【動画】 2020年 F1サヒールGP 決勝 ハイライト
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今季10回のポールポジションを獲得している王者ルイス・ハミルトンが新型コロナウイルス感染で不在のF1サヒールGPは、オープニングラップから波乱。
ターン4でシャルル・ルクレールが止まり切れずにセルジオ・ペレスに接触。その事故を避けようとしたマックス・フェルスタッペンがグラベルに逃れるがそのままウォールにクラッシュ。ルクレールとフェルスタッペンがリタイアする。
レースは、ジョージ・ラッセル先頭、バルテリ・ボッタス2番手で進行してメルセデスの楽勝ムードが漂うが、62周目のジャック・エイトケン(ウィリアムズ)の単独クラッシュで導入されたバーチャルセーフティカーで波乱。メルセデスはダブルストップを行うが、2番目に入ったバルテリ・ボッタスの左フロントタイヤの交換に時間がかかり5番手まで後退。さらにジョージ・ラッセルがミックスドセット(ドライバー間のセットを間違う)で再ピットインして5番手まで順位を落とす。ボッタスはミックスドセットによってタイヤを交換できなかった。さらにその後、ジョージ・ラッセルはタイヤがパンクしてピットイン。15番手まで順位を落とす。
優勝はレーシング・ポイントのセルジオ・ペレス。1970年のベルギーGPのペドロ・ロドリゲス以来、半世紀ぶりに表彰台でメキシコ国歌が流れた。オープニングラップのインシデントで最後尾まで順位を落としたペレスだが、結果的にそれによるピットインでのタイヤ交換が奏功。メルセデス勢の自滅によってトップに立つと、2位に10秒の差をつけてトッでチェッカー。194戦目にして10回目の表彰台でF1初勝利。史上110人目のウィナーとなった。来季のF1シートが決まっていないペレスの目には涙が光った。
レーシング・ポイントとしても初優勝。チームとしては2013年のジョーダン時代のブラジルGPでのジャン・カルロ・フィジケラまで遡る。チームメイトのランス・ストロールも3位に入り、レーシング・ポイントとして初めてのダブル表彰台を獲得した。
2位にはルノーF1のエステバン・オコンが入り、F1初表彰台を獲得。214人目の表彰台登壇者となった。
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