【MotoGP】 モビスター・ヤマハ:第2戦 アルゼンチンGP 決勝レポート
MotoGP 第2戦アルゼンチンGPの決勝で、Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・マーベリック・ビニャーレスがハイペースの走りを見せて5位を獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは大半をマーベリック・ビニャーレスの後ろの6番手を走行していたが、終盤、マルク・マルケス(ホンダ)が接触して転倒。再スタートしたものの19位に留まり、貴重なポイントを失う結果となった。
スタート15分前に雨が降り出し、コース上に雨粒が落ち始めたことでグリッドは混乱状態。スタート時間を遅らせてウエット・レースが宣言されたものの、その後、急速にドライ・ラインが現れる難しい状況となると、ポール・シッターのジャック・ミラー(ドゥカティ)を除く全員がスリック・タイヤに履き替えるためにピットに戻った。
現地時間15:15、Movistar Yamaha MotoGPのふたりは再びグリッドへ。始めからスリックを履いていたミラーを除き、その他のライダーたちは、予選順位を保ったまま4列分後方へ下げられて決勝がスタート。周回数は25ラップから24ラップへ短縮された。
スタートするや、マーベリック・ビニャーレスは12番手で第1コーナーに進入。そのあといったんひとつ順位を下げたが、フィーリングをつかむとバレンティーノ・ロッシとともにペースを上げてポジションアップを開始した。残り10ラップでアンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)をとらえて5番手に上がり、トップグループとの13秒差を詰めにかかる。1分40秒代後半で走行を続けるも、前方との差はなかなか縮まらなかった。
最終ラップの最終セクションでマルケスに先行を許し、トップから14.941秒差の6番手でチェッカー。しかし、レースディレクションがマルケスに30秒のペナルティを課し、マーベリック・ビニャーレスは5位となった。
バレンティーノ・ロッシは8番手までポジションアップしたあと、さらに前方のグループを追っていきたいところだったが、A・イアンノーネ(スズキ)のパスに手間取りなかなか前へ出ることができない。この間にマーベリック・ビニャーレスが追い上げてきたため、ふたりそろって第2グループの先頭を目指す。
バレンティーノ・ロッシはマーベリック・ビニャーレスの後ろの6番手につけていたが、20ラップ目の13コーナーでマルケスに接触されて転倒。何とかレースに復帰したものの、トップから59.082秒離されて19位に留まった。
この結果、マーベリック・ビニャーレスは合計21ポイントでランキング4位へ浮上。ノーポイントに終わったバレンティーノ・ロッシはランキング8位へ。ヤマハはコンストラクター・ランキングで36ポイントの3位をキープ。チーム・ランキングではMovistar Yamaha MotoGPとMonster Yamaha Tech3が、37ポイントで2位タイにつけている。
次回は2週間後、アメリカはテキサス州のオースティンで開催される。
マーベリック・ビニャーレス(5位)
「今日のレースは、いろいろなことを理解するのにとても役に立ったと思います。今はとにかく、私たちは長い道のりを進まなければならないということです。レイン・コンディションでもドライ・コンディションでも、まだまだたくさんの課題があることがわかっていますが、それがわかったことはとても良かったと考えています。結果には満足していません。もちろん優勝を狙いたかった。でも終盤はトップと同等のペースが出ていましたし、これから改善する余地が見えているということです。とくに雨では、別の方向性を探していかなければならないでしょう」
バレンティーノ・ロッシ (19位)
「私は大丈夫です。でもかなりひどい状況と言わなければなりません。このような事故は誰にでも起こり得るのです。ブレーキングでミスをして、他のライダーにぶつかってしまう。これは起こりうること。それがレースなのです。しかし金曜日の朝から、マルケスはビニャーレス、ドビツィオーゾ、私に同じことをしています。土曜日の朝も、今日も、何度もです。このようなやり方でレースをするなら、非常に危険な状態になっていまいます。もしも全員がこのようなことをするようになれば、ただの危険なスポーツとなり、いつか最悪の形を迎えるでしょう。そのような最悪の状況なのです。レース・ダイレクターのマイク・ウェブに話をしたのですが、彼らにもっと責任を持ってもらいたい。何か対処をしてほしいのです。私は、マルケスとともにコース上にいることが怖い。今日も、ボードに彼の名前を見たときに恐怖を感じたのです。時速300kmで戦っている私たちは、ライバルをリスペクトしなければなりません」
マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
「ドラマに満ちた一日でした。チームやふたりのライダーたちの力の及ばないところで、とてもたくさんのことが起こりました。しかし彼らはそのなかで、しっかりと仕事をこなしてくれました。スターティング・グリッドは、グランプリで今までに見たことのないようなものになりました。再スタートは混乱していましたが、マーベリックもバレンティーノも集中力を保ちました。レース主催者が、マルケスに30秒のペナルティを与えたことを支持しますが、彼の危険なライディング・スタイルは、安全性と、モーターサイクル・スポーツそのものを損ないかねないと思うのです。マーベリックは5位を獲得することができましたが、バレンティーノがノーポイントに終わったことで、大きなダメージを負いました。このような結果になったことは非常に残念です。しかし私たちはチーム一丸となって、今日のことを取り返すべく次のオースティンに臨みます。ただただ、フェアな戦いを望んでいます」
カテゴリー: F1 / MotoGP
スタート15分前に雨が降り出し、コース上に雨粒が落ち始めたことでグリッドは混乱状態。スタート時間を遅らせてウエット・レースが宣言されたものの、その後、急速にドライ・ラインが現れる難しい状況となると、ポール・シッターのジャック・ミラー(ドゥカティ)を除く全員がスリック・タイヤに履き替えるためにピットに戻った。
現地時間15:15、Movistar Yamaha MotoGPのふたりは再びグリッドへ。始めからスリックを履いていたミラーを除き、その他のライダーたちは、予選順位を保ったまま4列分後方へ下げられて決勝がスタート。周回数は25ラップから24ラップへ短縮された。
スタートするや、マーベリック・ビニャーレスは12番手で第1コーナーに進入。そのあといったんひとつ順位を下げたが、フィーリングをつかむとバレンティーノ・ロッシとともにペースを上げてポジションアップを開始した。残り10ラップでアンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)をとらえて5番手に上がり、トップグループとの13秒差を詰めにかかる。1分40秒代後半で走行を続けるも、前方との差はなかなか縮まらなかった。
最終ラップの最終セクションでマルケスに先行を許し、トップから14.941秒差の6番手でチェッカー。しかし、レースディレクションがマルケスに30秒のペナルティを課し、マーベリック・ビニャーレスは5位となった。
バレンティーノ・ロッシは8番手までポジションアップしたあと、さらに前方のグループを追っていきたいところだったが、A・イアンノーネ(スズキ)のパスに手間取りなかなか前へ出ることができない。この間にマーベリック・ビニャーレスが追い上げてきたため、ふたりそろって第2グループの先頭を目指す。
バレンティーノ・ロッシはマーベリック・ビニャーレスの後ろの6番手につけていたが、20ラップ目の13コーナーでマルケスに接触されて転倒。何とかレースに復帰したものの、トップから59.082秒離されて19位に留まった。
この結果、マーベリック・ビニャーレスは合計21ポイントでランキング4位へ浮上。ノーポイントに終わったバレンティーノ・ロッシはランキング8位へ。ヤマハはコンストラクター・ランキングで36ポイントの3位をキープ。チーム・ランキングではMovistar Yamaha MotoGPとMonster Yamaha Tech3が、37ポイントで2位タイにつけている。
次回は2週間後、アメリカはテキサス州のオースティンで開催される。
マーベリック・ビニャーレス(5位)
「今日のレースは、いろいろなことを理解するのにとても役に立ったと思います。今はとにかく、私たちは長い道のりを進まなければならないということです。レイン・コンディションでもドライ・コンディションでも、まだまだたくさんの課題があることがわかっていますが、それがわかったことはとても良かったと考えています。結果には満足していません。もちろん優勝を狙いたかった。でも終盤はトップと同等のペースが出ていましたし、これから改善する余地が見えているということです。とくに雨では、別の方向性を探していかなければならないでしょう」
バレンティーノ・ロッシ (19位)
「私は大丈夫です。でもかなりひどい状況と言わなければなりません。このような事故は誰にでも起こり得るのです。ブレーキングでミスをして、他のライダーにぶつかってしまう。これは起こりうること。それがレースなのです。しかし金曜日の朝から、マルケスはビニャーレス、ドビツィオーゾ、私に同じことをしています。土曜日の朝も、今日も、何度もです。このようなやり方でレースをするなら、非常に危険な状態になっていまいます。もしも全員がこのようなことをするようになれば、ただの危険なスポーツとなり、いつか最悪の形を迎えるでしょう。そのような最悪の状況なのです。レース・ダイレクターのマイク・ウェブに話をしたのですが、彼らにもっと責任を持ってもらいたい。何か対処をしてほしいのです。私は、マルケスとともにコース上にいることが怖い。今日も、ボードに彼の名前を見たときに恐怖を感じたのです。時速300kmで戦っている私たちは、ライバルをリスペクトしなければなりません」
マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
「ドラマに満ちた一日でした。チームやふたりのライダーたちの力の及ばないところで、とてもたくさんのことが起こりました。しかし彼らはそのなかで、しっかりと仕事をこなしてくれました。スターティング・グリッドは、グランプリで今までに見たことのないようなものになりました。再スタートは混乱していましたが、マーベリックもバレンティーノも集中力を保ちました。レース主催者が、マルケスに30秒のペナルティを与えたことを支持しますが、彼の危険なライディング・スタイルは、安全性と、モーターサイクル・スポーツそのものを損ないかねないと思うのです。マーベリックは5位を獲得することができましたが、バレンティーノがノーポイントに終わったことで、大きなダメージを負いました。このような結果になったことは非常に残念です。しかし私たちはチーム一丸となって、今日のことを取り返すべく次のオースティンに臨みます。ただただ、フェアな戦いを望んでいます」
カテゴリー: F1 / MotoGP