レッドブルF1代表 「トト・ヴォルフはマシン開発のことを分かっていない」
レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンを贔屓しているというトト・ヴォルフのコメントはマシン開発に対する「理解不足」を示していると考えている。

フェルスタッペンは日曜日にモンツァで行われたF1で記録的な10連勝を達成し、今年14戦中12勝目を挙げた。

しかし、レッドブルのチームメイトであるセルジオ・ペレスは、開幕4戦中2勝を挙げて以来、フェルスタッペンに匹敵するのに苦労しており、その中で2位に終わったのは3回だけだった。

パートナーの容赦ないペースに合わせようとするペレスの継続的なトラブルは、ペレスの前にピエール・ガスリーとアレックス・アルボンが遭遇した問題に匹敵するもので、ヴォルフはレッドブルがフェルスタッペンのドライビングスタイルのみを中心にクルマを調整していることを示唆した。

フェルスタッペンがヴォルフの主張を軽視したことを受けて、ホーナーもその主張を却下し、どのチームも単に可能な限り最速のレースカーを開発することに努めているだけだと付け加えた。

「そうだね、私はマックスの意見に完全に同意する」とホーナーはヴォルフの発言について語った。

「トトが我々が一人のドライバーを中心にクルマを開発していると考えているとしたら、それはレースカーとチームがどのように開発していくのかについて完全に理解していないことを示している。できるだけ速く走れるように車を開発するが、速い車は時には難しい車でもある。速いクルマは時に難しいクルマでもある。歴史的にそうだった。ドライバーは順応していくものだと思う」

「ウェットコンディション、ミックスコンディション、さまざまなコンディションで見られる優れたドライバー、エリートドライバーたちは、すぐに適応する。クルマが与えてくれるフィーリングやグリップレベルに適応する能力は、彼の重要なスキルのひとつだと思う」

「しかし、『特定のドライバーに合わせて何かを調整する』という方向性がないのは確かだ。我々はツール、シミュレーション、または風洞が提供する方向性で、可能な限り最速の車を設計して構築しようとしているだけだ」

フェルスタッペンは、4月末のアゼルバイジャンGPでペレスが僅差でフェルスタッペンを破って優勝して以来、無敗を続けている。しかし、2度のワールドチャンピオンは、バクーのレースがRB19のセットアップに画期的な発見をもたらし、それが連続記録達成につながったと認めた。

フェルスタッペンがその週末に具体的に何を発見したか尋ねられたホーナーは「彼はた発見しただけだと思う…「フェルスタッペンは自分のドライビングスタイルで勝負していると思うし、彼のすごいところは、クルマに搭載されたツールをどう使うか、どう自分のスタイルを変化させるかだ。 コンディションや状況に適応する能力は本当に素晴らしい」

「プラクティスの1周目でそれがわかることがよくある。彼はクルマと一体化することで内なる自信を持っているので、そのままトップに立つことがよくある」

フェルスタッペンとペレスは日曜日のイタリアGPでフェラーリの脅威に抵抗し、レッドブルが初の1-2フィニッシュを達成した。

レッドブルは過去25戦中24戦で優勝しており、2023年F1シーズン無敗達成まであと8戦と迫っている。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / メルセデスF1