レッドブルF1首脳 フェルスタッペンとチームメイトになったサインツは「不運」
レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコは、カルロス・サインツがF1キャリアのスタート時にマックス・フェルスタッペンとパートナーを組んだのは「不運」だと考えるべきだと語る。

サインツとフェルスタッペンは、2015年にレッドブルの2軍チーム、現在アルファタウリとして知られるトロロッソとともにF1デビューを果たした。

二人は次のシーズンも残留したが、緊張の高まりとダニール・クビアトの混乱期の中、マックス・フェルスタッペンは5戦以内にレッドブルに昇格した。

その後、フェルスタッペンが54勝を挙げ、3度のドライバーズタイトルを獲得したのに対し、サインツは2017年末にチームを去るまでトロ・ロッソに在籍。

ルノーとマクラーレンを経て、2021年にフェラーリに移籍したサインツは、2023年のシンガポールGPでレッドブル以外で唯一の優勝を飾るなど、2勝を挙げている。

当時、フェルスタッペンとダニエル・リカルドがレッドブルに固定されていたため、レッドブルにはせっかちなサインツを契約から解放する以外に選択肢がなかったことをマルコは認めた。

「サインツは間違いなく、素晴らしいドライバーだ」とマルコはMarcaに語った。「トロロッソでの彼はマックスとほぼ同等だった。

「彼にとって不運だったのは、フェルスタッペンがチームメイトだったことだ」

「チーム内の二人の間の雰囲気はかなり険悪なものだった。当時のチームの体制では彼を我々に引き留める方法が見当たらなかったので、カルロスはルノー、マクラーレンを経て、最終的にフェラーリに落ち着いた」

カルロス・サインツJr.

マルコはまた、サインツがモータースポーツ界の伝説的人物の息子であることに苦しんでいると考えている。先日のダカールラリーで4勝目を挙げたカルロス・サインツ・シニアだ。

「長い間、カルロスは父親の影に隠れていた」とマルコは付け加えた。「彼はレーシングドライバーの甘やかされた息子という不当なイメージを背負っていたが、それどころか、出世するために常に戦わなければならなかった」

マルコは、2013年にタイトルを獲得したレッドブルのRB9をドライブし、高速セクションでワールドチャンピオンのセバスチャン・ベッテルよりも速く走ったことで、サインツの才能が明らかになったと明かした。

「彼はマイナーカテゴリーでとても速かった。シルバーストーンでの最初のF1テストでは、スタート直後から高速コーナーでセバスチャン・ベッテルよりもわずかに速かった」とマルコは明かした。

「サインツはフェルスタッペンとほぼ同じレベルだった…ほぼね。だが、マックスとカルロスのどちらかを選ばなければならなかったとき、僕らが何をすべきかは明らかだった」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / カルロス・サインツJr.