポイントが付与され、上位者に与えられるポイントは多くなる(8-7-6-5-4-3-2-1)。
多くのチームがソフトタイヤでロングランを実施していたのが印象的だったが、上位勢は決勝へのタイヤ温存や手の内を隠す意味合いもあるだろう。燃料搭載量についても63周の決勝の序盤に合わせるのか、21周のスプリントに合わせるについて、ライバルチームへの駆け引きも含めてチームにとっては悩ましい計算になったはずだ。
イモラは抜きにくいサーキットのため、上位グリッドを獲得したドライバーはミディアムで決勝を重視、下位グリッドに沈んだドライバーはソフトでスプリントのポイントを取りに行く戦略がひとつの方向性として考えられる。
したがって、タイヤも新品と中古が混在しており、フリー走行2回目のタイムから読み取れることはひとつではないが、タイムシートでトップに立ったのはメルセデスF1のジョージ・ラッセル。予選11番手と一発の速さではミッドフィールドに位置していたメルセデスF1だが、FP2のロングランではそこまでポーパシングも現れておらず、チームメイトのルイス・ハミルトンも4番手にランクインした。両ドライバーともソフトが最も周回数を重ねたタイヤとなった。
2番手にはセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)、3番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。7番手からスプリントをスタートするペレスは19周のソフト、2番グリッドからスタートするルクレールは21周のミディアムが最多だった。
スプリントをポールポジションからスタートするマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)はミディアムで20周を走り込み、7番手タイムだった。決勝ではフェラーリに分がありそうだ。
スクーデリア・アルファタウリは、角田裕毅が8番手に入り、9番手のチームメイトのピエール・ガスリーを上回った。予選Q1で敗退した2台はソフトトミディアムでまんべんなくロングランを重ねた。
マクラーレンのダニエル・リカルドはPUトラブル、アルファロメオF1のバルテリ・ボッタスは前日のダメージの修復作業のため走行することはなかった。ランド・ノリス(マクラーレン)はブレーキトラブルによってインスタレーションラップ後にガレージで時間を過ごしたが、終了間際にコースインしている。
F1エミリア・ロマーニャGP スプリントはこのあと23時(現地時間16時)から行われる。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1エミリア・ロマーニャGP
初日はフリー走行がウェットコンディション、予選のQ1とQ2の途中までがドライで、Q3が再びウェットと焦点の合わせにくいコンディションとなったが、土曜日のイモラは晴れ。気温19度、路面温度31度のドライコンディションで60分間のFP2セッションは行われた。
金曜日の予選Q1に出走した時点でマシンはパルクフェルメ状態となり、イジることができなくなる。変えられるのはステアリングで変更できるデファレンシャル、ウイングのフラップの角度やタイヤ圧などに限られてくる。
しかし、パフォーマンスを向上させるセットアップを変更できない代わりに、スプリントと決勝レースに向けたより具体的な準備をする時間となる。特に金曜日のプラクティスがウェットで行われた今大会は、決勝で最も重要なタイヤを確認するチャンスであり、もう予選向けのショートランに焦点を当てる必要がないため、各チームともむしろ通常の土曜フリー走行よりも積極的にロングランでの周回を重ねた。
63周でタイヤ交換義務のある決勝ではミディアム/ハードがメインになると考えられるが、21周でタイヤ交換義務のないスプリントレースではソフトを使用する可能性がある。昨年はスプリントの上位3名に3-2-1ポイントが与えられたが、今年はルールが変更になり、スプリントの8位までポイントが付与され、上位者に与えられるポイントは多くなる(8-7-6-5-4-3-2-1)。
多くのチームがソフトタイヤでロングランを実施していたのが印象的だったが、上位勢は決勝へのタイヤ温存や手の内を隠す意味合いもあるだろう。燃料搭載量についても63周の決勝の序盤に合わせるのか、21周のスプリントに合わせるについて、ライバルチームへの駆け引きも含めてチームにとっては悩ましい計算になったはずだ。
イモラは抜きにくいサーキットのため、上位グリッドを獲得したドライバーはミディアムで決勝を重視、下位グリッドに沈んだドライバーはソフトでスプリントのポイントを取りに行く戦略がひとつの方向性として考えられる。
したがって、タイヤも新品と中古が混在しており、フリー走行2回目のタイムから読み取れることはひとつではないが、タイムシートでトップに立ったのはメルセデスF1のジョージ・ラッセル。予選11番手と一発の速さではミッドフィールドに位置していたメルセデスF1だが、FP2のロングランではそこまでポーパシングも現れておらず、チームメイトのルイス・ハミルトンも4番手にランクインした。両ドライバーともソフトが最も周回数を重ねたタイヤとなった。
2番手にはセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)、3番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。7番手からスプリントをスタートするペレスは19周のソフト、2番グリッドからスタートするルクレールは21周のミディアムが最多だった。
スプリントをポールポジションからスタートするマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)はミディアムで20周を走り込み、7番手タイムだった。決勝ではフェラーリに分がありそうだ。
スクーデリア・アルファタウリは、角田裕毅が8番手に入り、9番手のチームメイトのピエール・ガスリーを上回った。予選Q1で敗退した2台はソフトトミディアムでまんべんなくロングランを重ねた。
マクラーレンのダニエル・リカルドはPUトラブル、アルファロメオF1のバルテリ・ボッタスは前日のダメージの修復作業のため走行することはなかった。ランド・ノリス(マクラーレン)はブレーキトラブルによってインスタレーションラップ後にガレージで時間を過ごしたが、終了間際にコースインしている。
F1エミリア・ロマーニャGP スプリントはこのあと23時(現地時間16時)から行われる。
2022年 F1エミリア・ロマーニャGP 予選 結果・タイム
順位 | No | ドライバー | チーム | TIME | GAP | LAP |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1分19秒457 | 32 | |
2 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 1分19秒538 | 0.081 | 33 |
3 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分19秒740 | 0.283 | 35 |
4 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分19秒992 | 0.535 | 34 |
5 | 3 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | 1分20秒174 | 0.717 | 29 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1分20秒258 | 0.801 | 31 |
7 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1分20秒371 | 0.914 | 36 |
8 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1分20秒381 | 0.924 | 35 |
9 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ | 1分20秒439 | 0.982 | 37 |
10 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1分20秒498 | 1.041 | 32 |
11 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 1分20秒591 | 1.134 | 34 |
12 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1分20秒740 | 1.283 | 30 |
13 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース | 1分20秒977 | 1.520 | 29 |
14 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1分21秒149 | 1.692 | 38 |
15 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン | 1分21秒155 | 1.698 | 38 |
16 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 1分21秒179 | 1.722 | 30 |
17 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 1分21秒263 | 1.806 | 31 |
18 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分23秒821 | 4.364 | 6 |
19 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | No Time | 0 | |
20 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | No Time | 0 |
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