“レッドブルのF1マシンはフェルスタッペンに合わせて設計”説は間違い?
レッドブルのF1マシンはマックス・フェルスタッペンのドライビングスタイルに合わせて設計されているのか? 彼のチームメイトがフェルスタッペンによりもマシンに問題を抱えてきことでそれはよくなされる質問だ。

F1ドライバーにはそれぞれ好みのマシン特性はあるが、特にレッドブルのF1マシンは、マックス・フェルスタッペンのドライビングでのみ機能し、チームは両方のマシンをそのドライビングスタイルに合わせてチューニングしているとの説がある。

確かにレッドブルF1はリードドライバーのマックス・フェルスタッペンのインプットを多く採用しているかもしれないが、逆に考えれば、マックス・フェルスタッペンのドライビングスタイルに合わせれば、他のドライバーがまったく乗りこなせないマシンに仕上がってしまうということになる。

The Race のF1ジャーナリストを務めるスコット・ミッチェルは、それはむしろ反対だと主張する。

「その理論は、フェルスタッペンがメルセデスよりもコンマ数秒遅く、リアの空力に問題を抱えて、低速でスピンするようなマシンを望んでいるわけではないという事実を無視している」とスコット・ミッチェルは説明する。

「加えて、ガスリーとアルボンの問題は、特にフェルスタッペンと比較して、ドライバーとしての彼ら自身の欠点に根本的に起因している。レッドブルがフェルスタッペンのドライビングスタイルに合わせてマシンを調整しているとするのは、そのようなドライビングスタイルの存在と同じくらいの神話だ」

「レッドブルがフェルスタッペンが望み、必要とするマシンを与えた場合、他のドライバーにも適している可能性が高い。2020年はそうならず気まぐれなマシンとなり、フェルスタッペンがチームメイトよりもうまく扱えただけだった」

「その背後にある理由は、フェルスタッペンがいかに優れているかを示している。彼の最大の武器は適応性である。それは彼がF1の歴史の中で最高のドライバーの何人かと共有する特徴だ」

2021年、レッドブルF1は、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてベテランのセルジオ・ペレスを起用。タイヤの扱いに関する基本路線は似ているされるペレスがどのようなドライビングを見せるか注目だ。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / マックス・フェルスタッペン