クリスチャン・ホーナー(レッドブル代表)
ここまで力強いレースを見せているレッドブル。レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーがこれまでの4レースを振り返った。

これまでのシーズンの総括を聞かせてください。
「これまでの4レースは、ほぼ予想通りのポジションだったと言って良いだろう。開幕戦は珍しく両ドライバーともポイント獲得圏内のフィニッシュを果たせず、残念ながら惨敗だったが、その後の全レースでマークはポイントを獲得している。デビッドもマレーシアとイスタンブールではポイント獲得にあと一歩の9位完走だった」

クルマの性能に関しては?
「全体的にはパフォーマンスも信頼性も昨年より大きく一歩前進している。昨シーズンはルノー、トヨタ、ウィリアムズ、そして時にはホンダが主なライバルで、チャンピオンシップ4位獲得の戦いは優勝争いに劣らぬ激戦だった。これまでの3、4戦ではワークス・ルノーに比べても非常にコンペティティブな戦いができ、マークとフェルナンド(アロンソ)がとても良いレースを戦っている」

信頼性が向上した理由は何ですか?
「信頼性が重要なのは当然だが、エンジンやギヤボックスの寿命に関する新しいレギュレーションによって、今年は信頼性が勝負の明暗を分けるより重要な要素となった。通常、優れたデザインが高い信頼性を生む。我々が昨年信頼性に苦しんだ理由は、これまでチームが経験したことがないほどクルマに大きな変化があったからだ。その後、チームの強化対策を行ったり、新しいプロジェクト・マネージャーを入れたりして、冬の間は信頼性に重点を置いた作業に取り組んだ。運良く今のところ我々は100%の機械的な信頼性を記録している数少ないチームのひとつだ。昨年はギヤボックスが弱点で、そのために多くのポイントを取り逃した。トランスミッション・グループの全員に感謝だ。これまでの4レースでは素晴らしい仕事をしてくれている」

これまでのドライバーのパフォーマンスをどのように評価しますか?
「現在はマークが好調だ。非常に良いドライビングをしていると思う。これまでの4レースでも見事なレース・パフォーマンスを見せ、力強いシーズンのスタートを切った。一方デビッドは不運なレースが続いたが、イスタンブールでは調子を取り戻している。ふたりのポイント獲得に大きな期待を寄せているので、チームにとっては心強いことだ」

モナコの予想は?
「モナコは宝くじみたいなものだから、期待しすぎると危険なことになる。2年前にはデビッドがモナコでチーム初の表彰台を達成しているが、昨年は非常に悔しい結果に終わっている。ふたりともモナコのコースは好きで、デビッドはモナコGPで2回優勝しているし、マークも2001年の前座レースのF3000で優勝している。ふたりとも素晴らしい記録を持っているわけだが、ユニークなサーキットだけに普通とは違ったことが要求されるので、ドライバーやクルマの僅かなミスが命取りになる」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング