ピエール・ガスリー陣営、アルピーヌF1チームの現状に「フラストレーション」
ルノー傘下のアルピーヌF1チームは昨年総合4位に入ったが、フェルナンド・アロンソをアストンマーティンに引き抜かれた後、現在は6位に低迷している。アロンソの後任として加入したのがフランス人のピエール・ガスリーだ。
「クルマは生まれるべくして生まれた」とガスリーのマネジャーであるギヨーム・ル・ゴフはRMCに語った。
「私たちが期待していたものとは少しずれていた」
そして、アルピーヌF1チームが先週末のスパ・フランコルシャンでチーム代表のオトマー・サフナウアー氏と長年スポーツディレクターを務めたアラン・マーメインを解任したことについて「そうだね。その面では多少のフラストレーションはある」とル・ゴフは説明した。
「アルファタウリを離れたのは、1～2ポイントを争うためではない。それは秘密ではない」
元ルノーF1チームのメンバーのヴィリー・シャティヨンでエンジン責任者を務めていたドゥニ・シュブリエは、アルピーヌの政治的、経営的混乱は競争力のないマシンのせいだと考えている。ルノーは現在、凍結状態にあるパワーユニットを改善するために特別な免除を求めている。
「ヴィリーから聞こえてくるささやき声によると、彼らはエンジンに関して大きな進歩を遂げたと考えているようだ。性能面でも信頼性でもね」
「まともなパワーユニットのようだ。問題は、それがこの2台にしか搭載されていないことだ。だから、他のマシンに比べて学ぶことが少ないし、学ぶスピードも遅い」
「それが欠点のひとつだ」
しかし、ジュブリエは、エンストンのシャシー・チームにも責任があるとも語った。
2007年末にルノーを去り、引退したジョブリエは「シャシーの観点から見ると、マシンは他のマシンに比べてパフォーマンスが不足している」と語った。
「マシンの構造的なパフォーマンスが不足している。小さなギャップですべてが非常に接近していることを認識しなければならないが、クルマが改善されるべき改善を見せていない」
「他のマシンはなんとか改善している」
元フランス人F1ドライバーのオリビエ・パニスは「悪いクルマではないが、レギュラーベースでは十分ではないし、セットアップも難しい」と説明する。
「空力に関しては十分ではない。それは不可欠だ。彼らは少し行き詰まっているようだ」
ルノーの元ワークスドライバーであるルネ・アルヌーは、F1マシンがいかに優れているかは非常にシンプルな事実、つまり「人」にかかっていると語る。
「あらゆる分野で、絶対に非の打ち所のない価値のあるエンジニアが5～6人は絶対に必要だ。彼らがいないとこのような結果になる」
「クルマの背後には、すべてを機能させるための非常に有能な人材が必要だ。世界選手権はエンジニアリングと戦略の選手権になっているので、彼らはそれに注目すべきだ」とアルヌーは付け加えた。
そして最後の要素は自信に満ちたドライバーであるとシェブリエは結論づけた。
「刺激のないクルマにどうやって自信を持てるのだろうか？」彼は尋ねた。
「マシンの効率が悪かったり、セットアップが難しかったり、一貫性がなかったりするとき、ドライバーにとってこれほど最悪なことはない。ひどい話だ」
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