レッドブルF1首脳 「メルセデスはフェルスタッペンの才能を見抜けなかった」
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、若き日のマックス・フェルスタッペンの才能を見抜けなかったとしてメルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフを嘲笑した。

レッドブルが当時10代だったフェルスタッペンをカートからシングルシーターへ移行する初期の段階で獲得したとき、ヴォルフもフェルスタッペン陣営と話し合いの場を持った。

しかし、現在、ヴォルフは、フェルスタッペンがその後F1でこれほどの成功を収めることになるかは「明らかではなかった」とし、実際に大きな波を起こしていたのは若いエステバン・オコンだったと主張した。

ヘルムート・マルコはそれらの主張を嘲笑する。

「彼の才能はF3で十分に発揮されなかったのだろうか?」とマルコはAlgemeen Dagbladに語った。

「トトが何を見ていたのかまったく分からない」

「ノリスリンクでマックスを見たとき、彼が特別なものを持っていることはもう完全に明らかだった」

マルコが言及したのは、当時16歳だったフェルスタッペンが、他のどのドライバーよりも1周あたり最大2秒以上優れていた、雨天のF3レースのことだ。

それから約10年、フェルスタッペンはアイルトン・セナの持つ41勝の記録に並んだ。しかし、マックスは、そのような統計にモチベーションはなく、詳しいわけでもないと主張している。

「彼はすべてを知っているよ」とマルコは微笑んだ。「マックスはその数字をすべて知っている」

そして今、マルコは、25歳のフェルスタッペンが、偉大なミハエル・シューマッハと、同じく7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンのそれぞれ91勝と103勝に並び、そして超えることができると考えている。

「シューマッハが引退したとき、私は 『すごい、彼の記録は永遠に続くだろう』と思った」とマルコは語った。

「その語、メルセデスとルイスの信じられないようなパフォーマンスが続いた」

一方、フェルスタッペンは、2021年以降だけで驚異的な31回の勝利を収めている。

フェルスタッペンが最終的にF1史上最も成功したドライバーになれるかと質問されたマルコは「過信ではなく、何でも可能だと思う」と答えた。

「レギュレーションは2025年まで比較的安定しているし、2026年には独自のエンジンプロジェクトを立ち上げる。これは本当に有望だと思う」とマルコは付け加えた。

「我々には非常に優秀な人材と良い工場があり、マックスもいる。彼は2028年まで契約を結んでいるが、まだ限界には達していない。彼はまだ成長中だ」

「彼は何のプレッシャーも感じていないかのように、すべてをいとも簡単にこなしている。どこまで一緒にやれるか見てみよう」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / メルセデスF1 / マックス・フェルスタッペン