エイドリアン・ニューウェイ レッドブルF1退団後に「他チームへの移籍を考えている」
65歳のニューウェイにとって引退も選択肢のひとつではあるが、ウィリアムズやマクラーレンでのチャンピオン獲得など、F1での輝かしい実績を考えれば、すぐにライバルチームとの噂が浮上した。

ニューウェイは、友人でありマネージャーでもあるエディ・ジョーダンが主催するオイスター・ヨット(伝説のデザイナーに新艇を建造中)のインタビューで、次の仕事について尋ねられて「 今、人気のある質問だね」と笑顔で答えた。

「それに答える一番簡単な方法は、もし15年前、65歳の私に、他チームへの移籍を考えていて、また4年か5年か、あるいは何でもいいからやってみようと真剣に考えているかと聞かれたら、『君は絶対に狂っている』と答えただろう」

「いくつかのことが同時に起こったんだと思う。獣医だった父は大の車好きで、旋盤やフライス盤などがある小さな作業場を持っていた。彼はいつも車をいじくり回して改造して遊んでいた。明らかにそれが私に影響を与えたと思う」

「とにかく、彼は60歳で引退したかった。ある意味で62歳でセミリタイアして、母親と一緒にヨークシャーに引っ越して、65歳までロウカムをやって、それから完全に引退した。彼はある意味で...正直に言うと、それを言うのは少し感慨深いけど、引退後に少し道を見失ったようなところがあった」

エイドリアン・ニューウェイ レッドブル・レーシングエイドリアン・ニューウェイ、2025年初めにレッドブルを退団へ

「それが組み合わさったようなもので、私が最も尊敬する二人、バーニー(・エクレストン)とロジャー・ペンスキーの二人に『あなたの秘訣は何ですか?』と尋ねた」

「彼らは前進を続け、年齢の割には驚異的に機敏で、精神的にも肉体的にも機敏だ。二人とも、脳は筋肉のようなもので、運動が必要なので、それを続ける必要があると昔から言っていた」

「また、正直なところ、僕は8歳か10歳の頃からデザイナーとしてモーターレースで働きたいと思っていたし、幸運にもその野望をかなえることができた。最初の仕事を得て、それ以来ずっとモーターレースの世界にいる」

「本当に毎日がボーナスだった。自分のやっていることが大好きなんだ。だからいつかは休暇をとって、フォレスト・ガンプが最後に『今は少し疲れている』と言ったようにね。でも、いつかはまた行くだろう」

エイドリアン・ニューウェイ ルイス・ハミルトンルイス・ハミルトンはニューウェイと仕事ができるのは「特権」だと語った。

以前、フェラーリで働けなかったこと、ルイス・ハミルトンと一緒に働けなかったことを 「感情的」に後悔していると認めていたエイドリアン・ニューウェイは、7度のワールドチャンピオンに輝いたハミルトンの最近のコメントについて質問された。

ハミルトンは、自分の「ウィッシュリストの絶対的なトップにいる」人物と一緒に仕事をするのは「光栄」だと語っていたが、そのよう称賛を受けるのはきっと気持ちがいいだろうと問われたニューウェイは「確かにそうだと認めざるを得ない」と答えた。

「マイアミGPは不思議なもので、僕は(レッドブルの)戦略ファンクションに参加し、それゆえピットウォールにいたが、エンジニアリングの決定にも、エンジニアリングのミーティングにも参加せず、基本的にプレスのために連れ回されていただだった」

「朝起きるのが楽しみなわけじゃない。正直なところ、大きなニュースになるとは思っていなかった。新聞をめくったり、テレビで放送されたりするのは、ちょっとしたショックだった」

F1パドックがエミリア・ロマーニャGPの週末に向けてイモラに移動するなか、ニューウェイが次にどこに行くのかはまだわからない。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング