【MotoGP】 ヤマハ:第12戦 イギリスGP 初日レポート
Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、MotoGP 第12戦イギリスGPを順調にスタート。第1セッション、第2セッションともに完璧なコンディションに恵まれ、そのチャンスを十分に生かして着実にセッティングを進めていった。そしてバレンティーノ・ロッシが総合2番手、マーベリック・ビニャーレスが総合3番手と好調スタートとなった。
午前中の第1セッションからハイペースを見せたバレンティーノ・ロッシ。先週、ミサノで行ったテストのなかで見つけた解決策を試し、早々にリズムをつかんで着実にラップタイムを短縮していった。開始から15分で3番手につけたあとは終盤までこのポジションをキープ。全体のペースが上がってくるとすぐに反応し、2分02秒995へ短縮して2番手に上がった。そのあとはセッティングの微調整に専念したため5番手へ後退してセッションを終了。トップのマーベリック・ビニャーレスから0.865秒離された。
第2セッションでも持ち前の集中力を見せて終盤まで3番手をキープ。ライバルたちがペースを上げると一旦11番手へ後退したが、残り6分で最後の走行に臨み、2分01秒138を記録して2番手へ浮上した。トップに0.241秒差と迫り、総合順位でも2番手を獲得した。 一方、昨年のレースで優勝したマーベリック・ビニャーレスは、ここシルバーストンでの強さを第1セッションから猛アピール。セッションを通じて念入りにセッティング作業を行いながら、フラッグ提示後にベストタイムを更新。2分02秒130でトップに立ち、2番手以下に0.519秒差をつけた。
第2セッションでは開始早々からペースを上げ、コンスタントに2分02秒台前半で走行しながら5番手をキープ。終盤で他のペースが上がると一旦10番手へ後退したが、すぐさま反応してタイムアタックを行い、2分01秒168まで短縮して3番手を獲得した。トップとの差は0.271秒。
Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとジョナス・フォルガーがフリープラクティスに臨み、決勝に向けて準備を開始した。ヨハン・ザルコは第1セッションで7番手を獲得し、第2セッションでも好調ペースを維持してトップから1秒差の総合8番手となった。一方のジョナス・フォルガーは体調不良により厳しいチャレンジになったが、明日までに治して完全復活を目指す。
「とてもいい一日になりました。それは何より、信じられないくらいの好天に恵まれて素晴らしいコンディションのもとで走ることができたからです。このようなコンディションでこのコースを走るのは大きな喜び。とても楽しい一日でした。1ラップ目からマシンのフィーリングが良く、バランスもセッティングも好調。やるべき仕事はたくさんありましたが、どれもとてもうまくいきました。フラッグ・トゥ・フラッグの新しいやり方が検討されていて、私としてはとくに問題は感じませんが、ブルノでのエスパルガロとイアンノーネの間に起きた問題を念頭にルールを変更するのだとすれば、やり方を変えてもおそらく結果は同じ、大きな成果はないと思います。あとでセーフティ・コミッションと話をして、また他のライダーたちの意見も聞こうと思っています」
マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合3番手/2分01秒168)
「フィーリングは順調です。とくに決勝用セッティングではとてもいい走りができています。自分のライディング・スタイルを守って走っていますが、これによってシーズン開幕当初と同じような強さが戻ってきています。しかしタイムアタックではフロントのフィーリングがあまり良くありませんでした。初めてハード・タイヤを履いたせいもあって、マシンを十分に信頼しきれていなかったのかもしれません。それでもこのように高いポジションを獲得することができたので、自信を持って明日につなげたいと思っています。フラッグ・トゥ・フラッグの新システムはとてもいいと思います。ライダー全員およびドルナとともにセーフティ・コミッションで決定をくださなければならないのですが、私自身はこれで問題ありません。スペースが広くなるので私にとっては良いことです」
マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
「先週、ミサノでたくさんの仕事を行いましたが、そのときに新たに発見したことが、ここシルバーストンでも機能してくれるかどうかということについては疑問が残っていました。このコースは、とてもユニークな特徴を持っていますからね。1日目を終えてみて、ここまではそれがとてもうまくいっていると感じています。ふたりとも第1セッションの初めからマシンに好感触を得て、とても気持ちよく走ることができました。ソフト、ミディアム、ハードと様々なタイヤを試してもらいましたが、これについては明日も引き続き行っていく予定です。決勝では正しいタイヤ選択が非常に重要になるのです。バレンティーノもマーベリックもコンスタントに好タイムをキープしていて、ユーズド・タイヤでもペース、スピードともに順調でした。テストの最後にマシン交換の新しいやり方を試しました。ふたりは安全性向上を歓迎しており、良い改善策になりそうです」
「好天に恵まれ、良いコンディションで走ることができたので自信につながりました。午前中の第1セッションはコースを確認するのに少し手間取りましたが、最終的にはフィーリングが良くなり、同じタイヤでトップ10に入ることができました。セッティング向上に取り組みながら、第2セッションではさらにコンディションが向上したのでタイヤテストも行いました。終盤はタイムアタックのためにソフトコンパウンドに履き替えましたが、最終ラップの走りにはあまり満足できませんでした。それでもトップ10に入れたことが重要です。さらにマシンフィーリングを向上させるためにも、明日は今日と同じような好天を望みます。そしてこの勢いをキープしていきたいと思っています」
ジョナス・フォルガー(フリー走行総合19番手/2分02秒580)
「非常に厳しい一日でした。このところ体調が悪く、少しずつ良くなってきてはいるのですが、まだ100%ではありません。そのため自信を持って走ることができなかったのですが、何とか数ラップ走り、同時に休みも多くとりました。明日までによく治して、一気に前進を目指したいと思います」
