レッドブルF1、ハイレーキ限界説に反論「メルセデスもリア車高を上げている」
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、今年の問題を引き起こしているのはエイドリアン・ニューウェイの“ハイレーキ”コンセプトだという見方を否定。例として、真逆のアプローチとされているメルセデスもリアの車高を上げている点を指摘した。

長年、ハイレーキコンセプトを採用したレッドブルは“最強のシャシー”と評価されてきたが、その神話も崩れつつある。

かつてレッドブルのコンセプトを模倣していたチームも、今ではメルセデス型のレーキ角の少ないコンセプトに移行を進めている。

レッドブルF1は、今季マシンでフロント部分の空力哲学を変更。F1ベルギーGPの金曜記者会見では、その対応はハイレーキが間違ったコンセプトの証ではないかとの質問がなされた。

「まったくそんなことはない。メルセデスはリアの車高を上げ続けていると思う」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

「この数年間でどれだけ上昇しているかを見れば、我々とそんなにかけ離れてはいないと思う。なので、そのコメントには同意しかねる」

「現在のマシンは空力的に非常に複雑だ。バージボード、フロントウイング、フロントウイングの下側を構成するコンポーネントを確認するだけでわかるはずだ。異なるコンディションでは完全に調和した状態で機能しないこともある」

「我々はマシンの何が機能していないかをきちんと理解していると思うし、うまくいければ優れたポジティブなステップを果たせる開発が進行中だ」

「現時点での我々のプライオリティは、今週末を最大限に生かし、それが何をもたらすかを見てみることだ。日曜日は面白い天候になりそうだし、それがまた別の要因をもたらす可能性がある」

マシンが期待通りに機能しない理由について質問されたクリスチャン・ホーナーは「メルセデスはシーズン中断中に素晴らしい仕事をしたと思う。彼らは非常に競争力のあるマシンを生み出した」とコメント。

「それでも現時点で我々はメルセデス勢に割って入ることができているし、それはマックスによる驚異的な成果だ。ギャップを縮めるために非常に懸命に仕事をしている」

「だが、彼らはビッグマシンであり、よく油がさされ、潤沢な資金がかけられたマシンだ。もちろん、彼らは現時点でパッケージとして非常に良い仕事をしている。我々も非常に懸命に取り組んでいるし、良い結果を出すことができている」

「もちろん、ギャップを縮めたいと思っている。それは今年だけでなく、来年にも適用されることだからね。進行中の開発があるし、シーズン序盤の問題をより理解し、開発の強力な流れをマシンに注ぐことができると思っている」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / F1マシン