角田裕毅とローソンの対決 レッドブル系F1チームも「チームオーダーはなし」

ローソンと角田裕毅はバクー市街地で今季最高の結果を記録し、ローソンが5位、角田裕毅が0.6秒差でチェッカーフラッグを受け、シニアチームに6位をもたらした。
ローソンは終盤、角田裕毅から激しいプレッシャーを受けた。日本人ドライバーは何度もリアウイングに迫ったが、後方にはランド・ノリスとルイス・ハミルトンが控えており、4台がDRSトレインを形成していたため、無理な仕掛けは控えていた。
「特にマクラーレンが後ろにいたので、チャンピオンシップ、チームとマックスのドライバーズタイトルのことを考えていました」と角田裕毅はF1TVに語った。
「リアムに仕掛けていける場面はたくさんありましたが、リスクが大きく、マクラーレンに僕たち二人とも抜かれる可能性がありました」
一方のローソンは、5位を守るためならリスクを取る覚悟だった。
「ゴールラインを越えるまで自分が何位か分からなかったが、後ろにいたマシンの数で上位にいるのは分かっていた」と彼は語った。「だから当然、後ろを抑えることだけに集中していた」
「レース終盤はもちろん、順位を守るために多少リスクを冒した」
ただ1つ確かなのは、両レッドブル系チーム間にチームオーダーは存在しなかったことだ。
「まったくなかった。もちろん彼を前に行かせるつもりはなかった」とパーメインはDAZNに語った。
「リアムは速いマシンを後ろに抑え込み、素晴らしい仕事をした。角田裕毅は新しいミディアムタイヤを履いていたのに、リアムは肘を張ってしっかり防ぎ切った」
「リアムはとてもメンタルが強い。週末を通じて集中していて、完璧に走り切った。F1でここを走るのは初めてで、F2とはまったく違うのに、FP1からFP3まで着実に進歩し、予選は驚異的でレースは見事だった」
さらにこう続けた。「3番手から5番手に落ちたのは残念だが、我々にはメルセデスと戦う速さがないのは分かっていた。それでも、マクラーレン2台、フェラーリ2台、そしてレッドブル1台の前にいられたのは信じられないことだ。リアムは素晴らしい走りをした」
バクーで11ポイントを獲得し、アイザック・ハジャーも10位に入りポイントを加えたことで、レーシングブルズは72ポイントに到達。コンストラクターズ選手権でアストンマーティンを逆転し6位に浮上した。パーメインは5位のウィリアムズを視野に入れている。
「我々も挑戦する。完璧な週末を過ごせれば、あるいは可能かもしれない。彼ら(ウィリアムズ)はここでもモンツァでも我々より速かった」と語った。
「これからはハイダウンフォース・サーキットに向かうので、もしかしたら我々の方が有利になるかもしれない。ザントフォールトのようなトラックでは我々の方が速さがあった」
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