オスカー・ピアストリ F1スペインGP決勝「モナコからのいい立て直しになった」

ポールポジションから力強いスタートを切って序盤にリードを築いたピアストリだったが、最初のピットストップを経て一時マックス・フェルスタッペンに首位を譲る場面もあった。しかし、レッドブルが3ストップ戦略を採り、フェルスタッペンが早めに2回目のピットインを行ったことで、再びトップに立った。
後半にはさらなる試練も待っていた。メルセデスのキミ・アントネッリがメカニカルトラブルでストップしたことでセーフティカーが導入され、残り6周でのスプリント勝負となったが、ピアストリはこのリスタートも見事に乗り切り、ランド・ノリスに2.471秒差をつけてトップチェッカー。2戦ぶりに表彰台の頂点に返り咲いた。
「ほぼ完璧なレース運びだったと思う」とピアストリは振り返る。「スタートは素晴らしく、最初のスティントもうまくいったので、その後の展開を楽に進められた」
「トラフィックの中で走るのはかなり難しかった。3秒、4秒後方でもう“ダーティエア”の影響が出始めるし、抜け出すのが難しい場面もあった。でも、必要なときにはペースをしっかり発揮できたし、セーフティカー後の展開もうまく対応できたと思う。自分としてはいい週末だった」
バルセロナで再び勝利を挙げたことについては、「マックスが3ストップを試してきたのは少し意外だったし、彼にとってはかなりいい線までいっていたけど、僕たちとしては全体的に素晴らしい週末だった」と語った。
「ペースも良かったし、必要なときにはしっかり引き出せた。週末を通してチームが取り組んできた仕事を本当に誇りに思う。FP1はあまり良くなかったけど、そこからすべてを立て直した。モナコでの結果から切り替えるには最高の形だった」

セーフティカー後のリスタートについて問われ、後方で起きたフェルスタッペンとジョージ・ラッセルの衝突について見たかどうかを聞かれると、ピアストリはこう答えた。
「ヒュルケンベルグが5位でフィニッシュしたっていうのは見たよ。それはかなりすごいね。彼には『よくやった』と言いたい」
「リスタートはタイミング的には悪くなかったと思うけど、リアタイヤの調子はあまり良くなかったかも。6速でホイールスピンしていた気がするから、あまりクリーンな立ち上がりではなかった。でも、結果的には十分だった」
「燃料が軽くなった状態でのグリップ感に慣れる必要があって、それはまるで予選に戻ったような感覚だった。ちょっとした調整は必要だったけど、うまく対処できたと思う」
次戦カナダGP(6月13~15日開催)に向けての意気込みを聞かれると、ピアストリは前向きな姿勢を崩さなかった。
「文句のつけようがないよ。本当に素晴らしいシーズンになっているし、今週末はまさに自分が求めていた形だった」
「必要なときにすべてをしっかり実行できたし、それ以上に望むことはない。今回もチームが素晴らしいマシンを与えてくれた。レースで勝つのが本当に楽しいし、チームも同じ気持ちでいてくれたらうれしい。バルセロナのファンのみんなにも感謝してる。本当に最高の週末だった」
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