レッドブルF1首脳 マックス・フェルスタッペンの2026年以降の残留を保証せず
レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンのレッドブル・レーシングでの将来に新たな疑念を投げかけ、2026年F1シーズンにフェルスタッペンがチームにいることを保証できないと述べた。

レッドブルと2028年シーズンまで契約しているフェルスタッペンは、今シーズン、かつては全勝していた勢いが衰え始めているのを感じ始めている。

レッドブルは2023年に1戦を除いて全勝し、2024年も好調なスタートを切ったフェルスタッペンだが、過去6戦では1勝も挙げられていない。

マックス・フェルスタッペンは、レッドブルがF1マシンを「モンスター」に変えたとまで言い、もしかしたら、このフラストレーションの蓄積がフェルスタッペンを他チームへ向かわせる可能性もある。

「来季、フェルスタッペンはレッドブル・レーシングで走ることになるだろう」とマックス・フェルスタッペンの将来についてコメントを求められたマルコはOE24に語った。

「だが、2026年はまだずっと先のことだ。今は2024年の世界選手権に全力を注いでいる」

現在、マックス・フェルスタッペンはドライバーズランキングでマクラーレンのランド・ノリスに62ポイントの差をつけて首位に立っており、レッドブル・レーシングはコンストラクターズ選手権で、マクラーレンに8ポイントの差をつけて首位に立っている。

レッドブル・レーシング マックス・フェルスタッペンマックス・フェルスタッペンはレッドブル・レーシングの苦戦について率直に語っている。

モンツァでのイタリアグランプリで期待外れのレースを終えた後、マックス・フェルスタッペンは「現時点では両方の選手権は現実的ではない」と語った。

レッドブル・レーシングのパフォーマンス低下に対する懸念は、2024年にチームがトラック外で抱えていた問題をさらに悪化させた。

まず、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは不祥事で告発されたが、嫌疑は晴れたものの、メディアを仲介してヨス・フェルスタッペンと対立することが多い。

一方、メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは、2025年にアンドレア・キミ・アントネッリをジョージ・ラッセルのパートナーとして迎え入れるまで、数か月間、フェルスタッペンの獲得を公にアピールしていた。

「アントネッリについては、ルイス・ハミルトンがフェラーリに移籍すると私に伝えてから5分後に決断した」と、ヴォルフはメディアに語った。

「もちろん、他の選択肢についても話し合っていたが、レッドブルでの出来事を考えると、マックスのアイデアを完全に除外することはできなかった」

レッドブル・レーシングの苦戦が2025年まで続いた場合、マックス・フェルスタッペンが勝利のチャンスを求めて他チームに目を向ける可能性もゼロではない。

だからこそ、ヘルムート・マルコが言うように、チームの「全焦点」はコンストラクターズタイトルとドライバーズタイトルの保持に置かれており、特に不確実性のレベルが高い2026年のレッドブル・パワートレインズ・プロジェクトにおいては、スタードライバーの満足度を維持することが重要となる。

もしマックス・フェルスタッペンが居心地の悪さを感じた場合、メルセデス、あるいはホンダのワークスエンジン契約と、去りゆくレッドブルのデザインの第一人者エイドリアン・ニューウェイとの提携の噂が浮上しているアストンマーティンは、フェルスタッペンにとって魅力的な移籍先となる可能性がある。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / マックス・フェルスタッペン