日産 ル・マン24時間レース
日産が送り出すル・マン参戦車両、Nissan GT-R LM NISMOが、ル・マン24時間でのデビューを果たし、ハリー・ティンクネル/ミハエル・クルム/アレックス・バンコムの#22 Nissan GT-R LM NISMOが世界で最も名誉あるレースを戦い抜き、日曜日午後の15時にチェッカーフラッグを受けた。

レースがスタートしてからの10時間、3台のNissan GT-R LM NISMOは走行を続け、全車が13.629kmのル・マンサーキットを100周以上走行。

#22 Nissan GT-R LM NISMOは通常起こり得るようなトラブルに対応する程度だったが、最大の危機は、レースがスタートしてちょうど9時間を迎えた頃に訪れた。

ハリー・ティンクネルが、時速340kmでインディアナポリス・コーナーに進入していく際にコース上の大きな散乱物を引っかけてしまった。

「きっちりラインに沿って走っている時に、大きな何かにヒットするとは思ってもいませんでした。その時はマシンのフィーリングもよかったので、ダメージを受けてタイムをロスするようなことになってしまい、本当に残念です。私たちはレース序盤は少し苦戦していましたが、その後はマシンを無事にフィニッシュまで辿り着かせることに専念しました」とハリー・ティンクネルは述べた。

ル・マン24時間はどんなマニュファクチャラーにとっても壮大なチャレンジだが、ル・マンにデビューを果たすためには、はかり知れない努力が求められる。日産/ニスモチームは、2014年に初めてNissan GT-R LM NISMOをコースに登場させて以来、止まることなく開発を続けてきた。そしてこの週末はチームがマシンの走行を続けさせるために奮闘する中で、数え切れないほどの経験を積むことができた。

最初の深刻なトラブルが出たのは10時間後。#21 Nissan GT-R LM NISMOがタイヤを失ってしまった。松田次生が全力を尽くしたが、ピットに戻ることはできなかった。この21号車は、松田のチームメイト、ルーカス・オルドネスがスタートを務め、マーク・シュルツイスキーに交替。その後を松田次生が受け継いだ。

「私たちにとって厳しいル・マン24時間となりました」とルーカス・オルドネスは述べた。

「レースのスタートはうまく行きました。最初はクリーンないいスティントになりましたが、夜になるとトラブルを抱えるようになり、その後、ツギオ(松田)の時にタイヤの一本にトラブルが発生し、ピットに戻ることができなくなりました。FFのマシンでフロントのタイヤがなくなるのは、理想的なことではありません。本当に不運でしたが、この数週間、数ヶ月、並々ならぬ努力を費やしてきてくれたチームに感謝しています。今後も経験を積んでいき、将来のために向上して開発を続けていきます」

松田次生は「コースにもかなり慣れて予選タイムを上回るペースで順調に走行していたのですが、第1シケインの先で右フロントタイヤが外れてしまいました。マシンを仕上げてくれたクルーみんなの思いを胸に完走したいと思っていたので、何としてでもピットに戻ろうとしたのですが、オイル漏れもあり途中でマシンを止めることになってしまいました。リタイヤは本当に残念ですが、実戦で8時間走れたことはとても大きな収穫ですし、僕自身も初めてのル・マンで多くを学びました。日本からパブリックビューイングやテレビを通じて応援してくれたファンの皆さん、どうもありがとうございました」と述べた。

#23 Nissan GT-R LM NISMOはサスペンションのトラブルで残り1時間でリタイアと、最も辛い形でレースを終えたと言えるかもしれない。ヤン・マーデンボローとチームメイトのマックス・チルトン、オリビエ・プラ(フランス)は、クラッチのトラブルでスタートが遅れたが、その後流れに乗り、フィニッシュも目前というところだった。マーデンボローは、あと1時間でレースのフィニッシュを迎えるという時に、コースを去ることを余儀なくされた。

「スタートが遅れたということは、それに伴う危険も避けられたということです」とヤン・マーデンボローは述べた。

「開幕周はとてもいい内容となり、タイヤはトリプルスティントまで持たせ、とにかくマシンに走行を続けさせることに専念し続けました。あと1時間でフィニッシュというところで、マシンをリタイアさせなくてはならなかったのです。何とか走行を続けられるように全力を尽くしましたが、#23 Nissan GT-R LM NISMOはそこで終わってしまいました。レースが進んでいく中でもさらに前進を続けていたので、マシンはスタートの時点よりも格段によくなっていたのに、そのマシンのレースを終えなくてはならなかったのです。これまでがんばってくれた、特にこの数週間は必死で取り組んできてくれたクルーには感謝しています」

日産のダレン・コックスは「今は、チームのことを心から誇りに思う気持ちでいっぱいです」と述べた。

「もちろんトラブルもありましたが、革新的な技術を採用していく中では起こり得ることです。私たちのエンジンは強く、他のトラブルも迅速に対処することができました。ル・マンでは計り知れないほど多くのことを学びましたし、私たちのバトルとは、自分自身が強くなることなのです」

Nissan GT-R LM NISMOが次に挑むレースは、8月30日に開催されるFIA世界耐久選手権第4戦ニュルブルクリンク6時間となる。

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カテゴリー: 日産 | ル・マン24時間レース