F1 70周年記念GP フリー走行2回目:ハミルトン首位でメルセデスが大差
2020年のF1世界選手権 第5戦 70周年記念GPのフリー走行2回目が8月7日(金)にシルバーストン・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップタイムを記録。バルテリ・ボッタスが2番手に続いてメルセデスが1-2。後続とは0.8秒以上の差をつけた。
シルバーストーン2連戦の2戦目は、F1で初めて地理的な名前以外の名称が与えられた。1950年にシルバーストンでスタートしたF1世界選手権を記念して、『70周年記念GP』という名前がつけられている。
午前中のFP1では、ゼンドライバーが先週使用されなかったソフトタイヤのみで走行を実施するという珍しいセッションとなった。午後には気温30.6度、路面温度41.9度まで上昇し、ドライコンディションで90分のFP2セッションはスタートした。
FP2では決勝レースに向けた準備により重点が置かれる。予選や決勝と同時間帯に用意されているFP2の価値は、予選や決勝に似た環境で走れるところにある。タイヤの挙動はコースの路面温度に応じて変化するため、予選・決勝と時間帯が同じFP2は当日のコンディションを想定するベストチャンスになる。
そのため、FP1とは異なり、序盤からミディアムで走行するチームも多い。ルノーF1はハードタイヤでの走行をスタートしている。序盤にショートランを行い、終盤には重い燃料を積んでのロングランが行われた。
ミディアムタイヤ(先週のソフト)では左右ともにブリスターが見られており、レース展開に影響を与えることになりそうだ。
残り10分のところでセバスチャン・ベッテルがコース上でストップ。マシンはオイルが漏れているが、煙は出ておらず、ギアボックス系の故障と推測される。先週に引き続き、ベッテルにとってツキのない金曜日となった。
その後、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がベッテルと似たような異音の後、コース外でマシンをストップ。セッションは赤旗が提示され、1分少々を残してそのまま終了となった。
フリー走行2回目のトップタイムはルイス・ハミルトンが記録した1分25秒606。2番手にも0.176秒差でバルテリ・ボッタスが続き、FP1と順序は入れ替わったが、メルセデスが1-2体制で初日のセッションを終えた。
3番手には0.815秒差でダニエル・リカルド(ルノーF1)、4番手には0.831秒差でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続いた。メルセデスとの間には大きなギャップが存在することに変わりはないようだ。
5番手にはランス・ストロール、6番手にはニコ・ヒュルケンベルグとレーシング・ポイントの2台が続いた。フェルスタッペンとストロールとの差は0.064秒の僅差であり、先週末はピリっとしなかったがピンクメルセデスが復調の兆しをみせている。
フェラーリの最高位はシャルル・ルクレールの7番手。チームメイトのセバスチャン・ベッテルは終盤のトラブルはあったものの、14番手と下位に沈んでいる。
ホンダF1エンジン勢ではレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが0.523秒差の11番手。相変わらずフェルスタッペンとの0.5秒の差は埋まらない。さらには12番手のダニール・クビアトに0.042秒、13番手のピエール・ガスリーには0.168秒に迫られており、マシンの改善が必要なことは明らかだ。
F1 70周年記念GP フリー走行3回目は、8月8月(土)の19時(現地時間11時)から行われる。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イギリスGP
シルバーストーン2連戦の2戦目は、F1で初めて地理的な名前以外の名称が与えられた。1950年にシルバーストンでスタートしたF1世界選手権を記念して、『70周年記念GP』という名前がつけられている。
午前中のFP1では、ゼンドライバーが先週使用されなかったソフトタイヤのみで走行を実施するという珍しいセッションとなった。午後には気温30.6度、路面温度41.9度まで上昇し、ドライコンディションで90分のFP2セッションはスタートした。
FP2では決勝レースに向けた準備により重点が置かれる。予選や決勝と同時間帯に用意されているFP2の価値は、予選や決勝に似た環境で走れるところにある。タイヤの挙動はコースの路面温度に応じて変化するため、予選・決勝と時間帯が同じFP2は当日のコンディションを想定するベストチャンスになる。
そのため、FP1とは異なり、序盤からミディアムで走行するチームも多い。ルノーF1はハードタイヤでの走行をスタートしている。序盤にショートランを行い、終盤には重い燃料を積んでのロングランが行われた。
ミディアムタイヤ(先週のソフト)では左右ともにブリスターが見られており、レース展開に影響を与えることになりそうだ。
残り10分のところでセバスチャン・ベッテルがコース上でストップ。マシンはオイルが漏れているが、煙は出ておらず、ギアボックス系の故障と推測される。先週に引き続き、ベッテルにとってツキのない金曜日となった。
