レッドブルF1 RB22軽量化で反撃へ オーストリアGPで最低重量到達を目指す
レッドブルは2026年F1シーズン序盤の苦戦から立て直しに向けた第一歩を踏み出した。マイアミGPに投入したアップグレードでRB22の余剰重量を半減させ、今後2か月以内にFIAの最低重量である768kgへ近づける計画を進めている。

マックス・フェルスタッペンはマイアミで5位に終わったが、純粋なペース面では開幕3戦より明らかな改善が見られた。

ステアリング系の問題解消に加え、大幅に改良されたサイドポッドと新しいフロアが期待どおりに機能したことが、レッドブルにとって大きな前進となった。

マイアミで見えたRB22の回復傾向
レッドブルは日本GPで投入した最初のアップデートでは大きな効果を得られなかったが、マイアミのパッケージはチームの想定に近い成果をもたらした。テクニカルディレクターのピエール・ワシェは、今回の改良が期待どおりに機能したと認めている。

「そうだ、我々が期待していたものをもたらした。パッケージそのものが効果を発揮した。そして、他の問題をいくつか修正したことで、予想していなかったかもしれないマックスのパフォーマンスも少し引き出された」

ワシェが言及した「他の問題」とは、フェルスタッペンが再びマシンを攻め込めるようになったステアリング系の変更を指している。

余剰重量は12kgから6kgへ半減
今回のアップグレードで特に重要なのが重量面の改善だ。レッドブルはマイアミでRB22の余剰重量を12kgから6kgまで削減した。今後はフェルスタッペンとアイザック・ハジャーのマシンを、2026年のFIA最低重量である768kgまで引き下げることを目指す。

「もう一段階あると思う。いつになるかは分からないが、おそらくオーストリアに向けて軽量化が行われることになる」

オーストリアGPまでに最低重量へ到達できれば、RB22の競争力はさらに底上げされる。重量削減はラップタイムだけでなく、タイヤへの負荷、燃料搭載量、セットアップ自由度にも影響するため、レッドブルにとっては単なる数値以上の意味を持つ。

レッドブル・レーシング

次の大規模アップデートは欧州ラウンドが焦点
メルセデスはモントリオールで大規模アップデートを投入する予定だが、レッドブルは同じタイミングで大きな変更を加えるわけではない。ワシェはカナダGPには小規模な改良を持ち込むとしつつ、本格的な開発の焦点は欧州ラウンドに置いていると説明した。

「もう少し待つ必要がある。モントリオールには小さなステップだけだ」

マクラーレンやフェラーリもマイアミで大型アップデートを投入しており、レッドブルが相対的に前進できたことは重要だ。シーズン序盤の遅れを完全に取り戻したわけではないが、開発の方向性がようやく数字と挙動に表れ始めている。

結果以上に意味があったマイアミGP
ワシェはマイアミGPの結果そのものには満足していない。それでも、RB22が再び上位争いに加われるペースを示したことは、チームにとって大きな意味を持つ。

「簡単ではないが、結果にはもちろん失望している。マイアミの結果は我々のペースを示していないと思う。ただ、マシンにペースがあり、我々が再びその争いの中にいることをチームとして示せたのは良いことだ」

レッドブルにとってマイアミは、単なる5位フィニッシュ以上の週末だった。ステアリング問題の修正、アップグレードの成功、そして軽量化の進展が重なり、RB22はようやく反撃の土台を整えつつある。焦点は次の大きな一手となる欧州ラウンド、そしてオーストリアGPで最低重量に到達できるかに移る。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / F1オーストリアGP