レッドブルF1が“完全にクレイジー”な変貌 RB22大型アップデートの効果
レッドブルはF1マイアミGPでRB22に大規模アップデートを投入し、数週間前には中団争いに沈んでいたマシンを、ポールポジション争いに加われるレベルへと一変させた。

マックス・フェルスタッペンは予選でキミ・アントネッリに届かなかったものの2番手を獲得。中国GPと日本GPで低迷していたRB22の変化について、本人も「信じられないターンアラウンド」と表現している。

フェルスタッペン「以前は完全に乗せられているだけだった」
RB22は、フロントからリアまで大きく手が入れられたアップデートにより、フェルスタッペンが求めるフロントの応答性を取り戻した。新パッケージには、フェラーリが今季先に示した“回転式・逆さま”解釈のリアウイングをさらに極端にした仕様も含まれている。

フェルスタッペンはスカイスポーツF1に対し、アップデート前のマシンでは「コントロールできている感覚がなかった」と語った。

「正直、すべてだ。以前は本当に何も機能していなかった」

「マシンの中で完全に乗せられているだけのように感じていた。アンダーステアが出ることもあれば、突然リアが出ることもあったし、パーツに触っていなくてもセッションごとに違う感触になることもあった。だから、僕たちは多くのことを理解した」

「まだすべてを理解できているわけではないが、大部分は理解できている。それがここで示された。マシンはかなりまとまって感じられる。ようやく、自分の望むように、ステアリング操作だけでも走らせられるようになった。それは大きな助けになっている」

ダウンフォース以上の効果を生んだ“扱いやすさ”
今回の変化は、単にダウンフォースが増えたというだけではない。フェルスタッペンが強く求める、積極的にマシンを回頭させられるフロントの反応と、それを制御できる安定感が戻ったことが大きい。

以前のRB22では、フェルスタッペンはグリップを失うリスクを恐れてマシンに頼りきれず、走りを制限されていた。だがマイアミでは、残る弱点を抱えながらも「まとまり」が増し、攻め込める状態になっている。

一方で、その特性はセカンドドライバーを苦しめる可能性もある。アイザック・ハジャーは予選で9番手に入ったが、フロア寸法違反により失格の危機に直面している。

「正直、昨日は深く掘り下げる必要があると分かっていた」とハジャーは語った。

「昨日のラップタイムの半分は自分ではコントロールできない部分で、半分は自分自身だった。だから、もっと何かを引き出さなければならないと分かっていた」

「データを見たとき、自分ができたことには満足している。マックスはすべてをまとめ上げる点で僕よりずっと優れていたし、そのうえストレートスピードも少しあった」

レッドブル・レーシング

セッションごとに改善したレッドブル
レッドブルにとって大きかったのは、週末を通して着実に前進したことだ。スプリント予選で序盤戦からの遅れを大きく縮めたことを示し、スプリント決勝ではフェルスタッペンが後半にメルセデス勢へ迫るペースを見せた。

その後、予選に向けてフェルスタッペンが「整理したい問題」と呼んだ部分に対し、レッドブルは「ごく小さな」変更だけを加えた。それでもさらに競争力を増したことで、今回の速さが一時的なものではないことを示した。

開幕数戦では、週末の早い段階で悪い流れに入り、どんな調整を施しても抜け出せなかった。マイアミでのRB22は、その状況から完全に別物へと変わった。レッドブルの大型アップデートは、フェルスタッペンに再び“自分の走り”を取り戻させる転機になった。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / F1マイアミGP