その後、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がベッテルと似たような異音の後、コース外でマシンをストップ。セッションは赤旗が提示され、1分少々を残してそのまま終了となった。
フリー走行2回目のトップタイムはルイス・ハミルトンが記録した1分25秒606。2番手にも0.176秒差でバルテリ・ボッタスが続き、FP1と順序は入れ替わったが、メルセデスが1-2体制で初日のセッションを終えた。
3番手には0.815秒差でダニエル・リカルド(ルノーF1)、4番手には0.831秒差でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続いた。メルセデスとの間には大きなギャップが存在することに変わりはないようだ。
5番手にはランス・ストロール、6番手にはニコ・ヒュルケンベルグとレーシング・ポイントの2台が続いた。フェルスタッペンとストロールとの差は0.064秒の僅差であり、先週末はピリっとしなかったがピンクメルセデスが復調の兆しをみせている。
フェラーリの最高位はシャルル・ルクレールの7番手。チームメイトのセバスチャン・ベッテルは終盤のトラブルはあったものの、14番手と下位に沈んでいる。
ホンダF1エンジン勢ではレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが0.523秒差の11番手。相変わらずフェルスタッペンとの0.5秒の差は埋まらない。さらには12番手のダニール・クビアトに0.042秒、13番手のピエール・ガスリーには0.168秒に迫られており、マシンの改善が必要なことは明らかだ。
F1 70周年記念GP フリー走行3回目は、8月8月(土)の19時(現地時間11時)から行われる。
2020年 第5戦 70周年記念GP フリー走行2回目 結果
順位 | No | ドライバー | チーム | ベストタイム | GAP | 周回 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分25秒606 | 22 | |
2 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1分25秒782 | 0.176 | 22 |
3 | 3 | ダニエル・リカルド | ルノー | 1分26秒421 | 0.815 | 19 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 1分26秒437 | 0.831 | 15 |
5 | 18 | ランス・ストロール | レーシングポイント | 1分26秒501 | 0.895 | 24 |
6 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | レーシングポイント | 1分26秒746 | 1.140 | 26 |
7 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分26秒812 | 1.206 | 32 |
8 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分26秒867 | 1.261 | 26 |
9 | 55 | カルロス・サインツ | マクラーレン | 1分26秒918 | 1.312 | 24 |
10 | 31 | エステバン・オコン | ルノー | 1分26秒928 | 1.322 | 25 |
11 | 23 | アレクサンダー・アルボン | レッドブル・ホンダ | 1分26秒960 | 1.354 | 25 |
12 | 26 | ダニール・クビアト | アルファタウリ・ホンダ | 1分27秒002 | 1.396 | 33 |
13 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 1分27秒128 | 1.522 | 31 |
14 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 1分27秒198 | 1.592 | 30 |
15 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース | 1分27秒294 | 1.688 | 28 |
16 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1分27秒320 | 1.714 | 31 |
17 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1分27秒535 | 1.929 | 30 |
18 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1分27秒582 | 1.976 | 28 |
19 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 1分27秒683 | 2.077 | 32 |
20 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1分27秒955 | 2.349 | 26 |
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イギリスGP