ピレリF1 「タイヤで水しぶきによる視界不良を解決することはできない」
ピレリのF1責任者を務めるマリオ・イゾラは、雨天時にタイヤによって生成される水しぶきのレベルについては何もできないと語る。

F1ロシアGPの土曜日は雨に見舞われ、事実上レースができなかったF1ベルギーGPのフラッシュバックを引き起こした。スパ・フランコルシャンは、持続的な雨によってドライバーはセーフティカーの後ろで2周行列になって走行しただけで終わった。

幸いなことに、雨は予選の数時間前に止み、F1ロシアGPの予選セッションは進行したが、フリー走行3回目はキャンセルされた。

レース中にも再び雨が降ったが、終盤にインタミディエイトタイヤを装着した後してドライバーはチェッカーフラッグにたどり着くことができた。

F1ドライバーは視界不良が雨の中でのレースを非常に難しいものにしていると感じているが、マリオ・イゾラはそれはピレリが解決できる問題ではないと考えている。

マリオ・イゾラは、大量の水しぶきは、ウェットタイヤが水を排水するという仕事をしているの証明だと語る。

「タイヤに関する限り、我々にできることはほとんどない」とマリオ・イゾラは Motorsport-Total.com に語った。

「設計目標を動かせば、そこにギャップが生じるため、理想的ではない。タイヤに関して何ができるのか分からない」

「我々は問題を解決するのではなく、おそらくそれを悪化させている。古いレインタイヤは時速300kmで毎秒60リットルを排気できたが、現在は最大85リットルになっている」

「水しぶきを止める方法が見つからない場合、本当に何ができるか分からない。正直なところ、その解決策はない」

問題はピレリやF1マシンにあるのではなく、トラック自体にあるのだろうか?

マリオ・イゾラは、現在、より優れた排水のアスファルトを設計することが可能であると考えているが、それがレースプロモーターにどれほどの費用をかけるかを分かっていると語る。

「今日我々が持っている知識があれば、水が溜まらないようにするアスファルトを設計したり、水をトラックから遠ざけるだけのある種の横断勾配摺り付けを備えたトラックを設計したりすることはおそらく可能だ」とマリオ・イゾラは提案した。

「だが、もちろん、すべてのトラックを再設計または再舗装するように主催者に依頼することはできないし、簡単ではない」

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カテゴリー: F1 / ピレリ