F2王者テオ・プルシェール オペルからフォーミュラE参戦

22歳のフランス人ドライバーであるプルシェールは、新世代マシン「GEN4」が導入されるシーズンにフォーミュラEデビューを果たす。オペルにとっても同シーズンがシリーズ初参戦となり、両者は新時代のスタートをともに切ることになる。
F2王者からインディカーと耐久レースを経験
プルシェールは若くしてモータースポーツ界で実績を残し、2023年にFIA F2選手権のタイトルを獲得した。
その後はインディカー、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦。さらにF1でもドライバー育成に関わる役割を務めるなど、シングルシーターと耐久レースの双方で経験を積んできた。
2026/27年シーズンがフォーミュラEでの初シーズンとなるが、電動レーシングカーでの走行経験はすでに持っている。
プルシェールは2026年のマイアミ・ルーキー・フリー走行とマドリード・ルーキーテストに参加。マイアミではトップからわずか0.093秒差の2番手に入り、パドック関係者に強い印象を与えた。
オペルがGEN4導入と同時にフォーミュラE参戦
プルシェールを起用するオペルGSEフォーミュラEは、2026/27年シーズンから選手権に加わる新規参戦チームだ。
ドイツの自動車ブランドであるオペルは、ラリー、ツーリングカー、耐久レースで長い歴史と成功を収めてきた。その技術的な経験を、電動モータースポーツの最高峰であるフォーミュラEに持ち込む。
参戦初年度は、フォーミュラEがGEN3 EvoからGEN4へと移行する大きな転換点と重なる。新チームと若手ドライバーにとっては、既存勢との差を縮める好機となる一方、まったく新しいマシンへの適応力も問われる。
GEN4は最高出力600kWで常時4輪駆動
GEN4マシンは、最高速度335km/h以上に到達し、0-100km/h加速は約1.8秒、0-200km/h加速はわずか4.4秒とされている。
0-200km/h加速は前世代マシンより1.5秒速く、レースモードでは現行のGEN3 Evoと比較して50%高い出力を発生する。
予選モードでは、GEN3マシンより1周平均で約10秒速くなると見込まれている。
アタックモードでは最大600kWを発生。これはGEN3 Evoの通常出力と比較して71%の増加となり、電動レーシングカーとして大幅なパフォーマンス向上を実現する。
また、GEN4は常時4輪駆動を採用する唯一のシングルシーターレーシングカーとなる。

「これまでで最大のシングルシーターでの機会」
プルシェールは、オペル加入とフォーミュラE参戦について次のように語った。
「オペルGSEフォーミュラEチーム、そしてオペルファミリーに加わることができて、とてもうれしいです。オペルは豊かなレースの歴史を持つ象徴的なブランドであり、今度は世界選手権で新たな歴史を築こうとしています」
「これは僕のキャリアにおける次のステップであり、これまでに得たシングルシーターでの最大の機会です」
「新しいGEN4世代は、F2から移行する僕に完璧に合っています。より大きなパワー、4輪駆動、そして驚異的な加速性能があります。まさに僕が大好きなタイプのマシンです」
「多くを学び、さらに成長を続けたいと思っています。オペルを成功に導くため、初日から全力を尽くします」
F2王者としての実績に加え、インディカーやWECで異なるマシンを経験してきたプルシェール。GEN4導入とともに始動するオペルの新プロジェクトで、その適応力とスピードが試されることになる。
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