レッドブルF1 「ガスリーはレッドブルのままなら復調できなかった」
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ピエール・ガスリーがレッドブルからトロ・ロッソに戻っていなければ、現在のように復調することはなかったと考えている。

今年、レッドブル・ホンダのドライバーとしてシーズンを迎えたピエール・ガスリーだったが、シルバーストンでベストフィニッシュとなる4位を記録したものの、期待された成績を挙げることができず、夏休み後にアレクサンダー・アルボンと交代するかたちでトロロッソ・ホンダに戻った。

そして、先週末のF1ブラジルGPではセンセーションナルな2位表彰台を獲得。ヘルムート・マルコは、ピエール・ガスリーはトロロッソ・ホンダに降格したことでキャリアを軌道に乗せることができたと語る。

「彼は復調し、今では本当のピエールを見せている」とヘルムート・マルコはコメント。

「我々は常に彼を信じていた。彼にとってポジティブなことだっただった。さもなければ、レッドブル・レーシングでは彼は決して復調していなかったと思う」

ヘルムート・マルコは、F1ブラジルGPのドライバー全員の姿に励まされたと語る。

「マックス(フェルスタッペン)は完璧だった。彼のオーバーテイクは信じられないほどだった。また、アルボンは接触させるまで非常にうまくやった。したがって、プログラムが機能していることがわかる。来年がとても楽しみだ」

クリスチャン・ホーナーは、ピエール・ガスリーがシーズン中の降格にうまく対応し、レッドブル・ファミリーの一員として残るというポジティブな側面に焦点を当てたと評価する。

「彼には2つの選択肢があった。それについて意気消沈する、もしくは、F1にまだ関わっており、レッドブルがまだ彼を信じているという事実に感謝するかだ。彼はそれに意気消沈するよりも、むしろ受け入れたと思う」

「わずかな安堵もあったと思う。F1ではプレッシャーは高まっていくだけだったからね。そして、彼は(プレシーズンテストでの)2度のクラッシュの後にシーズンに入っていたし、彼にとって本当に厳しいレースがいくつかあった。彼からそのプレッシャーを取り除くのは正しいことだったと思うし、実際、彼がトロロッソで自信を取り戻しているのを見ることができて嬉しく思う」

レッドブル・ホンダは、すでに2020年のマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてアレクサンダー・アルボンを引き続き起用することを発表しているが、トロロッソの2名も続投となることを見逃してはならないと語る。

「彼はとても良い仕事をしていると思う。プレッシャーのかかるここの環境から彼を取り除き、わずかにプレッシャーの少ないトロロッソの環境に戻ったことで、おそらく少し運転しやすい車で彼の自信は回復し、素晴らしいパフォーマンスを発揮した。だからこそ、我々は2020年に彼に再び選択肢を与えた」

「彼が初表彰台を獲得するのを見るのは素晴らしいことであり、レッドブルにとって素晴らしい日だ。願わくは、その自信が成長し続けることを願っている」

トロロッソのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、シーズン途中でジュニアチームに戻ることはピエール・ガスリーにとって厳しいことだったと認める。

「彼にとって今シーズンはそれほど簡単ではなかったが、彼は戻ってきた」とフランツ・トストはコメント。

「ピエールは最初から、クルマとチームでとてもいい気分だったと思う。彼が戻ってきたときのことを覚えている。彼は私のオフィスに来て『昨日ここにいたようだ』言った」

「我々はお互いを知っていたし、エンジニアも彼を知っていた。それが助けになった。そして、この時点で我々のマシンは運転しやすかった。」

また、フランツ・トストは、F1ブラジルGPでアルファ・レーシングのキミ・ライコネンからの初期のプレッシャーに直面したピエール・ガスリーの賢明な走りを賞賛した。

「彼は素晴らしいレースをしたと言わざるを得ない。タイヤマネジメントに関しては、特に加速下のコーナーでタイヤを過熱させないようにクルマを見ていた」

「彼は常にスピードをコントロールしていた。キミが彼をプッシュしたとき、彼は次のラップで0.1~0.2秒速く走って反応した、そしてキミは彼が速すぎることを認識し、ギャップは3.4秒、3.6秒、4.0秒、5.0秒と広がり、すべてを十分にコントロールできるスペースを彼に与えた」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ピエール・ガスリー