エイドリアン・ニューウェイ、Fダクトの安全性を懸念
エイドリアン・ニューウェイは、Fダクトの安全性に懸念を示している。

現在、大部分のチームがマクラーレンが開拓した“Fダクト”コンセプトの導入に向けて開発を進めているが、エイドリアン・ニューウェイは、ドライバーがマシンのダウンフォースを変化させるという手法には危険性があるとしている。

「マクラーレンのFダクトはインテリジェントだし、新しい手法を切り開いた。しかし、私は安全面を心配している。システムはリアウイングをストールさせ、負荷をなくすることで機能する。通常の負荷状況を変化させる突然の動きをドライバーに強要することは安全性に関わることだ」

しかし安全性への懸念に関わらず、Fダクトには直線スピードでアドバンテージがあるため、ニューウェイはレッドブルができるだけ早くFダクトを装着できるよう取り組んでいる。

レッドブルがFダクトをいつ導入するかはまだわからない。

「それは慎重を要する問題だ」とレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは語る。

「いずれかの時点でアップデートに組み込まれるだろう。みんな、それを目指している」

「しかし、テクノロジーの複雑な部分であり、正しく行うことが重要だ。そのソリューションに満足したときに導入するつもりだ」

エイドリアン・ニューウェイは以下のように付け加えた。

「我々を含む多くのクルマがダブルディフューザー周りを再設計した。開発のリズムは高く、新しいものを持ち込むスピードは基本としてそのままだ」

「我々はFダクトを追求している。どのように働くかは理解しているが、それをきちんと働かせることは別の問題だ。いつトラックに持ち込めるかはわからない」

「難しいのは、マクラーレンがそのシステムを前提にシャシーを設計したことだ。しかし、規約ではシャシーの修正はできない。全ての新しいものは現在の構造に含まなければならない」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング