MotoGP | ヤマハ:2019年 第4戦 スペインGP 予選レポート
PETRONAS Yamaha SRTがスペインGP予選で1-2達成の快挙
今シーズンからMotoGP参戦を開始したばかりのPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamが、わずか4戦目で予選1-2の快挙。ファビオ・クアルタラロが最高峰クラス史上、最も若いライダーとしてポールポジションを獲得し、フランコ・モルビデリも自己ベストの2番手で続いた。
フリープラクティス第3セッションではクアルタラロが1分37秒232で3番手、モルビデリが1分37秒370で9番手と、ともにQ2進出を決定。そのあとの第4セッションでは決勝用セッティングに専念していたが、Q2では弱冠20歳のクアルタラロがラップレコード(1分36秒957)を塗り替えて1分36秒880を記録し、史上最年少のポールシッターとなった。モルビデリも同様に、自己ベストを更新する1分36秒962で2番手を獲得。初めてのフロントローを手中にしている。PETRONAS Yamaha SRTにとって忘れられない一日となった。
Monster Energy Yamaha MotoGPは5番手と13番手からスタート
スペインGPのウイーク2日目、Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはフリープラクティス第3セッションでペースが上がらずともにQ1に出場し、ビニャーレスはQ2進出を果たしたものの、ロッシは0.072秒差でチャンスを逃した。その結果、ビニャーレスは5番手、ロッシは13番手で決勝に臨むこととなった。
ビニャーレスはフリープラクティス第4セッションで2番手と好調。リズムを維持してQ1に臨み、早々にピットレーンを離れてアタックを開始した。そして1分37秒378でいきなりトップに浮上。そのあと一旦ピットに戻って2度目の走行に備えたが、この間にチームメイトのロッシがわずかに上回ったため、ビニャーレスが残り8分でコースへ戻ったときには2番手に後退していた。
僅差を取り戻そうと懸命にプッシュを続けたビニャーレスは1分37秒316へ更新して再びトップへ。しかしここで終わらず、さらに1分37秒164へと短縮し、2番手以下に0.135秒差をつけてトップを獲得した。続いて臨んだQ2では、スタートを遅らせてクリアスペースを確保。しかしタイムアタック用のソフトコンパウンドのリアタイヤが1本しか残っていなかったため、最初の走行はミディアムタイヤで行いポールポジションへのチャレンジはできなかった。その後ピットに戻ってタイヤを交換。残り5分でコースに戻ると激しくプッシュし、すぐさま3番手に浮上したものの5番手へと後退した。そのあと1分37秒114へ更新するも順位は変わらず、トップから0.234秒差の5番手でセッションを終了している。
一方のロッシはQ1で1分37秒371を記録し、ビニャーレスを上回って暫定トップに。そのあとピットに戻って残り5分で再びアタックに臨んだが、このときにはそれまでのような好調な走りを維持することができなくなっていた。ふたつのセクションで自己ベストを更新しながら、前車に阻まれるなどの不運でラップタイムが上がらず。終盤で抜かれて2番手の座を明け渡し、0.072秒差でQ2進出のチャンスを逃すこととなった。この結果、明日の決勝は予選13番手・グリッドは5列目からのスタートとなった。
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
ファビオ・クアルタラロ (予選トップ/1分36秒880)
「今日、とてもすばらしい経験をしました。いまだに信じられない気持ちです。ポールポジションなど予想すらしていなかったので、まさにファンタスティックとしか言いようがありません。これは、チーム全員でここまで積み重ねてきた仕事の結果です。このような経験をさせてくれたすべての人に感謝します。今日は1ラップの速さだけでなく、全体のペースもとてもよかったので、この好調を維持して、明日も好成績を目指します。今シーズンから参戦を開始したばかりの新しいチームが、わずか4戦目で1-2を達成したのですから、チームにとっては非常に特別なものです。これからも何度も再現できるようベストを尽くします」
フランコ・モルビデリ (予選2番手/1分36秒962)
「Q2の走りにとても満足しています。非常に楽しいセッションでした。すべてはチームのすばらしい仕事のおかげです。私たちはウイークのスタートからここまで順調に作業を続け、少しずつ調子を上げ、1ラップごとに前進してきました。とくにフリープラクティス第3セッションでは大きく進化し、好タイムを記録してQ2に進出することができたのです。そしてQ2で2番手を獲得。あのすばらしいラップを走り終えたとき、ビデオスクリーンにチームのみんなが喜んでいる姿が映っているのを見て、信じられないような気持ちになりました。そのあとクアルタラロ選手がポールポジションを決定し、チームとしては期待以上の結果で本当にすばらしい一日になりました。明日もしっかりがんばります」
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス (予選5番手/1分37秒114)
「フリープラクティス第3セッションは非常に厳しい状況でした。よいフィーリングがつかめず思うように乗れなかったので、第4セッションではセッティングを大幅に変更したら劇的に変化したのです。とくに決勝用セッティングでハイペースを掴めたことがよかったです。予選では作戦をミスしてしまいました。ホルヘについて行こうとしたのですが、私の後ろにモルビデリとクアルタラロがついて来ていることを忘れていました。MotoGPでのポールポジション獲得は簡単なことではありませんから、クアルタラロには"おめでとう"と言いたいです。モルビデリも同様にすばらしい仕事をして、ふたりの1-2という見事な結果となりました。私はフリープラクティス第3セッションの状況を考えれば5番手を獲得できてよかったと思っています。明日は2列目から好スタートを決めることが非常に重要。このコースではリズムがよく、ブレーキングも十分に遅らせることができているので、他のコースよりもスムースにオーバーテイクができると考えているからです。今日の第4セッションと同じようないい走りができると信じています」
バレンティーノ・ロッシ (予選13番手/1分37秒371)
「まず初めに、クアルタラロとモルビデリの1-2を祝福します。私は昨日から大きな問題にぶつかり非常に苦労したのですが、今日は少しよくなって、フリープラクティス第3セッションではとてもいい走りができました。マシンのフィーリングも上々で常に5〜7番手あたりを維持できたのです。ところがアンラッキーが重なって僅差でQ2進出を逃してしまいました。グリッド5列目からのスタートは厳しいですが、ペース自体は決して悪くありません。速いライダーが大勢いることは間違いありませんが、私もそれほど負けていないと思っています。昨晩と同様に、今晩、明日に向けてしっかり準備します。そしてもう一歩、前進して決勝に臨みます」
マッシモ・メレガリ、チーム・ディレクター
「午前中のプラクティスでいくつか解決策を講じましたが、そのすべてが成功したわけではなかったため、第4セッションでも引き続き作業を行わなねばなりませんでした。Q1に臨むビニャーレス選手とロッシ選手のためにマシンの状態をもう少し引き上げておきたかったのですが、十分ではありませんでした。それでもビニャーレス選手はペースをつかんでQ1でトップを獲得。しかしその代償として、ソフトコンパウンド1本だけでQ2に臨むことになりました。そのなかでの5番手獲得は見事な結果だとうれしく思っています。一方でロッシ選手は0.072秒差でQ2進出を逃してしまいました。ペースは非常にいいのですから、本来ならトップ10は確実。それだけに残念でなりません。グリッド5列目からと厳しい戦いになりますが、いつもレース中に見せてくれる彼の可能性を信じています。明日のウォームアップではまた別のセッティングを試す予定です。タイヤはほぼ決まっているので、あとはマシンの旋回性向上を追求したいと考えています。最後になりましたが、PETRONAS Yamaha SRTの1-2達成を祝福します」
カテゴリー: F1 / MotoGP
今シーズンからMotoGP参戦を開始したばかりのPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamが、わずか4戦目で予選1-2の快挙。ファビオ・クアルタラロが最高峰クラス史上、最も若いライダーとしてポールポジションを獲得し、フランコ・モルビデリも自己ベストの2番手で続いた。
フリープラクティス第3セッションではクアルタラロが1分37秒232で3番手、モルビデリが1分37秒370で9番手と、ともにQ2進出を決定。そのあとの第4セッションでは決勝用セッティングに専念していたが、Q2では弱冠20歳のクアルタラロがラップレコード(1分36秒957)を塗り替えて1分36秒880を記録し、史上最年少のポールシッターとなった。モルビデリも同様に、自己ベストを更新する1分36秒962で2番手を獲得。初めてのフロントローを手中にしている。PETRONAS Yamaha SRTにとって忘れられない一日となった。
Monster Energy Yamaha MotoGPは5番手と13番手からスタート
スペインGPのウイーク2日目、Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはフリープラクティス第3セッションでペースが上がらずともにQ1に出場し、ビニャーレスはQ2進出を果たしたものの、ロッシは0.072秒差でチャンスを逃した。その結果、ビニャーレスは5番手、ロッシは13番手で決勝に臨むこととなった。
ビニャーレスはフリープラクティス第4セッションで2番手と好調。リズムを維持してQ1に臨み、早々にピットレーンを離れてアタックを開始した。そして1分37秒378でいきなりトップに浮上。そのあと一旦ピットに戻って2度目の走行に備えたが、この間にチームメイトのロッシがわずかに上回ったため、ビニャーレスが残り8分でコースへ戻ったときには2番手に後退していた。
僅差を取り戻そうと懸命にプッシュを続けたビニャーレスは1分37秒316へ更新して再びトップへ。しかしここで終わらず、さらに1分37秒164へと短縮し、2番手以下に0.135秒差をつけてトップを獲得した。続いて臨んだQ2では、スタートを遅らせてクリアスペースを確保。しかしタイムアタック用のソフトコンパウンドのリアタイヤが1本しか残っていなかったため、最初の走行はミディアムタイヤで行いポールポジションへのチャレンジはできなかった。その後ピットに戻ってタイヤを交換。残り5分でコースに戻ると激しくプッシュし、すぐさま3番手に浮上したものの5番手へと後退した。そのあと1分37秒114へ更新するも順位は変わらず、トップから0.234秒差の5番手でセッションを終了している。
