MotoGP スズキ アメリカズGP
サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われたアメリカズGP決勝は、アレックス・リンスがMotoGPクラス初優勝を勝ち取り、チームスズキエクスターにとってドラマティックな一日となった。

リンスはスタート直後にトップ5ポジションにつけ、スムーズなライディングながら虎視眈々と前を行くライダーに近付く。激しい争いの中でもレース中ミスを犯すことなく終始GSX-RRを冷静にコントロールし、3番手まで順位を上げ周回を重ねていた残り11周で、トップを走行するマルケス(ホンダ)が転倒を喫し2番手にポジションアップ。

レース終盤はロッシ(ヤマハ)との一騎打ちとなるが、リンスは最後まで冷静さを失わず、9度の世界チャンピオンとの戦いを見事に制し、嬉しいMotoGPクラス初優勝を手にした。

ジョアン・ミルは朝のウォームアップで手応えを感じ、レースに向けて士気を高めていたが、ジャンプスタートのペナルティを受け13番手走行中にライドスルー。再びコースに戻り、最後まで追い上げレースをするも、僅かにポイント獲得に及ばず、17位でチェッカーを受けた。

チームスズキエクスターにとっては2016年イリギスGP以来の優勝となり、リンスにとっては2016年フランスGP(Moto2クラス)以来の優勝、またMotoGPクラスでの初優勝となった。

アレックス・リンス
「優勝できたなんて信じられない思いさ。嬉しすぎて言葉もないよ。朝のウォームアップでセッティングを変更してみたんだけど、フィーリングがあまり良くなかったから、決勝はいつものセッティングに戻したんだ。終盤のバレンティーノとのバトルはちょっと苦しかったし、プレッシャーもあったけど、とにかく最後まで集中を切らすことなく走り切った。チェッカーフラッグを受けた瞬間に喜びが一気に込み上げてきて、なんとも言えない思いだったよ。チームの皆、日本のスズキスタッフ、そして自分を支えてくれている全ての皆に心からお礼を言うよ。本当にありがとう。」

ジョアン・ミル
「ジャンプスタートのミスには自分でも本当にがっかりだけど、レース後に映像で見て、ライトが消える前にほんの少しだけ動いていたことを確認したよ。それでアドバンテージがあったわけではないのにペナルティを受けなくてはならなくて本当に残念な思いさ。マシンのフィーリングもレースペースも良かったから、このペナルティがなければ今日は良い結果を出せたんじゃないかと思うんだ。アレックスは今日本当に素晴らしいパフォーマンスだったし、チームが優勝できたことが心から嬉しいよ。チーム皆で努力を続けて、さらに強いチームになれるように自分も頑張らなくちゃね。」

河内健 (テクニカルマネージャー)
「今日は良いレースでした。今年はライダーも成長し、マシンも進化したので、開幕戦からもっと良い結果を期待していたのですが、ここまでなかなか結果につなげられず、今日やっと成果がパーフェクトな形で出せたと思います。ライダーのアレックス、チーム、そしてこのプロジェクトに参加していただいている全ての皆様に改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。ありがとうございました。ジョアンはスタートの小さなミスでレースを失ってしまいましたが、彼のレース中のペースは悪くなかったので、次のレースが楽しみです。今日はともかくチームにとって最高の1日となりました。この調子で次の勝利を早く達成していきたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願い致します。」

ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
「プロジェクト結成時から頑張り続けてくれているスズキにとっても我々チームの皆にとっても、今日が最高の一日となり本当に嬉しいです。アレックスはチームに合流したばかりの頃は怪我に泣かされ、決して順調なスタートを切ったわけではありませんでしたが、そこから日々努力を重ね、今日はその成長と進歩を証明する形のレースとなりました。彼の努力を心から誇りに思います。今シーズンの目標はとにかくまず一勝することでしたが、開幕からわずか3戦目で目標が達成できたのも、このプロジェクトに関わる全ての皆の努力の賜物と言えるでしょう。今日はジョアンのレースペースも素晴らしかったのですが、残念ながらジャンプスタートのペナルティによって結果に繋げることができませんでした。今日のミスに関してはレース後にジョアンとも良く話しをしましたが、いずれにしても今日のレースでまたひとつ成長を遂げることができたと思うので、今後の活躍に期待します。」

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カテゴリー: MotoGP