レッドブルF1のギアボックスとサスペンション使用に「魔法はない」とRB
レーシングブルズは、チーム自身とハースに対する不安が広がる中、F1の規定で許可されている限り多くの部品を親会社のレッドブルから入手することに「魔法はない」と述べている。

2025年、レーシングブルズはレッドブル・レーシングのホンダ製エンジンを共有するほか、ミルトン・キーンズのチームのギアボックスと前後サスペンションも採用し、前シーズンに比べて親チームとの相乗効果を高めている。

レッドブルとの関係は昨年初めにマクラーレンなどの不安を招き、レーシングブルズが2023年の結果を改善しようと苦戦するなかでそのパフォーマンスをめぐる誇大宣伝が沈静化する一方で、フェラーリから調達した部品に依存する独自のビジネスモデルを持つ、急速に成長しているハースF1チームに新たな注目が集まっている。

一部のチームは、ライバルチームがグリッドを上がっていくにつれてギアボックスやサスペンションを持ち込むことを今後も許可すべきかどうか疑問視しているが、コンストラクターズ選手権でトップ5に入ったら中位のチームに独自の部品を生産するよう強制するという提案は、何の成果も得られていない。

レーシングブルズのチーム代表ローラン・メキースによると、共有可能な部品の使用を認めるルールは、下位チームがシャシーと空力に注力できるようにすることでF1の競争力を高めるのに役立ったが、控えめな結果を見ると、それが彼らに大きなアドバンテージを与えたわけでもないことがわかる。

「昨年の初めには、誰かがギアボックスとサスペンションを採用するということに魔法があるのではないかと人々が感じたほどの誇大宣伝があったと思う」とメキースはオートスポーツに語った。

「しかし、これは新しいレギュレーションではない。15年間存在しており、他チームのアイテムを奪って、突然チャンピオンシップを争ったり、トップ3やトップ4を争ったりする選手は見たことがない。それは決して起こらなかったのです。」

「だから、それはそれだ。ロビー活動はF1の一部だが、グリッドの現実としては、おそらくこれまで以上にそうなっていると思う。トップ4チームとそれ以外という構図だ。そして、スポーツとして、共有可能なコンポーネントはそこにあると思う。ディビジョン1とディビジョン2に分かれることを避け、競争力のある20台のマシンでレースができるようにするためだ。その観点から見ると、何も変わっていないと思う」

「2026年のレギュレーションで何か別のものが生まれると期待しているのか? いや、どちらかと言えば、2026年の当初はグリッドがより分散するかもしれない。なぜなら、それが新しいレギュレーションだからだ。だから、その分散が大きくなり過ぎないようにできるものは何でも良い。」

レッドブル・レーシング ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

メキースは、予算上限が設けられている中で効率性と持続可能性が強調されているシリーズであるため、小規模チームがすべてを自社で生産することは理にかなっていないと主張した。
「ファンは、独自のギアボックスを持っているかどうかを気にするだろうか?」とメキースは疑問を呈した。「しかし、その考えをもう少し推し進めることもできるだろう」

「ある意味で、ギアボックスの開発にそれほどのお金をかけることが正しいのだろうか?何のために?だから、コストを抑え、戦力を分散させないようにしようとしていた時期に下された賢明な決断だったと思う」

「そして、その決断は功を奏し、我々やハースのようなビジネスモデルが、新たな人材を追加することなく存続できるようになったのだと思う。我々はミッドフィールドチームとしては600人以上いる。2台のマシンを走らせるには十分な人数だと思うが...!」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ビザ・キャッシュアップRB / レッドブル・レーシング