レッドブル 2025年F1マシン『RB21』の変更は「RB19とRB20の違いより大きい」

レッドブル・レーシングが昨シーズン苦戦を強いられた中、チームは、その設計哲学の開発においてアプローチを極端に推し進めることで冒険的になり過ぎていたことを認めた。
そうすることで、マシンに好ましくない特性がもたらされた。特に、フロントとリアのバランスが崩れ、従来の空力特性と地面効果のバランスも崩れた。また、理想的なセットアップを見つけることが非常に困難になり、作動ウィンドウがますます狭くなった。
今シーズンを前に、レッドブル・レーシングは、より扱いやすく、順応性のあるパッケージを追求するために方向転換を行った。これは、新車が発表された際、RB20と非常に似通った外観であったことを考えると、一部の人々を驚かせた。
「特性という点では、RB19とRB20の違いよりも、RB20とRB21の違いの方が大きいと思います」とワシェはThe Raceに語った。
「RB19のシーズン終了後、進化があった。RB20の形状は大幅に異なっているが、コンセプトは同じタイプだ」
「今、明らかに、我々がスピードを引き出す方法、マシンの特性はかなり異なっている。競争力を維持するには、その使い方において、ある時点でそのポテンシャルを引き出さなければならない」
「2025年の変更点によって、再調整のオプションが少し増える。最善のオプションが何であるかを理解するにはより多くの時間がかかり、それが今我々が置かれている状況だと思う」

RB20の「ピーク性」を改善
よくよく見てみると、RB21への変更は当初考えられていたよりも大幅なもので、特に改良され磨き上げられたボディワークの下で行われた再パッケージングは顕著である。
そのことが、プレシーズンテストでレッドブルがバーレーン・インターナショナル・サーキットで経験した信頼性の問題の一因となり、マックス・フェルスタッペンとリアム・ローソンの両ドライバーの走行を制限することとなった。
しかし、この段階ではマシンに絶対的な速さが欠けていたにもかかわらず、チームの期待通りの反応を示し、クリスチャン・ホーナー率いるチームはより扱いやすいマシンを手に入れた。
「我々が期待する通りのフィードバックが得られている。マシンの反応やバランスに関してだ。昨年までのピーク性よりも、よりフラットな特性がある」とワシェは説明した。
「しかし、そのポテンシャルをどう活かすかについては、まだ作業が必要だ。現状ではマシンのバランスを再調整するのは難しいが、さまざまな解決策を模索している」
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