マカオGP
エドアルド・モルタラが、F3世界一決定戦であるマカオGPで史上初となる2年連続での優勝を成し遂げた。

マカオGPは、欧州や日本など世界各地で行われているF3シリーズのランキング上位者が、マカオ市街地のコースで戦う伝統のレース。過去にはアイルトン・セナやミハエル・シューマッハらが優勝しているが、マカオGPの28年の歴史で2度優勝したのはエドアルド・モルタラが初めてとなる。

2010年のF3ユーロシーズン・チャンピンであるエドアルド・モルタラ(23)は、ポールポジションからスタート。しかし、スタート直後のクラッシュによりセーフティカーが出動し、リスタートでダニエル・アプト、ローレンス・バンスールに先行を許し、3番手まで順位を落とした。

その後、首位のダニエル・アプトがクラッシュて2度目のセーフティカーが出動。エドアルド・モルタラは、リスタートでシグネチャでのチームメイトであるローレンス・バンスールをパスしてトップに躍り出た。

そこからは後続を引き離し、エドアルド・モルタラは昨年に続きマカカGPを制覇。2位にはローレンス・バンスール、3位にはウィリアムズのリザーブドライバーを務めるバルテリ・ボッタスが続いた。

エドアルド・モルタラ
「再び優勝できて特別な気分ですし、モータースポーツ史の小さな一部になれたことは大きな名誉です。毎年、このレースでの競争は本当にタフです。今日は大きなチャレンジでした。ローレンス(バンスール)とバルテリ(ボッタス)が本当にハードにプッシュしてきました。ここではとても多くの経験をしているし、後ろのクルマに大きなギャップを築けなければ、最終コーナーで出口でオーバーテイクされてしまいます。最初のセーフティカーが入ったときは十分だと思っていましたが、残念ながらそうはならず、ローレンスとダニエル(アブト)にストレートエンドで追い越されてしまいました。その後、ダニエルがクラッシュしましたが、彼は動いていませんでした。セーフティカーの後ろで残骸を通り越しましたが、彼が大丈夫なことを本当に願っています。2度目のリスタートで、ランスをパスするためにストレートで十分に近づいて、そこからは必至でプッシュしました。予選以上でしたね。全力を尽くしました。全てのコーナーでウォールに触れる寸前でした。チェッカーフラッグを受けてピットウォールからエンジニアが喝采しているのを見たときは最高でした。シグネチャのみんなが大好きです。彼ら、そして素晴らしいクルマを与え、サポートをしてくれたフォルクスワーゲンに心から感謝しています。僕たちの完璧な一年をセンセーショナルに締めくくることができました」

エドアルド・モルタラ

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カテゴリー: F1 / F1関連 / マカオGP