FIA、レッドブルF1のトラックリミットへの“言いがかり”を一刀両断
F1レースディレクターのマイケル・マッシは、マックス・フェルスタッペンのファステストラップを抹消としてトラックリミットへの“言いがかり”を一刀両断した。

F1ポルトガルGPの決勝で、レースリーダーのルイス・ハミルトンとの差が5秒まで離されたことで、レッドブルとマックス・フェルスタッペンは敗北を認め、シーズン全体を念頭に置いて新品タイヤに交換してファステストラップを狙いにいった。

マックス・フェルスタッペンはファステストタイムである1分19秒849をマークして2位でチャッカーを通過したが、しばらくして、ターン14のトラックリミットを超えたとしてラップタイムは抹消されたことを通知された。その結果、追加の1ポイントはバルテリ・ボッタスの手に渡った。

マックス・フェルスタッペンは「彼らはターン14でトラックリミットをチェックしていなかったのでちょっと奇妙だ」と語っていた。

さらにレッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、この裁定を明確に批判した。

「これで我々は勝利、ファステストラップ、ポールポジションを奪われたことになる」とヘルムート・マルコはレース後にに語った。

「物事は3回起きるということわざがあるいが、これがその最後になることを願っている。何かを変える必要がある。縁石で境界を作るか、グラベルか何か作りるべきだ。それであれば、コースオフすれば、自動的にペナルティが課せられる」

「(ランド)ノリスが(セルジオ)ペレスを追い抜いたとき、4輪すべてではみ出していたが、何の結果もなかった。一貫性がないし、そのようなルールでジャッジしていては競争にならない」

マックス・フェルスタッペンは、開幕戦F1バーレーンGPのレース終盤にルイス・ハミルトンを追い抜いた際にコースを外れたと見なされた後、勝利を逃している。また、F1ポルトガルGPの予選Q3ではファステストラップを設定したが、ターン4でトラックリミットを超えたためにファステストラップを抹消された。

いずれにしろ、すべてルール違反であり、レッドブルF1の“言いがかり”に過ぎない。

F1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、マックス・フェルスタッペンがそのポイントで“アドバンテージ”を得たのは明らかであり、タイムを抹消することは正しい決断だったと述べた。

「レース中に削除されたラップタイムがいくつもあったと思う。また、予選中に削除されたタイムもいくつかあり、練習セッションでは影響が少ないより多くのタイムが削除されていた」

「それは、我々がすべての人のトラックリミットを平等に取り締まっていることを示していると思う」

「イベントノートと特に金曜日に起こったことのレビューによると、ターン14ははるかに多く使用されていた。2020年は問題ではなかったが、2021年に問題になった」

「その結果、私はすべてのドライバーに、ターン5と同様の方法で赤と白の縁石を使用する自由を与えた。彼らは、それらの縁石の外で永続的なアドバンテージを得た場合、マシンを追い越し、ミニセクターでより速く、それが何であれ、調査されることを伝えられていた」

「そして、レース後にそれを見て、マックスがそのミニセクターで誰よりもオフトラックで速く、世界選手権のポイントであるレースのファステストラップを設定したことは非常に明白だった」

マイケル・マシが言及しているメモは土曜日に更新され、「ターン14の出口でのトラックリミットは、マシンのどの部分も赤と白の縁石と接触していないときに定義される」と書かれている。

「ドライバーは常にトラックを使用するためにあらゆる合理的な努力をしなければならず、正当な理由なしにトラックを離れることはできない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / FIA(国際自動車連盟)