カテゴリー: F1 / MotoGP
午前中の第1セッションからハイペースを見せたバレンティーノ・ロッシ。先週、ミサノで行ったテストのなかで見つけた解決策を試し、早々にリズムをつかんで着実にラップタイムを短縮していった。開始から15分で3番手につけたあとは終盤までこのポジションをキープ。全体のペースが上がってくるとすぐに反応し、2分02秒995へ短縮して2番手に上がった。そのあとはセッティングの微調整に専念したため5番手へ後退してセッションを終了。トップのマーベリック・ビニャーレスから0.865秒離された。
第2セッションでも持ち前の集中力を見せて終盤まで3番手をキープ。ライバルたちがペースを上げると一旦11番手へ後退したが、残り6分で最後の走行に臨み、2分01秒138を記録して2番手へ浮上した。トップに0.241秒差と迫り、総合順位でも2番手を獲得した。 一方、昨年のレースで優勝したマーベリック・ビニャーレスは、ここシルバーストンでの強さを第1セッションから猛アピール。セッションを通じて念入りにセッティング作業を行いながら、フラッグ提示後にベストタイムを更新。2分02秒130でトップに立ち、2番手以下に0.519秒差をつけた。
第2セッションでは開始早々からペースを上げ、コンスタントに2分02秒台前半で走行しながら5番手をキープ。終盤で他のペースが上がると一旦10番手へ後退したが、すぐさま反応してタイムアタックを行い、2分01秒168まで短縮して3番手を獲得した。トップとの差は0.271秒。
Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとジョナス・フォルガーがフリープラクティスに臨み、決勝に向けて準備を開始した。ヨハン・ザルコは第1セッションで7番手を獲得し、第2セッションでも好調ペースを維持してトップから1秒差の総合8番手となった。一方のジョナス・フォルガーは体調不良により厳しいチャレンジになったが、明日までに治して完全復活を目指す。
Movistar Yamaha MotoGP
バレンティーノ・ロッシ選手談(フリー走行総合2番手/2分01秒138)「とてもいい一日になりました。それは何より、信じられないくらいの好天に恵まれて素晴らしいコンディションのもとで走ることができたからです。このようなコンディションでこのコースを走るのは大きな喜び。とても楽しい一日でした。1ラップ目からマシンのフィーリングが良く、バランスもセッティングも好調。やるべき仕事はたくさんありましたが、どれもとてもうまくいきました。フラッグ・トゥ・フラッグの新しいやり方が検討されていて、私としてはとくに問題は感じませんが、ブルノでのエスパルガロとイアンノーネの間に起きた問題を念頭にルールを変更するのだとすれば、やり方を変えてもおそらく結果は同じ、大きな成果はないと思います。あとでセーフティ・コミッションと話をして、また他のライダーたちの意見も聞こうと思っています」
マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合3番手/2分01秒168)
「フィーリングは順調です。とくに決勝用セッティングではとてもいい走りができています。自分のライディング・スタイルを守って走っていますが、これによってシーズン開幕当初と同じような強さが戻ってきています。しかしタイムアタックではフロントのフィーリングがあまり良くありませんでした。初めてハード・タイヤを履いたせいもあって、マシンを十分に信頼しきれていなかったのかもしれません。それでもこのように高いポジションを獲得することができたので、自信を持って明日につなげたいと思っています。フラッグ・トゥ・フラッグの新システムはとてもいいと思います。ライダー全員およびドルナとともにセーフティ・コミッションで決定をくださなければならないのですが、私自身はこれで問題ありません。スペースが広くなるので私にとっては良いことです」
マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
「先週、ミサノでたくさんの仕事を行いましたが、そのときに新たに発見したことが、ここシルバーストンでも機能してくれるかどうかということについては疑問が残っていました。このコースは、とてもユニークな特徴を持っていますからね。1日目を終えてみて、ここまではそれがとてもうまくいっていると感じています。ふたりとも第1セッションの初めからマシンに好感触を得て、とても気持ちよく走ることができました。ソフト、ミディアム、ハードと様々なタイヤを試してもらいましたが、これについては明日も引き続き行っていく予定です。決勝では正しいタイヤ選択が非常に重要になるのです。バレンティーノもマーベリックもコンスタントに好タイムをキープしていて、ユーズド・タイヤでもペース、スピードともに順調でした。テストの最後にマシン交換の新しいやり方を試しました。ふたりは安全性向上を歓迎しており、良い改善策になりそうです」
Monster Yamaha Tech3
ヨハン・ザルコ(フリー走行総合8番手/2分01秒885)「好天に恵まれ、良いコンディションで走ることができたので自信につながりました。午前中の第1セッションはコースを確認するのに少し手間取りましたが、最終的にはフィーリングが良くなり、同じタイヤでトップ10に入ることができました。セッティング向上に取り組みながら、第2セッションではさらにコンディションが向上したのでタイヤテストも行いました。終盤はタイムアタックのためにソフトコンパウンドに履き替えましたが、最終ラップの走りにはあまり満足できませんでした。それでもトップ10に入れたことが重要です。さらにマシンフィーリングを向上させるためにも、明日は今日と同じような好天を望みます。そしてこの勢いをキープしていきたいと思っています」
ジョナス・フォルガー(フリー走行総合19番手/2分02秒580)
「非常に厳しい一日でした。このところ体調が悪く、少しずつ良くなってきてはいるのですが、まだ100%ではありません。そのため自信を持って走ることができなかったのですが、何とか数ラップ走り、同時に休みも多くとりました。明日までによく治して、一気に前進を目指したいと思います」
カテゴリー: F1 / MotoGP