MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP プレビュー
Monster Energy Yamaha MotoGP、第2のホームレース、ミサノへ
Monster Energy Yamaha MotoGPは今週末、第13戦サンマリノGP出場のためミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリを訪れる。イタリアのレースファンたちは、チームの第2のホームレースであると同時にロッシのホームレースでもあるこの大会を毎年、心待ちにしている。
ミサノ・テストから2週間、Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは母国スペインからイタリアと向かう。一方のバレンティーノ・ロッシははるばる旅をするまでもなく、自宅からわずか20分でミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリへ到着。
2週間のインターバルにも母国でハードワークを続けてきたビニャーレスは、トップ・ヤマハを目指して全力でプッシュする意気込み。ここサンマリノでは2013年にMoto3で2位を獲得して表彰台に上っている。今シーズンは前回イギリスGPでハイペースをアピールし、ミサノ・テストでは4台のヤマハが6位までに入るなど調子が上がっており、トップ争いを目標に臨む。
ロッシは10日、YZR-M1で故郷タブリアのVR 46 Motor Ranchを出発。10代の頃に50ccスクーターを走らせた公道を通ってミサノ・サーキットへと向かった。そこには地元のヒーローを応援しようと黄色を身につけた大勢のファンが集結しており、MotoGPで7度目となる表彰台に期待をかける。2008年、2009年、2014年に優勝、2012年と2016年に2位、2010年に3位を獲得して表彰台に上っている。
ミサノ・サーキットは1972年に建設され、'80年代から'90年代初期にかけてグランプリ開催地の常連となってきた。2007年にはMotoGPの安全規定に沿って修復され、再びMotoGPカレンダーに復活している。全長4.2km、時計回りのコースにはシケインが新たに加えられて左コーナーが6、右コーナーが10となり、ますます見応えが増している。
クアルタラロとモルビデリ、テストでの好調をそのままにサンマリノGPに臨む
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは2週間前、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで行われたテストで、それぞれ1位と3位のタイムを記録して好調。今週末のサンマリノGPでは、勢いをそのままにフリープラクティス初日から好スタートを目指す。
クアルタラロは2位以下にコンマ5秒近い差をつけてトップタイムをマーク。前回のイギリスGPシルバーストンは転倒に終わったが、今回はその遅れを取り戻すだけでなく、再び表彰台を狙って勝負をかける。
一方、チームメイトのモルビデリはそのホームレースで自己通算100回目のグランプリ・レースを迎える。マシンに好フィーリングをつかむことができればクアルタラロと同様に今季最高の成績も狙えると確信しており、ミサノ・テストでは、セッティングに関する悩みの解決に多くの時間を割いた。
フリープラクティスは現地時間、13日(金)の9:55にスタート。決勝は15日に行われる。
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス
「2週間の休みがありましたが、その間もハードワークを止めることはありませんでした。心身ともに良い状態でミサノを迎えられるよう、十分な準備をしてきたのです。このところは好成績を獲得できてうれしかったですが、シーズンの最後まで良い位置をキープするために、これからも集中を切らさないようにしなければなりません。ヤマハ勢トップが、いつも私の目標です。ミサノ・テストでは多くの項目を試し、来年のことも視野に入れながら今シーズンの戦いにも大いに役立つ有益な成果を得ることができました。サンマリノGPはヤマハのホームレースのようなもので、大勢のファンも応援に来てくれます。素晴らしい雰囲気のなかでM1に跨り、表彰台を目指して戦うのを楽しみにしています」
バレンティーノ・ロッシ
「今回は正真正銘のホームGP。私の家はここからわずか10kmのところにあって、ミサノで育ち、ミサノで初めてバイクに乗りました。今年も大勢の母国ファンが応援に来てくれることを期待しています。イエローに埋まったコースを母国ファンの声援を受けて走るのは最高の気分。彼らに応えられるよう全力を尽くします」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「私たちにとっても、多くのファンにとってもミサノは特別な場所です。バレンティーノの故郷、タブリアに近く、チームとしても第2のホームレースと見なしています。ここのサポーターたちはモーターバイクやモータースポーツに対してとても熱狂的で、その情熱は目に見えるほど明らかです。バレンティーノもマーベリックも彼らに支えてもらっているので、できるかぎりの好成績で報いたいと思っています。2週間前のテストも順調でした。ポジティブな気持ちで週末を迎えることができそうです」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
フランコ・モルビデリ
「ミサノは本当のホームコース。とても特別な場所です。我が家からコースが見えますし、ここでたくさんのトレーニングやライディングを行ってきました。友達や家族が見に来てくれて、彼らの存在が私をリラックスさせ、また必要なときには奮い立たせてくれるのもありがたいところです。2日間のテストではセッティング作業を通してラップタイムが上がるなど大きな成果が見られました。でも2週間前とはコンディションも変わっているはずなので、グリップ・レベルなどを注意深く観察する必要があります。第3コーナー、第11コーナーなどの高速コーナーではもっとペースを上げられると考えていて、その意味ではセッティングはまだ100%というわけではありません。練習時間はたっぷりあるし、改善すべき課題もわかっているので、ウイーク初日を充実させて自信を持ってスタートラインに立ちたいと思います」
ファビオ・クアルタラロ
「ミサノ・テストでは150ラップ以上を走って良いセッティングが見つかったので、フリープラクティス第1セッションから好調な走りができると思います。シーズン中盤はなかなかチャンスがありませんでしたが、今回のように、レースの前に2日間のテストができたのはとても有益でした。すでにいいペースが出ていて予選では好タイムを記録できるとわかっていますから、これに加えて決勝用ペースをもう少し上げられれば、レース終盤までいい戦いができるでしょう。小さいコースですが、そのなかにすべてが揃っている感じ。私たちのマシンには合っていると思います」