一方のロッシはQ1で1分37秒371を記録し、ビニャーレスを上回って暫定トップに。そのあとピットに戻って残り5分で再びアタックに臨んだが、このときにはそれまでのような好調な走りを維持することができなくなっていた。ふたつのセクションで自己ベストを更新しながら、前車に阻まれるなどの不運でラップタイムが上がらず。終盤で抜かれて2番手の座を明け渡し、0.072秒差でQ2進出のチャンスを逃すこととなった。この結果、明日の決勝は予選13番手・グリッドは5列目からのスタートとなった。
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
ファビオ・クアルタラロ (予選トップ/1分36秒880)
「今日、とてもすばらしい経験をしました。いまだに信じられない気持ちです。ポールポジションなど予想すらしていなかったので、まさにファンタスティックとしか言いようがありません。これは、チーム全員でここまで積み重ねてきた仕事の結果です。このような経験をさせてくれたすべての人に感謝します。今日は1ラップの速さだけでなく、全体のペースもとてもよかったので、この好調を維持して、明日も好成績を目指します。今シーズンから参戦を開始したばかりの新しいチームが、わずか4戦目で1-2を達成したのですから、チームにとっては非常に特別なものです。これからも何度も再現できるようベストを尽くします」
フランコ・モルビデリ (予選2番手/1分36秒962)
「Q2の走りにとても満足しています。非常に楽しいセッションでした。すべてはチームのすばらしい仕事のおかげです。私たちはウイークのスタートからここまで順調に作業を続け、少しずつ調子を上げ、1ラップごとに前進してきました。とくにフリープラクティス第3セッションでは大きく進化し、好タイムを記録してQ2に進出することができたのです。そしてQ2で2番手を獲得。あのすばらしいラップを走り終えたとき、ビデオスクリーンにチームのみんなが喜んでいる姿が映っているのを見て、信じられないような気持ちになりました。そのあとクアルタラロ選手がポールポジションを決定し、チームとしては期待以上の結果で本当にすばらしい一日になりました。明日もしっかりがんばります」
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス (予選5番手/1分37秒114)
「フリープラクティス第3セッションは非常に厳しい状況でした。よいフィーリングがつかめず思うように乗れなかったので、第4セッションではセッティングを大幅に変更したら劇的に変化したのです。とくに決勝用セッティングでハイペースを掴めたことがよかったです。予選では作戦をミスしてしまいました。ホルヘについて行こうとしたのですが、私の後ろにモルビデリとクアルタラロがついて来ていることを忘れていました。MotoGPでのポールポジション獲得は簡単なことではありませんから、クアルタラロには"おめでとう"と言いたいです。モルビデリも同様にすばらしい仕事をして、ふたりの1-2という見事な結果となりました。私はフリープラクティス第3セッションの状況を考えれば5番手を獲得できてよかったと思っています。明日は2列目から好スタートを決めることが非常に重要。このコースではリズムがよく、ブレーキングも十分に遅らせることができているので、他のコースよりもスムースにオーバーテイクができると考えているからです。今日の第4セッションと同じようないい走りができると信じています」
バレンティーノ・ロッシ (予選13番手/1分37秒371)
「まず初めに、クアルタラロとモルビデリの1-2を祝福します。私は昨日から大きな問題にぶつかり非常に苦労したのですが、今日は少しよくなって、フリープラクティス第3セッションではとてもいい走りができました。マシンのフィーリングも上々で常に5〜7番手あたりを維持できたのです。ところがアンラッキーが重なって僅差でQ2進出を逃してしまいました。グリッド5列目からのスタートは厳しいですが、ペース自体は決して悪くありません。速いライダーが大勢いることは間違いありませんが、私もそれほど負けていないと思っています。昨晩と同様に、今晩、明日に向けてしっかり準備します。そしてもう一歩、前進して決勝に臨みます」
マッシモ・メレガリ、チーム・ディレクター
「午前中のプラクティスでいくつか解決策を講じましたが、そのすべてが成功したわけではなかったため、第4セッションでも引き続き作業を行わなねばなりませんでした。Q1に臨むビニャーレス選手とロッシ選手のためにマシンの状態をもう少し引き上げておきたかったのですが、十分ではありませんでした。それでもビニャーレス選手はペースをつかんでQ1でトップを獲得。しかしその代償として、ソフトコンパウンド1本だけでQ2に臨むことになりました。そのなかでの5番手獲得は見事な結果だとうれしく思っています。一方でロッシ選手は0.072秒差でQ2進出を逃してしまいました。ペースは非常にいいのですから、本来ならトップ10は確実。それだけに残念でなりません。グリッド5列目からと厳しい戦いになりますが、いつもレース中に見せてくれる彼の可能性を信じています。明日のウォームアップではまた別のセッティングを試す予定です。タイヤはほぼ決まっているので、あとはマシンの旋回性向上を追求したいと考えています。最後になりましたが、PETRONAS Yamaha SRTの1-2達成を祝福します」
カテゴリー: F1 / MotoGP