F1 トロロッソ ピエール・ガスリー 2018年のF1世界選手権
トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、スムーズな冬季テストはチーム内に楽観的な空気を生み出しており、F1オーストラリアGPでのパワーユニット故障によるリタイアでそれが削がれるべきではないと主張する。

ホンダはマクラーレンとの3年間のパートナーシップで厳しい冬を過ごしてきたが、トロロッソとの新たな船出となった今年の冬季テストでは大きな問題は発生せずに大量の走行距離を走り込み、新シーズンに希望を抱いていた。

しかし、先週末の開幕戦オーストラリアGPでは13周後にピエール・ガスリーのMGU-Hにトラブルが発生。ガスリーはリタイアに追い込まれた。

「もちろん、僕たちが望んでいたスタートではなかった」とピエール・ガスリーはF1公式サイトにコメント。

「僕たちはかなり落胆している。テストはまったく問題なく順調に進んでいたのに、開幕戦に来て、初めて問題に直面したという意味でね。全員が落ち込んでいる」

「僕も落ち込んでいるけど、終わったことだ。僕たちはもうバーレーンに目を向ける必要がある。僕側もチーム側も今週末からポジティブとネガティブなことを受け入れて、そこから学ぶことができる。バーレーンではもっと強くなることができる」

「僕たちはこのような状況に直面する可能性があることはわかっていたけど、もちろん、テストの後は楽観的だった。でも、シーズンについて僕たちは楽観的なままでいるべきだと思う。今、ひとつの問題が発生したからといって、それが毎シーズ週末で発生することになるわけではないからね」

「でも、最も重要なことは問題の原因を正確に理解していくことだけだ。ホンダ、トロロッソ、そして僕たちドライバーなど、チームの誰にとっても好ましいことではないし、彼らが理解して、今後のレースではこのような問題を確実に発生しないようにしてくれると確信している」

ピエール・ガスリーは、パワーユニットがシャットダウンした後、ピットに戻れるように数回再始動させたと説明した。

「基本的に事前に何の情報も出ていなかったし、ターン12の立ち上がりで全開で走っていたときにエンジンがオフになり、再びオンになり、またオフになった。そのあと再び戻ったけど、1速にスタックして、とても遅かった。それでとにかくピットに戻った。それでおしまいだ」

2018年のF1レギュレーションでは、パワーユニットコンポーネントの使用数はさらに厳しくなり、ドライバーは21戦でF1エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hは3基まで、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアは2基までしか使用できず、それ以上を使用した場合にはグリッド降格ペナルティが科せられる。

ホンダF1はまだ故障の内容やパーツが再び使えるかどうかは確認していない。だが、ピエール・ガスリーはいずれにしろシーズンの早い段階で問題が起きたことでペナルティを受けなければならないだろうと考えている。

「嘘をつくつもりはないし、そうなってしまったのは頭痛の種だ。でも、そういうものだし、全員が今後のレースにむけてできる限りスムーズに進めていこうとしている」とピエール・ガスリーはコメント。

「全員にとって厳しいレギュレーションだテストはまったく問題なく順調に進んでいたし、とてもいいかんじだったので、今それに直面してしまったんはとにかく残念だ。テスト最終日にそれが出て、ここでは問題が起きない方が良かった」

「簡単ではないのは確かだし、たぶんどこかの時点でペナルティを受けることになるだろう。でも、今はそれについてはあまり考えたくはない。次のレースで良い週末を過ごすことだけを考えたい」

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カテゴリー: F1 / ピエール・ガスリー