ミラノ高級売春事件 スポーツ界にも波及か『F1関係者』の影

問題となっているのは、イベント会社を装った組織が、クラブでの夜の外出から高級ホテル滞在、さらに売春行為までを一体化したサービスを提供していたとされる点だ。
捜査の過程では、顧客の要望を記録した通信内容も押収されており、その中には「F1ドライバーの知人が女性を求めている」とするやり取りも含まれていた。
組織的に構築された“フルサービス”の実態
捜査はミラノ検察の主導で進められ、金融警察が関与。発表によると、関係者らは複数人で連携し、イベントの企画運営を装いながら売春の斡旋と利益の隠蔽を行っていた疑いがある。顧客は数千ユーロを支払い、クラブでの夜遊びからホテル滞在までを含む“完全パッケージ”を利用していたとされる。
逮捕されたのは組織の中核とみられる4人で、売春の斡旋・搾取に加え、不正収益の資金洗浄(自己洗浄)の疑いもかけられている。
関与が示唆されるスポーツ関係者
捜査資料には少なくとも50人の顧客が記載されているが、氏名は伏せられている。ただし、サッカー選手のほか、他競技のアスリートも含まれているとされる。中でも注目されるのが、通信記録に登場する「F1ドライバーの知人」に関する記述だ。
現時点で具体的な名前は明らかにされておらず、F1関係者本人が関与しているかどうかも確認されていない。ただし、トップアスリート層にまでネットワークが広がっていた可能性を示す材料として注視されている。
“笑気ガス”使用の実態と規制の隙間
さらに、捜査資料によれば、こうした場では笑気ガス(いわゆる“バルーンドラッグ”)の使用も確認されている。この物質は一時的な多幸感をもたらすが、検査で検出されにくい特性があり、ドーピング規制の対象外とされるケースもある。
そのため、アスリートが使用していたとしても検査で発覚しにくいという側面があり、規制の空白が浮き彫りとなっている。
若年女性の関与と国際的展開
関係者によると、組織はプロのエスコートだけでなく、18歳から30歳までの女性をイベント参加名目で取り込み、活動に関与させていたとされる。報酬は利益の約50%が支払われていたという。
また、活動拠点はミラノ近郊のチニゼッロ・バルサモに加え、ギリシャのミコノス島にも広がっていたとされ、国際的な展開も視野に入れていた可能性がある。
捜査当局は、組織の資産が申告所得と著しく乖離している点にも注目しており、資金の流れの全容解明を進めている。
Source: La Gazzetta dello Sport
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