カテゴリー: F1 / MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGPは今週末、第13戦サンマリノGP出場のためミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリを訪れる。イタリアのレースファンたちは、チームの第2のホームレースであると同時にロッシのホームレースでもあるこの大会を毎年、心待ちにしている。
ミサノ・テストから2週間、Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは母国スペインからイタリアと向かう。一方のバレンティーノ・ロッシははるばる旅をするまでもなく、自宅からわずか20分でミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリへ到着。
2週間のインターバルにも母国でハードワークを続けてきたビニャーレスは、トップ・ヤマハを目指して全力でプッシュする意気込み。ここサンマリノでは2013年にMoto3で2位を獲得して表彰台に上っている。今シーズンは前回イギリスGPでハイペースをアピールし、ミサノ・テストでは4台のヤマハが6位までに入るなど調子が上がっており、トップ争いを目標に臨む。
ロッシは10日、YZR-M1で故郷タブリアのVR 46 Motor Ranchを出発。10代の頃に50ccスクーターを走らせた公道を通ってミサノ・サーキットへと向かった。そこには地元のヒーローを応援しようと黄色を身につけた大勢のファンが集結しており、MotoGPで7度目となる表彰台に期待をかける。2008年、2009年、2014年に優勝、2012年と2016年に2位、2010年に3位を獲得して表彰台に上っている。
ミサノ・サーキットは1972年に建設され、'80年代から'90年代初期にかけてグランプリ開催地の常連となってきた。2007年にはMotoGPの安全規定に沿って修復され、再びMotoGPカレンダーに復活している。全長4.2km、時計回りのコースにはシケインが新たに加えられて左コーナーが6、右コーナーが10となり、ますます見応えが増している。
クアルタラロとモルビデリ、テストでの好調をそのままにサンマリノGPに臨む
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは2週間前、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで行われたテストで、それぞれ1位と3位のタイムを記録して好調。今週末のサンマリノGPでは、勢いをそのままにフリープラクティス初日から好スタートを目指す。
クアルタラロは2位以下にコンマ5秒近い差をつけてトップタイムをマーク。前回のイギリスGPシルバーストンは転倒に終わったが、今回はその遅れを取り戻すだけでなく、再び表彰台を狙って勝負をかける。
一方、チームメイトのモルビデリはそのホームレースで自己通算100回目のグランプリ・レースを迎える。マシンに好フィーリングをつかむことができればクアルタラロと同様に今季最高の成績も狙えると確信しており、ミサノ・テストでは、セッティングに関する悩みの解決に多くの時間を割いた。
フリープラクティスは現地時間、13日(金)の9:55にスタート。決勝は15日に行われる。
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス
「2週間の休みがありましたが、その間もハードワークを止めることはありませんでした。心身ともに良い状態でミサノを迎えられるよう、十分な準備をしてきたのです。このところは好成績を獲得できてうれしかったですが、シーズンの最後まで良い位置をキープするために、これからも集中を切らさないようにしなければなりません。ヤマハ勢トップが、いつも私の目標です。ミサノ・テストでは多くの項目を試し、来年のことも視野に入れながら今シーズンの戦いにも大いに役立つ有益な成果を得ることができました。サンマリノGPはヤマハのホームレースのようなもので、大勢のファンも応援に来てくれます。素晴らしい雰囲気のなかでM1に跨り、表彰台を目指して戦うのを楽しみにしています」
バレンティーノ・ロッシ
「今回は正真正銘のホームGP。私の家はここからわずか10kmのところにあって、ミサノで育ち、ミサノで初めてバイクに乗りました。今年も大勢の母国ファンが応援に来てくれることを期待しています。イエローに埋まったコースを母国ファンの声援を受けて走るのは最高の気分。彼らに応えられるよう全力を尽くします」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「私たちにとっても、多くのファンにとってもミサノは特別な場所です。バレンティーノの故郷、タブリアに近く、チームとしても第2のホームレースと見なしています。ここのサポーターたちはモーターバイクやモータースポーツに対してとても熱狂的で、その情熱は目に見えるほど明らかです。バレンティーノもマーベリックも彼らに支えてもらっているので、できるかぎりの好成績で報いたいと思っています。2週間前のテストも順調でした。ポジティブな気持ちで週末を迎えることができそうです」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
フランコ・モルビデリ
「ミサノは本当のホームコース。とても特別な場所です。我が家からコースが見えますし、ここでたくさんのトレーニングやライディングを行ってきました。友達や家族が見に来てくれて、彼らの存在が私をリラックスさせ、また必要なときには奮い立たせてくれるのもありがたいところです。2日間のテストではセッティング作業を通してラップタイムが上がるなど大きな成果が見られました。でも2週間前とはコンディションも変わっているはずなので、グリップ・レベルなどを注意深く観察する必要があります。第3コーナー、第11コーナーなどの高速コーナーではもっとペースを上げられると考えていて、その意味ではセッティングはまだ100%というわけではありません。練習時間はたっぷりあるし、改善すべき課題もわかっているので、ウイーク初日を充実させて自信を持ってスタートラインに立ちたいと思います」
ファビオ・クアルタラロ
「ミサノ・テストでは150ラップ以上を走って良いセッティングが見つかったので、フリープラクティス第1セッションから好調な走りができると思います。シーズン中盤はなかなかチャンスがありませんでしたが、今回のように、レースの前に2日間のテストができたのはとても有益でした。すでにいいペースが出ていて予選では好タイムを記録できるとわかっていますから、これに加えて決勝用ペースをもう少し上げられれば、レース終盤までいい戦いができるでしょう。小さいコースですが、そのなかにすべてが揃っている感じ。私たちのマシンには合っていると思います」
カテゴリー: F1 / MotoGP