ピレリ F1イタリアGP
ピレリが、F1イタリアGPの予選を振り返った。

F1イタリアGP予選では、メルセデスのルイス・ハミルトンが、P Zeroイエロー・ソフトで1分23秒397を叩き出し、ポールポジションを獲得した。ルイス・ハミルトンは、昨年の自身によるポール・タイム1分24秒109を大幅に更新し、フリー走行および予選の全セッションで最速タイムを記録している。

ルイス・ハミルトンの今シーズン11回目のポール獲得となった本予選で、トップ10ドライバーの中で新品ソフトタイヤを3セットしか使用しなかったのは、フェラーリのキミ・ライコネン、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグ、そしてルイス・ハミルトンの3名だった。他のトップ10ドライバーは、新品ソフトタイヤを4セット使用している。

午前中は雨が降ったものの、予選は、気温26℃前後、最高路面温度41℃の完全なドライコンディション下で行われた。メルセデスとフェラーリの両ドライバーのみが、Q1をミディアムタイヤで突破した。シーズン中最高速のサーキットであるモンツァでのフリー走行では、ミディアムタイヤのタイムは、ソフトタイヤよりもラップあたり約1.2秒遅いものだった。

Q2以降、全てのドライバーがソフトコンパウンドを使用。大半のドライバーが、ソフトタイヤを装着して明日の決勝のスタートを切ることになる。2ストップも可能な中、1ストップ戦略が主流になると見込まれている。モンツァではピットレーンでのロスタイムが大きいため、複数回のストップ戦略は、ピットストップによるロスタイムをオーバーテイクで挽回可能なスピードのあるマシンのみに有効。しかし、ローダウンフォースのセットアップで走行するモンツァでは、DRSの効果が小さくなるため、オーバーテイクは容易ではない。

午前中に行われた最終フリー走行(FP3)では、序盤に雨の影響が残ったことで、Cintiratoグリーン・インターミディエイトによるインスタレーションラップが行われ、セッション残り30分時点でスリックタイヤによる走行が可能となった。

ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「いつものように、モンツァの予選は非常に僅差での展開となり、上位から下位まで接戦となりました。予選が大変重要となるモンツァでは、戦略は既に始まっています。2ストップも可能ですが、1ストッパーが主流となるでしょう。チームは、あらゆる機会を最大限に活かせるよう、柔軟に臨まなければなりません。ダンプコンディションのスタートとなった午前中はCinturatoグリーン・インターミディエイトの出番がありましたが、明日は、ウェットタイヤの登場はないでしょう。オーバーテイクが難しいモンツァでは、戦略が決勝の鍵を握ります」

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1イタリアGP