セバスチャン・ベッテル
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、セバスチャン・ベッテルが2014年に抱えている問題の一因は“疲れ果てた”ことにあると考えている。

2010年から去年までのF1を支配し、タイトル4年連覇を達成したセバスチャン・ベッテルだったが、今シーズンは不調に苦しんでいる。

一部では、マーク・ウェバーに代わって新たにレッドブルに加入したダニエル・リカルドが単純にベッテルを影に押しやっていることが理由だと考えられている。

トロ・ロッソからレッドブルに昇格を果たしたダニエル・リカルドは、これまでの11戦でセバスチャン・ベッテルを相手に、予選で6対5、決勝では9対2と上回っている。またセバスチャン・ベッテルが今季未勝利なのに対し、ダニエル・リカルドはすでに2勝をあげている。

クリスチャン・ホーナーは、レッドブルだけでなく、F1界全体がダニエル・リカルドの力に驚いていると述べており、リカルド自身も「僕は、自分には資質があるのかを見てみたい。自分が世界でベストなのかどうかをね。そして、僕にはそれを測れる最高の相手がいる」と CNN にコメント。

だが、クリsチャン・ホーナーは、F1でいつもそうだったように、流星のごとく登場したダニエル・リカルドが、セバスチャン・ベッテルより優れたドライバーだということを示している考えるには複雑だと主張した。

「いくつかの要素が絡み合って理う」とクリスチャン・ホーナーは Auto Bild Motorsport に述べた。

「何より、タイトルを懸けて5年も戦えば少し疲労するものだ。だが、それは根本的な問題ではない」

「過去数年、ベッテルがマシンからさらなるコンマ数秒を見つけてきたのは非常に独特だった。彼はマシンの挙動に非常にセンシティブだ。特にブレーキングに関してね」

そのため、新たに義務付けられた“ブレーキ・バイ・ワイヤ”システムによってセバスチャン・ベッテルは“マシンフィーリングの一部”を失ったのだとクリスチャン・ホーナーは説明した。

また、新世代のF1マシンは「ドライバビリティーがかなり悪く、セブは彼がこれまでやってきたような方法でタイヤをケアすることができない」と述べた。

クスチャン・ホーナーによれば、セバスチャン・ベッテルは“バレリーナのようにスロットルとブレーキで踊る”ようなドライブに慣れていたが、2014年の初めはそのやり方は不可能だったという。

レッドブルとルノーはこのパッケージに熱心に取り組んでおり、クリスチャン・ホーナーは、セバスチャン・ベッテルがハンガリーで見せたペースは“マシンのフィーリングを取り戻している”ことを示していると述べた。

「それにセバスチャンにどれだけのメカニカルトラブルが起こったのかを忘れてはならない。その多くは小さなことだったが、彼の流れを阻げてしまった。それによって、彼がドライビングスタイルを合せる時間が減っていた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / セバスチャン・ベッテル