元F1ドライバーのラルフ・シューマッハ ゲイのカミングアウトに「政治的な動機はない」
ラルフ・シューマッハは、自身が同性愛者であるという「カミングアウト」は、社会や政治に関する声明とは何ら関係がないと主張している。

2週間前、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、自分がゲイであることを公表し、世界中で大きな話題となった。これを受けて、複数の現役F1ドライバーやチームのボスたちが、メディアから、注目度の高い同僚の「カミングアウト」の意義についてコメントを求められた。

「彼ら全員に質問されたことは残念だ」と49歳のラルフ・シューマッハはドイツのテレビ番組 Hardenacke Trifft で語った。

「しかし、今さらそれを変えることはできない」

「率直に言って、F1界でそれがどのように機能するのかを見るのはとても興味深かった」とF1界のレジェンドであるミハエル・シューマッハの実弟であるラルフは付け加えた。

「本当に興味深かった」

現在、F1のテレビ解説者を専業としているラルフ・シューマッハを称賛した人物の一人は、社会問題について頻繁に率直な意見を述べる7度の世界チャンピオン、ルイス・ハミルトンだった。

しかし、ラルフ・シューマッハは、この決断には政治的な動機は全くないと述べている。

「これは、エティエンヌと私のための純粋な自己中心的な理由によるものだ」とラルフ・シューマッハは語った。

「私が普通の生活を送れるように、私のそばにいるパートナーが誰なのかを明確かつ明白にしたかった」

「ただ、平穏で静かな日々を過ごせればと思っている。だから、あまり多くを語らず、これからも多くを語るつもりはない」

「ここで何かを主張したいわけではない。正直なところ、これほど注目されるとは思ってもみなかったし、これほど公に議論されるとも思っていなかった。もう少し注目度が低いと思っていた」

一方、ラルフ・シューマッハは8月中旬にニュルブルクリンクで開催されるADACプロトタイプスポーツカーレースで、22歳の息子デビッドとペアを組み、10年間にわたるレース活動の休止期間を終える。

「カムバックとは言えない」とラルフ・シューマッハはSID通信に語った。

「息子と一緒にレースに出たいだけだ。私にとって特別なレースになるだろう。そして、それが私がまだレースができる年齢で、体調も万全である今の最大の理由だ」

デビッドは、2人の中でより速い走りを見せるだろうと期待されている。

「父の現在の強みは、車のセットアップにある」とデビッドは言い、笑顔を見せながら、「運転に関しては、私が優れているはずだ」

ラルフも笑顔で答えた。「その通りだと思う」

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カテゴリー: F1 / ラルフ・シューマッハ