レッドブルF1首脳 「空力開発時間の10%削減は競争上で大きな不利」
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、F1コストキャップ違反の空力開発時間の10%削減というペナルティによってチームは「競争上の大きな不利益」を被ると語った。

FIA(国際自動車連盟)はレッドブル・レーシングのF1コストキャップ違反の罰則を発表し、、罰金700万ドル(約10億円)と2023年の空力開発時間の10%削減を科した。

レッドブル・レーシングのF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、ペナルティを「過酷」と表現した。

しかし、メルセデスとマクラーレンといった他の関係者は、ペナルティはレッドブル・レーシングの違反を正当化するのに十分ではないと示唆している.

SkyDeutschlandとのインタビューで、ヘルムート・マルコは、風洞の時間が制限されていても、レッドブル・レーシングは競争力を維持できると考えていると語る。

「ペナルティは厳しい。しかし、風洞に費やされる時間の制限にもかかわらず、今後数年で競争力を維持できる限界に近づいている」

それでも、ヘルムート・マルコは、この罰によってレッドブル・レーシングは後手に回ることになるだろうと主張した.

「これは競争上の大きな不利だ」とヘルムート・マルコはコメント。

「我々の風洞は、最初に建設されたものの1つだ。ターンアラウンドタイムと熱に対する感度の点では、最先端の技術ではないため、適切な温度を見つけるまでにさらに時間がかかる」

「ショットを逃すわけにはいかない。風洞に取り入れたものは機能しなければならない。我々はどんな間違いも犯すわけにはいかなくなる」

クリスチャン・ホーナーは、ヘルムート・マルコのコメントを反映し、レッドブル・レーシングは今後マシンのアップグレードをどのように選択するかについて慎重になるだろうと述べた。

「基本的に、シミュレーションツール、主に風洞での実行が少なくなることを意味する」とクリスチャン・ホーナーは語る。

「つまり、クルマの開発に適用できるアイデアのファネルは、はるかに制限されることになる」

「我々は、テストしたいものと、限られた風洞時間の中で実行したいものを取捨選択する必要がある」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング