レッドブルF1代表 「F1は3年前の状態に戻ってしまった」
2022年シーズン開始時に導入されたグラウンドエフェクト・ルールは、F1マシンがより接近して走行し、オーバーテイクを容易にすることを目的としていた。
概ね、そのルールは機能しているが、レッドブル・レーシングは過去2年間でコンストラクターズタイトルを連覇し、マックス・フェルスタッペンは2021年の勝利に続き、ドライバーズタイトル3連覇を達成した。
しかし、開発が進むにつれ、レッドブルのF1ライバルたちは大幅に差を縮めており、ミルトンキーンズを拠点とするチームは、チームバトルで42ポイント差のマクラーレンからのプレッシャーが高まっている。
クリスチャン・ホーナーは、シーズン前半の最終レースであるハンガリーで特に顕著だったという問題を指摘している。
「ドライバーたちの話を聞くと、特にレース後の報告では、まるで2021年に逆戻りしたような状況だ。2021年ほどひどくはないがね」とホーナーは述べた。
「おそらく我々の予想以上に、ダーティーエアのなかで追従するのが難しかった」
「明らかにマシンがより進化するにつれ、追従するのが難しくなっている。そのため、ダーティーエアがより大きな問題となっている」
レッドブルの開発は「停滞していない」
ハンガロリンクではアップグレードが施され、ベルギーGPではスパ・フランコルシャン・サーキットの異なる要求に対応するために1週間で再び仕様変更が行われたが、レッドブルはどちらのパッケージも最大限に活用することができずに苦戦した。
クリスチャン・ホーナーは、レッドブルの開発は頂点に達しつつあり、その結果としてマクラーレンの呪縛に陥っていると度々発言している。一方で、メルセデスは今ようやく大きな飛躍を遂げている。
「チームとして、我々は信じられないほど懸命にマシンを改良し続けている」とホーナーは語った。「それは決して静止することのないもので、英国に戻ってもチームとして常に作業を続けている」
「我々はタイトな選手権争いをしている。チームの誰もが、チームとしてのパフォーマンスを最適化し、マシンを開発し、レースから最大限の成果を引き出すために全力を尽くしていることがお分かりいただけるだろう」
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