レッドブル
レッドブルの総帥ディートリッヒ・マテシッツは、レッドブル系の2つのF1チームがフェラーリのパワーユニットに切り替えるとの報道を否定した。

今週末、レッドブル・リンクで開催されるF1オーストリアGPを控え、ディートリッヒ・マテシッツは「根も葉もないも噂だ」と述べた。

噂を加速させたのはマテシッツの右腕と呼ばれるヘルムート・マルコの「フェラーリのBバージョンの方がルノーのAバージョンより良いだろう」という発言だった。

しかし、レッドブルとトロ・ロッソのチームオーナーであるディートリッヒ・マテシッツは、2016年の契約終了まで、“ルノーに代わるものはない”と述べた。

それ以降はどうなるのかと質問されたディートリッヒ・マテシッツは「卵が産まれるまで、鶏は鳴き続ける」と Speed Week にコメント。

「2〜3年後のF1がどうなっているか私にはわからない。今の出来事ですらわからないからね。F1ではあれこれ予測をしない方がいい」

しかし、ディートリッヒ・マテシッツは、ルノーの“ワークス”からフェラーリの“カスタマー”になることが正しい答えだとは思えないと語る。

「直接的ライバルからポイント奪えるだけのエンジンは手に入れられるだろうが、そのエンジンを提供するチームを倒せるほどではないはずだ」

「カスタマーエンジンでは二度とワールドチャンピオンにはなれないだろう。また、空力があまりにも規制されてしまっており、可能性がまったく見い出せなくなってしまえば、我々は単純に関心を失うだろう」

そうなるまで、ルノーは非力なV6ターボパワーユニットの改善に努力するとディートリッヒ・マテシッツは述べた。

「まだ望みは持っている。望みは最後に絶えるものだ」

だが、レッドブルが現在のような状況に決して満足していないのは明らかだ。

しかし、ディートリッヒ・マテシッツは“レッドブル”製エンジンの製造は選択肢にないと主張する。

「我々はエンジンマニュファクチャラーではない。もちろん、他に適切な選択肢がなければ自社製エンジンを製造することは可能かもしれない。しかし、それは常識に反する」

「森で蹄鉄を見つけたからといって、それを馬に変えられるわけではない」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / スクーデリア・フェラーリ