レッドブルF1首脳 「コルトン・ハータの手続きはもう進めていない」
コルトン・ハータのF1への夢は、レッドブルが必須のF1スーパーライセンスを確保するための努力を断念したことで、今のところ終わっている。

FIA(国際自動車連盟)が22歳のコルトン・ハータに厳格なポイントをベースとしたF1スーパーライセンス規則の免除を与えることを拒否したと報じられるなかで、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「コルトン・ハーターの手続きはもう進めていない」と述べた。

「FIAがF1におけるアメリカ人ドライバーの価値を認識していないのは残念だ」

「成長著しいアメリカ市場で3つのF1レースが開催されることを考えればなおさらだ」

一見すると、レッドブルがコルトン・ハータの獲得を断念したことは、アルピーヌF1チームへの移籍を希望しているピエール・ガスリーにとって悪いニュースだ。

レッドブルは、コルトン・ハータが起用が実現した場合にのみ、2023年のアルファ タウリとの契約からピエール・ガスリーをリリースするつもりだったからだ。

しかし、ヘルムート・マルコは、レッドブル・ファミリーでの長いF1キャリアを形成した後、先に進むことを熱望しているピエール・ガスリーのための移籍の扉を開いたままにしているかもしれない。

ヘルムート・マルコは「アルピーヌとの交渉は難しい」と認めつつも、レッドブルが来年に向けて「どのような可能性があるか」をまだ模索していると語った。

そんな中、モンツァでアレクサンダー・アルボンの代役としてウィリアムズで印象的なF1デビューを果たしたニック・デ・フリースは、先週の金曜日にグラーツ(オーストリア)のオフィスでヘルムート・マルコと会ったという噂を確認した。

これは、アルファタウリがニック・デ・フリースを確保できた場合、ピエール・ガスリーのアルピーヌ移籍がまだ実現する可能性があることを意味している。

ヘルムート・マルコとの会談について質問されたニック・デ・フリースは「僕たちはシュニッツェルについて話をした」と冗談交じりにAuto Hebdoに語った。

また、ニック・デ・フリースは、2023年にウィリアムズでフルタイムでレースをする有力候補であり、ハンガリーで1年落ちのアルピーヌのF1マシンンをテストする準備をしている。

「それらはすべて真実だ」とニック・デ・フリースはオランダの放送局RTL4に確認した。

「僕たちは7月からアルピーヌと交渉しているし、僕がオーストリアでマルコ博士と協力の見通しについて話し合ったことはすでに報道されているとおりだ」

「もちろん、ウィリアムズとは長い間話し合ってきたし、そこでデビューすることができたので、それは論理的なステップになるだろう。でも、文字通り、自分がチームを選べる状況にいるとは思っていない」

「それは僕のコントロールの及ばないところにあるし、この世界のすべてがパフォーマンスを中心に回っているわけではない。でも、幸いなことに、今は少し勢いがあるし、グリッドには余裕がある」

「だから、チャンスはあるけど、保証は何もない」

一方、ハースF1チームのシートとフェラーリ・ドライバー・アカデミーとの契約を同時に失う可能性が噂されているミック・シューマッハのマネジメントは、アルピーヌF1チームのプライベートテストに参加するとの報道を否定した。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / コルトン・ハータ / ニック・デ・フリース