1999年F1ヨーロッパGP 配信:レッドブルF1の起源スチュワートの勝利
F1は、過去の名勝負を配信する『F1 Classics』で1999年の第14戦F1ヨーロッパGPを4月29日(水)に無料配信する。

新型コロナウイルスの世界的な大流行によって2020年のF1世界選手権のスタートが延期されるなか、F1は『F1 Classics』と題して過去の名勝負を無料配信。今週末は1999年のF1ヨーロッパGPがピックアップされた。

結果から言うと、レースはスチュワート・グランプリが、ジョニー・ハーバートが優勝、チームメイトのルーベンス・バリチェロが3位と1-3フィニッシュを果たす。この年をもってスチュワートはフォードに買収され、チームにとって唯一の勝利となった。

スチュワート・グランプリは、往年の名ドライバーであるジャッキー・スチュワートとその息子ポールが共同出資という1997年からF1グランプリへの参戦を開始。フォードのワークス待遇やHSBCと大型契約を結ぶなど恵まれたチーム体制となった。

1999年はルーベンス・バリチェロとジョニー・ハーバートというラインナップで戦った。アラン・ジェンキンスとエグバル・ハミディによってデザインされたシャシー『SF-3』と軽量コンパクトでありながらハイパワーな新設計のコスワース製エンジン『CR-1』の組み合わせは競争力を発揮し、フェラーリ、マクラーレンやウィリアムズ、ジョーダンといった強豪と互角に渡り合う健闘を見せる。

1999年の世界選手権は、ドライバーズタイトル争いは、3戦を残した時点でミカ・ハッキネン(マクラーレン)とエディ・アーバイン(フェラーリ)が60ポイントで並び、次いでハインツ=ハラルド・フレンツェン(ジョーダン・無限ホンダ)が50ポイント、デビッド・クルサード(マクラーレン)が48ポイントと接戦の状態で第14戦ヨーロッパGPを迎える。

第14戦ヨーロッパGPは、12台がリタイアする荒れた展開となり、予想を大きく覆す結果となった。リタイアしたドライバーのなかにはタイトル争いを繰り広げていたエディ・アーバインとデビッド・クルサード、そして、アロウズから参戦した高木虎之介も含まれる。

レースではジョニー・ハーバートがチーム初優勝をもたらし、ルーベンス・バリチェロも3位表彰台を獲得した。こうした活躍もあり、1999年にスチュワートは、フェラーリ、マクラーレン、ジョーダンに次ぎ、ウイリアムズを凌ぐコンストラクターズ4位と一挙に飛躍した。

だが、1999年をもってスチュワートチームはフォードに買収され、ジャガーF1チームとして再出発する。しかし、ジャガーF1チームは政治的ないさかいに終始した結果、スチュワート時代最後の年の活躍が嘘であったかのように低迷を続け、更にはフォード本社の業績不振に伴い、2004年をもってレッドブルに身売りする結果に終わる。

1999年 F1ヨーロッパGP 無料配信
4月29日(水)20時UTC(日本時間27時)

・F1公式Facebook
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・F1公式サイト
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F1 スチュワート・グランプリ 優勝

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カテゴリー: F1 / F1動画 / レッドブル・レーシング